【この記事には「ひぐらしのなく頃に業」のネタバレを含みます】
緊急マニュアル「第三十四号」
オリジナルの「皆殺し編」
「私はいいから!私のことはいいから沙都子は助けてあげて!」
沙都子の身を案ずる詩音の頭を打ち抜き、
「ブロッコリーとカリフラワー、緑色はどっち?」
「カ、カリ…ブロッコリー…」
「正解」
同時に沙都子の頭を撃ち抜いた鷹野さん…。
その鷹野さんが
「私も、梨花ちゃんと話がしたかったの」
はじめこそ警戒する梨花ちゃんですが、自分に歩み寄る鷹野さんの表情に、驚きを隠せません。
涙を流しながら「ごめんなさい…本当にごめんなさい……」消え入りそうな声で、梨花ちゃんに謝罪する鷹野さん。
オリジナルの全編を通して「オヤシロ様の祟り」を実行してきた鷹野さん。
本当の祖父のように慕っていた高野一二三先生の死後、高野先生の遺志を継いで雛見沢症候群の研究を継続。
高野先生の親友である小泉先生の協力もあり、雛見沢症候群の研究機関「入江機関」を設立。
しかし小泉先生の死後、権力者集団「東京」の中で「入江機関の解体」「雛見沢症候群の研究凍結」が決定。
絶望に打ちひしがれる鷹野さんは、「東京」内の権力争いに使えると踏んだ「野村」の傀儡に。
「終末作戦」により、雛見沢の村民2,000人全員を殺害。
その手始めが「オヤシロ様の祟り」であり、梨花ちゃんの殺害でした。
その鷹野さんが
「自分の願望を叶えるために、あなたを殺そうとした。あなただけじゃない…あなたの大切な友達も…みんな……」
鷹野さんの「強い意志」によって繰り返されてきた惨劇が、鷹野さんの意思によって止められた瞬間……。
「僕の知ってる鷹野は、もし100年あっても考えを変える人ではなかったのです」
鷹野さんが何故考えを変えたのか……。
「それこそ……きっと話しても、あなたには分かってもらえないでしょうね……」
「重要な証人」として富竹さんに保護されるため、早急に雛見沢を去るという鷹野さん。
「綿騙し編」其の参で、2人が軽トラを奪って走り去った、という目撃証言がありましたが、鷹野さんの「心変わり」を察した、野村側の追手が迫っていたのかもしれませんね……。
平穏な世界
6月19日の綿流しのお祭りを過ぎても、梨花ちゃんの周囲は平穏そのもの。
緊急マニュアル「34号」の恣意的な執行、及びクーデターの画策で小此木隊長はじめ山狗部隊は制圧。
入江機関も同様。
入江先生本人は東京で身柄拘束中であるものの、先生の潔白は鷹野さんの証言と合致し、そのうち戻ってこれる。
雛見沢症候群を悪用するための地下研究施設は閉鎖されるものの、治療方法研究施設と入江診療所は残される。
いつもは昭和58年のオヤシロ様の祟りの「開始合図」として、綿流しのお祭り当日夜に亡くなっていた富竹さん。
「100年の惨劇」の間、決して見ることのなかった「綿流しのお祭り後」の富竹さんに現状を聞いた梨花ちゃん。
最後は鷹野さんの話題に…。
鷹野さんも東京で身柄拘束中。
「東京」内部の派閥争いも絡んでいるとあり、上層部は混乱、「雛見沢症候群」は腫れ物扱いだと。
「触れられないからお咎めもなし、ですか?」
鷹野さんの身を案じる梨花ちゃん。
彼女の勇気のおかげで、惨劇を防げたわけですから…。
「無罪放免」と言うわけにはいかないでしょうが、いつか鷹野さんが許された時、
「僕が彼女を迎えに行くよ」
そう言い残し、再び雛見沢を去る富竹さん。
拭えぬ不安
全てが上手くいく。
今まで運命のサイコロは、梨花ちゃんに「1」の目しか見せていなかった。
それなのに、今回は最高の「6」だけを梨花ちゃんに見せる。
梨花ちゃんも、周りに誰も運命に抗おうと戦ったわけでもないのに…。
「上手くいきすぎる」世界に、不安を覚える梨花ちゃん。
まるで、梨花ちゃん以外の誰かが勝手にサイコロを振っているかのよう……。
夕暮れの古手神社境内で、物思いにふける梨花ちゃん。
「姿が見えないから探しましたわよ」
「幸せ過ぎて怖い」と言う梨花ちゃんに、「幸せを疑うなんて、スーパーの特売を逃すくらいもったいない」と返す沙都子。
辛い事はどんなに小さくてもいつまでも心に残る、些細な幸せはすぐに忘れてしまう。
「忘れてしまうと自分が恵まれていたことまで忘れてしまって、身の丈に合わない幸せまで求めてしまいますわ。それはとても不幸なことだと、私は思いますのよ」
前回の雛見沢と同じようなことを言いますね…沙都子。
「梨花は今、幸せなのですわよね?それ以上の何を望みますの?」
沙都子の言う通り、とても幸せ…幸せ過ぎて、良くないことを考えただけだと返す梨花ちゃん。
「もう…どこにも行こうとしないでくださいませ…」
ネット上では「沙都子ループ説」「沙都子黒幕説」がまことしやかに囁かれていますが……これはやはり……?
誕生日
6月23日の部活は、梨花ちゃんの一人勝ち。
罰ゲームはそれぞれに、メモを書いて渡します。
人のメモは見ちゃダメ、と釘を刺して。
沙都子の罰ゲームは梨花ちゃんと「一緒に買い物」
いつもの夕飯の買い出しと一緒のようですが……?
翌、6月24日は沙都子の誕生日。
昨日の罰ゲーム、沙都子以外に渡されたメモには「沙都子の誕生日にとっておきのプレゼントを用意すること」と書かれていました。
沙都子にとって、自分の誕生日は辛い日でもありました。
叔父夫婦のいじめから自分を守ってくれた、優しく頼れる「にーにー」
自分の誕生日のためにバイトをし、プレゼントのぬいぐるみを買ってくれるはずが…突然の失踪。
真相は末期の雛見沢症候群を発症し、入江診療所で入院治療中なのですが、沙都子はそのことを知りません。
最初は戸惑いを隠せませんでしたが、
「仲間から祝福される誕生日が、幸せでないはずありませんわね!!」
笑顔を見せる沙都子。
圭一・レナ・魅音から誕生日プレゼントをもらい、喜びます。
トラップ
最後は梨花ちゃん。
ロッカーから取り出したのは、プレゼントを入れた箱……。
と、箱を見た沙都子の表情が曇り、床に伏せます。
この箱……ひぐらしのなく頃に業の第1話、鬼騙し編「其の壱」で沙都子にパンチを浴びせたビックリ箱……。
そのことを沙都子は「知っていた」のです。
あの世界ではレナが発症して終わったはず。
「どうして、分かったのですか?」
あの世界を覚えている梨花ちゃんにしてみれば、「知らないはず」の沙都子が何故知っているのか…当然の質問です。
「私くらいのトラップ使いになれば、一目見ただけで仕掛けはお見通しですわ!」
しかし今回は、箱だけ同じもので中身は普通のプレゼント。
小さなクマのぬいぐるみでした。
「昨日までは沙都子の言う通りだったのです。沙都子に喜んで欲しくて、入れ替えたのです」
「沙都子に喜んで欲しくて」と言うよりは、「運命のサイコロを振っている」のが沙都子だと疑ったから、のようです。
「もう一度聞くわ。どうして分かったの?」
沙都子の目が赤く光ります。
おもむろに拳銃を取り出して梨花ちゃんに銃口を向け、ニヤリと笑う沙都子……。
「沙都子黒幕説」はともかく、「沙都子ループ説」は本当だったようですね…。
はぁ…私なんてまったく疑っていなかったのに…。
「説」を唱える方々の知見の深さには脱帽ですね。
次は「郷壊し編」
文字通りさとこわし、「沙都子」「壊し」で「沙都子が壊れた経緯」
郷=故郷、つまり梨花ちゃんが故郷である雛見沢を壊した(離れた)あたりのお話になるんでしょうか。
物語の着地点はどんな所なのか……全く見当つきません。
このお話見て( ゚д゚)ポカーン
となったように、次週も( ゚д゚)ポカーン
となるんだと思います。
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次の話:猫騙し編 考察
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