ひぐらしのなく頃に業 「綿騙し編 其の参」あらすじ【※ネタバレあり】




【この記事には「ひぐらしのなく頃に業」のネタバレを含みます】





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人喰い鬼


中に入ると暗い暗い祭具殿。

「駄目です!」

詩音の制止も聞かず、スイッチを見つけた圭一は、スイッチを「パチリ」と。

裸電球に明かりが灯され祭具殿の中を照らします。


オヤシロ様のご神体。

そして不気味な道具類……。

すぐさま詩音によって消される灯り。

「ダメです圭ちゃん!灯りなんか点けたら、バレちゃうかもしれないじゃないですか!」


想像していたよりもたくさんの祭具が収められていることに、興奮気味の鷹野さん。


©2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会




「祭具というよりは大工道具みたいだ」

と評する圭一に対し

「前原くんはよく分かってないみたいね……昔話でも聞かせてあげようかしら?

スクラップ帳を取り出す鷹野さん。


飲み込まれれば、そのまま黄泉の国へ連れて行かれるという噂があった「鬼ヶ淵沼」

「鬼ヶ淵」とは、明治の頃に改称される前の雛見沢の旧名称です。

ある日のこと、沼の底から鬼達が次々現れる。

村人たちに容赦なく襲い掛かり、民衆も諦めたとき、神様(オヤシロ様)が降臨した。


「オヤシロ様が鬼たちをやっつけたんだな」

という圭一に対し

「オヤシロ様はもっと慈愛に満ち溢れた神様だった」

と反論する鷹野さん。


鬼たちが人間と分け隔てなく暮らせるように、鬼たちに人間の姿を与えた。

人と鬼とが混血し、「仙人」と呼ばれる存在になった彼らは、ふもとの人たちに崇め奉られながら、ひっそりと隠れるように暮らした。


人々を襲った鬼は、鬼は鬼でも「人喰い

その血は脈々と受け継がれ、どうしても人肉が食べたくなる周期がある。

その度に彼らは人里に降り、「鬼隠し」したと伝えられている。


「鬼隠し」は鬼ヶ淵村の仙人が人里に降り人を攫ってくること。

それはオヤシロ様も了承済み。

「鬼隠し」は無差別に行われるのではなく、神様が決めた生贄のみ。

そして生贄を攫ってきた夜、哀れな犠牲者を美味しく頂くため、「わたながし」の儀式が開かれたという……。


わたながし


レナや梨花ちゃんに聞いた話は「冬の間に使った布団の綿に感謝するお祭り」、それが「綿流し」だと。

「圭ちゃんは言いませんか?臓物のことを『はらわた』って…」

わた=はらわた

そう考えると「綿流し」=「生贄の腸を取り出す」こと。

昔話と合点がいきます。


生贄を攫った日に行われる凄惨な儀式。

それが「綿流し」の起源だとすると、祭具殿に収められたものは大工道具ではなく、解剖道具

もっと凄惨な言い方をすると「調理道具」だと言う鷹野さん。


だんだんエキサイトする圭一を「からかいすぎた」と詫びる鷹野さん。

その傍らで、オヤシロ様のご神体に手を触れる詩音。

すると、ご神体の頭が落ち割れてしまいます。

「私は少し触っただけで……別に何も……!」


驚いて祭具殿内に入ってきた富竹さんがよく見ると、確かに元々割れていたようだと。

真っ二つに割れたご本尊の頭を、元の場所に戻す鷹野さん。

その間に梨花ちゃんの演舞が終わった様子。

写真を撮ってから出るという鷹野さんを置き、詩音と圭一は富竹さんと一緒に外に出ます。


「富竹さんと一緒に外で待っていればよかった」

と愚痴る圭一。

しばらくして、写真を撮り終えた鷹野さんが祭具殿を出ます。

元の通り鍵を閉め、祭具殿を後にする4人。

富竹さんと鷹野さんに気を遣い、2人と別に行動することにした圭一と詩音。


その2人も

「お姉たちが探してるかもしれないから、圭ちゃんお先に行ってください。それと圭ちゃんを独り占めにしていたなんて、お姉が知ったら怒り狂いますから、今日のことは内緒に。それだけじゃなく、私たちのしたことを考えれば……今年の祟りの最有力候補は、私達なんですから」

悪戯に笑う詩音。

「お姉に見つかる前に、私は退散します」

と走り去ります。


質問


神社の境内から、綿流しが行われる沢の方へ向かおうとする圭一。

後ろから魅音・レナ・梨花ちゃんが現れます。

「圭一はちゃんと、ぼくの演舞を応援してくれたですか?」

詩音に誘われ祭具殿に入った圭一はもちろん、梨花ちゃんの演舞を見ていません。

「もちろん応援したよ、梨花ちゃん頑張ってたな!ミスも無かったし」


圭一以外の3人が、驚いた表情を見せます。

そして梨花ちゃんが落ち込んだ表情に……。

「そうだよ梨花ちゃん。あんなのミスのうちに入らないよ」

レナがフォローします。

どうやら圭一の見ていない梨花ちゃんの演舞は、何かミスがあった様子。


「そういえば圭ちゃん、綿流しはした?早く行かないと終わっちゃうよ」

魅音が話を逸らします。

「初めての祭りで、ルールがよく分からなくて……」

「そっか…そうだよね!」

魅音が圭一の手を引き、沢の方に連れて行きます。


途中、ふと立ち止まる魅音。

「ねぇ、圭ちゃん。詩音に会わなかった?

姿を見たような…とごまかす圭一。

「じゃあ……鷹野さんと富竹さんに会わなかった?

まるで圭一の行動を見ていたかのような質問。

ゴクリと息を飲みながら、会ってないと答える圭一。


祭りからの帰宅途中、自宅前で圭一を待っていたのは大石さん。

家に入る寸前の圭一を呼び止めます。

「園崎のご令嬢とあんなに仲良くできるなんてスゴイですね~」

9割方イヤミで構成されたような賛辞の言葉。


オリジナルでは詩音と待ち合わせた図書館で聞かされた、おヤクザさんである園崎家の話を、ここで聞く圭一。

園崎家が何であろうが、魅音は自分が誇れる大事な友達だ。

大石さんに対する怒りを隠さず、家に入ろうとする圭一。

その圭一を半ば強引に止め、質問をぶつける大石さん。


「今夜、鷹野さんと富竹さんのお2人に会いませんでしたか?」

魅音にされたのと同じ質問。

知られてはいけない、4人で祭具殿に入っていたこと。

それを知られているのかもしれない…。


焦りから曖昧な答えをしてしまう圭一。

その返答を怪しむ大石さん。

去り際に

「参考までに。今日あなたお2人に合ってますよ。園崎詩音さんと4人で、楽しそうに歩いていたじゃないですか。石段のところを。ではまたお会いしましょう」


行方不明


帰宅した圭一に詩音から電話。

「お姉のことうまくかわせたかなと心配になって…」

なんとかごまかせた、という圭一の返事に、今度は真面目なトーンに変わります。

「今日4人で祭具殿に入ったじゃないですか。そして石段のところで別れましたよね。その後、富竹さんと鷹野さんに会いました?





魅音にも大石さんにも聞かれたこと。

なぜ皆がそろって同じことを聞くのか。

イラつく圭一を詩音が落ち着かせます。


「実は2人が行方不明なんです。今年の祟りの犠牲になったのではないか。そう考えた警察が捜査を始めているんだそうです」

警察の動きは園崎家にも伝わって来ており。その情報によると2人が祭りの関係者の軽トラを奪って、走り去ったのが目撃されていると。

自分の車や自転車を残したまま。

警察はそれほどまでに早急に村を離れたのは、「身に危険が迫ったからじゃないか」と考えているようです。

つまり「オヤシロ様の祟り」に襲われたんじゃないかと。


「あの2人が狙われていたとしたら、その理由は明白です。祭具殿に忍び込んで、オヤシロ様の首を落とすという罰当たりまでしたんですから…」

「じゃあ……俺たちも狙われるって言うのか?」

「…そうです」


自分の身に危険が及ぶかもしれない…危機感から興奮しだす圭一。

自分もあんなところ、何の興味もなかった。

梨花ちゃんの演舞を見ていたかった。

なのに詩音が誘ったから。


「ごめんなさい…こんなことになるとは思わなくて……」

圭一の怒りに、謝罪する詩音。

「俺は何も悪くないんだ!どう責任取ってくれるんだよ!聞いてるのか!?」

詩音の方から電話が切られます……。


寝不足


6月20日、月曜日。

綿流しのお祭り翌日です。

いつも通りレナと待ち合わせると、「目が真っ赤」だと指摘されます。

なぜか寝付けなくて…と答える圭一ですが、自分がオヤシロ様の祟りの被害者になりかけていると考えれば、眠れないのは当然です。


その後、魅音と待ち合わせ。

魅音も寝不足のようですが、こちらは行方不明になった村長の公由さんを探していたようです。


旦那
旦那

綿流し編よりいなくなるタイミング、というか展開が早いですね。

綿流し編では、詩音の手にかかった公由村長ですが、今回は……。




分校に着くと、知恵先生から説明があります。

昨日から公由村長が行方不明だと。

見かけた人は警察に連絡。

それと登下校は団体行動で。

児童に注意がなされます。


旦那
旦那

「綿流し編」での犯人は詩音でしたが、今回はどうでしょう。

村長を探して寝不足だという魅音を装った、詩音の犯行なのか……。

ただ、鬼騙し編が鬼隠し編のトレースでなかったように、綿騙し編も綿流し編のトレースではないのでしょう。




「どうして……鬼隠しに遭うなら俺か詩音のはずなのに……」

校庭の隅で考え込む圭一に、

「どうしたのですか?圭一、元気がありませんですよ?」

梨花ちゃんが話しかけます。



昨日の夜、何か悪いことをしましたか?

圭一の頭を撫でながら、ビックリすることを聞いて来る梨花ちゃん。


旦那
旦那

綿流し編では、魅音(に扮した詩音)にボコられた後にあった展開ですが…。

祭具殿に入って以降の進行が、ずいぶん早いですね。




「お祭りの晩に悪い猫4匹が、『絶対に入っちゃいけない』って言われてる倉庫に忍び込んだんだ…。中には猫が怖がるものがたくさんあって、覗いたものが呪われてしまうらしくて……。2匹は行方不明になっちゃったらしい……。梨花ちゃん…残りの2匹はどうすればいいと思う?」

梨花ちゃんの態度が豹変します。

不敵な笑い。

「そんな間抜けな例え話をしてくるとは思わなかったわ」


旦那
旦那

猫の話はオリジナルの綿流し編で、梨花ちゃんがしていた例え話でしたが…。




カッと見開いた梨花ちゃんの目は赤く、鬼騙し編の第1話、ダム工事跡のゴミ山。

レナと圭一の2人を遠くから見つめる、梨花ちゃんの目


©2020竜騎士07/ひぐらしのなく頃に製作委員会




「いいのよ別に、あんたは何も心配しなくて。あんたが何を心配しても心配してもしなくても。もう全て終わっているの。今年の祟りも、この世界も、あんたも私も、全部ね!私の奉納演舞を、おとなしく見ていればよかったのにね……だめよ、入っちゃいけない場所に。それも綿流しの日に入っちゃうなんて」


旦那
旦那

綿流し編のトレースであれば、梨花ちゃんにとっては既知の世界です。




「富竹の死体がまだ見つかっていないのは珍しいけれど、あの2人もう死んでいるわ。詩音はまだ生きてるはず」

梨花ちゃんの言っていることが、全く理解できていない圭一。

「それがあんたにとって幸運なことかどうか知らないけどね」


圭一の足元にボールが転がり、そこから沙都子にドッジボールに誘われる圭一。

「圭一、行って遊んでくるといいのですよ♪」

梨花ちゃんの様子は普通に戻っています。


旦那
旦那

鬼騙し編では「レナを疑わず、疑うべきは自分自身」と圭一にアドバイスをしていた梨花ちゃん。

今回の綿騙し編では最初こそ「魅音に人形を渡すべき」とフォローしてくれましたが…。

ここにきてむしろ「全部終わり」と言うように、この世界を諦めてしまっているようにも受け取れます。

せっかく魅音に人形を渡し、惨劇ルートを回避できたと思ったのですが…。

このまま結果は変わらないのでしょうか。

ただ鬼騙し編同様、今回も富竹さん鷹野さん2人供が「行方不明」になっています。

ですので、詩音が犯人で「全員を殺して終わり」という単純なトレースにはならないと思います。

綿騙し編、どういう結末を迎えるのか……。




前の話:綿騙し編 其の弐
次の話:綿騙し編 其の四


ひぐらしのなく頃に
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ゆるハル、時々旦那

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