【この記事には「ひぐらしのなく頃に業」のネタバレを含みます】
風邪
鬼騙し編最終話になる第4話。
鬼隠し編とだいぶ展開が異なります。
と言っても、「途中までは」そレナりに鬼隠し編と似たような展開にはなっているのですが…。
では詳しくご説明していきましょう。
大石さんとの電話をレナに聞かれていた…。
襖の隙間からレナが覗いているような気がして、眠ることができない圭一。
結局朝までほとんど眠れず「風邪っぽい」と学校休むことにします。
母親に言われた通り、雛見沢で唯一の病院「入江診療所」に向かう圭一ですが……。
何と入江診療所は「改装中」でしばらく休診になるとのこと。

作業員の服を見ていると、どうも山狗っぽい雰囲気があるのですが……。
そのうち小此木とか出てきそうです。
「他の病院に行ってくれないかな」と言われた圭一ですが、村に他に病院などありません。
やむを得ず、そのまま学校へ向かう圭一。
魅音と梨花ちゃんに沙都子、そして「いつも通り」のレナが圭一を迎えます。
「あーそうだ、圭一君!」
レナの一言で、圭一の表情が曇ります。
レナへの恐怖心が払拭されていないのです。
その様子を見て、レナと魅音が圭一を心配します。
「まだ本調子じゃないんだ」
と答える圭一ですが、その様子をジッと見つめる梨花ちゃん……。
疑うべきは
その梨花ちゃんが昼休み、1人でいた圭一に声をかけてきます。
「圭一と2人だけで話がしたかったのですよ。圭一は何か心配なことや、不安なことがありませんですか?」
圭一の心を見透かすかのように、問いかけてくる梨花ちゃん。
いきなり核心を突かれ、狼狽える圭一ですが…。
「ボクには圭一が、とても悩んでいることが分かるのです」
と続ける梨花ちゃんに、圭一は意を決し話し始めます。
「レナが……時々なんだけど…怖いんだ……。オレを見る目がとてつもなく不気味なものに思えて…怖いんだ……」
「嘘だ」
レナに言われた言葉をそっくりそのまま梨花ちゃんにも言われ、驚く圭一。
続けて、
「もしそう言われても、それは1度きりのことだったはず。その時たまたま疲れていたかもしレナい。ちょっとしたことで不機嫌になっていただけかもしれない」
圭一は自分が無神経に仲間を疑った聞き方をしていたことを、思い出します。
「もし圭一がレナを恐ろしいものだと感じているのなら、疑うのはレナではなく自分自身なのですよ」
レナを疑い疑心暗鬼になる「鬼隠し編」のルートを矯正するような、梨花ちゃんの言動。
夕食
その日、家に帰ると圭一の家には誰もいません。
自室で再び例の週刊誌を眺めながら、
『レナも雛見沢の出身なら、なおさら故郷を悪く言われたくないよな…』
自分の言動を悔いる圭一。
週刊誌をゴミ箱に投げ捨てます。
大石さんとの電話の時も、部屋の前まで来たけれど話し声が聞こえたから、気を遣って帰っただけじゃないかと思い直します。
日が暮れても戻ってこない両親。
居間の電話が鳴り、圭一の母親から。
両親はの仕事の都合で東京に行かなければならず、すでに東京にいると。
帰るのは明日の夜になる。








オリジナルにもあった展開ですね。
両親不在で急に不安になる圭一。
レナが訪ねてきて圭一の夕ご飯がカップラーメン(とんこつしょうが味)であることを言い当てたり。
ドアチェーンの隙間から手をねじ込んできて、恐れおののく圭一に何度も手を挟まれたり…。
土砂降りの中圭一の部屋の窓を見上げながら「ごめんなさい…ごめんなさい…」誤ってみたり…。
翌日から護身のため、金属バットを持ち歩くようになる圭一…。
これがオリジナルの「鬼隠し編」の展開でしたが、鬼騙し編は一体どうなるでしょう…?
母の電話にはまだ続続きが。
「お夕飯の事は心配しないで。ちゃんと頼んでおいたから。もうすぐ作りに来てくれるんじゃないかしら?」
『レナは悪くない。全て自分の妄想だった』
と言い聞かせてはずでしたが、母の話の展開に再び恐怖心が湧き上がってきた圭一。
「誰が…誰が来るって……?」
母の答えは想像通り
「もちろん、レナちゃんに決まってるでしょう」
葛藤
その時、玄関のチャイムを鳴らすレナ。
玄関に近づく圭一。
ドアノブに手をかけようとすると、「トントン」とドアをノックし、
「圭一くん、開けてよ~」
とレナの声。
とっさにドアチェーンをかける圭一。
「圭一くんと一緒に食べようと思って、たくさん作ってきたんだよ~」
「体調はイマイチだから、そんなに食べきれるかな…」
などとのらりくらり、かわすような会話を続ける圭一。
梨花ちゃんに言われ、レナを疑うことをやめたはずなのに……。
自分でも何を恐れているのか分からない圭一。
ドアチェーンの隙間から両手をこじ入れ、中の様子を覗くレナ。
驚いて叫び声をあげながら、後ずさる圭一。
その圭一の脳裏に、再び例の場面がフラッシュバックします。
自室でレナと魅音を撲殺する場面。
いつのものか分からない記憶と、梨花ちゃんの励ましの言葉に応え、ドアチェーンを外しレナを家に招き入れる圭一。








こうなると完全にオリジナルの「鬼隠し編」とは展開が異なります。
レナを家にあげたことが、吉と出るか凶と出るか……。
これが「鬼騙し編」の最終話と考えると、おそらく「凶」と出るのでしょう……。
では一体どういう風に……?
「圭一くん、やっと開けてくれた…」
微笑むレナをギュッと抱きしめる圭一。








料理
何段あるのか分からない重箱を風呂敷に包み、さらに肩にはボストンバッグを担いだレナ。
一体どれだけの荷物を持ってきているのか…。
圭一が手伝おうとするも、笑顔でそれを断り
「お台所お借りできるかな?圭一くんはテレビでも見ててよ」
レナに言われた通り、テレビを見ながらレナの支度を待つ圭一。
六段あったお重。
風呂敷を開き、一段ずつテーブルの上に広げていくレナ。
テーブルに広げた重箱の中身、ボストンバッグの中身には……料理要素は一切ありませんでした。


ゴム手袋。
スプレー。
紐。
手錠。
金槌。
ナイフ。
糸鋸。
そして…おそらく「遺体袋」。








このレナ、完全に「殺る気」のレナです。
居間のテレビを消し、
「謝っておくことがある」
と切り出した圭一。
「一方的に疑うような真似をしてすまなかった」
と言いながら、台所に入っていった圭一が見たものは……。
血が出そうなくらいガリガリと首を掻き、狂気の目をこちらに向けるレナ。
テーブルの上には件の一式。
「私がお父さんを守らなくちゃ……私が家を守らなくちゃ……圭一くんを殺して、私は行方不明になる…。それが今年のオヤシロ様の祟りだ……」








どうやら鬼騙し編でL5発症しているのは、レナのようです。
レナの目的は「父親を守ること」のようです。
包丁を持ち、ブツブツと独り言を言いながら圭一に近づいてくレナ。
身の危険を察知し、近くにあったゴルフクラブを構え
「近寄るな!!」
とレナに向ける圭一。
レナの攻撃に躊躇はありません。
命の危険を感じ、体当たりでレナを吹っ飛ばす圭一。
テーブルに後頭部を強打したレナ。
ピクリとも動かないレナを心配し、圭一が近づきます。
パッと目を開いて起き上がり、圭一の胸に包丁を突き刺すレナ。
仰向けの圭一に馬乗りになり、圭一の腹を包丁でメッタ刺しにするレナ。








「School Days」で西園寺世界にメッタ刺しにされる、伊藤誠のようです……。
何度も何度も腹を刺されまくる圭一ですか、なぜ息絶えることはなく、傍らに落ちていた時計を手に持ち、レナの頭に打ち付け反撃を開始します。
それでも止むことのないレナのメッタ刺し。
レナは圭一の腹を刺し、圭一はレナの頭を時計で殴る。
圭一の家のリビングは、血の海と化していきます。
少しして、静寂に包まれたリビング。
2人の争いは終わったようです。
出血量は2人の血が出尽くしたのでは、と思えるほど。
レナはピクリとも動きません。
対する圭一は目から涙を流し始めます。


病室
次に目を覚ました圭一が見たのは、病室の天井。
付き添いの両親は圭一が目を覚ましたことに喜び、急いで医者を呼びに走ります。
次に目を覚ました時、視界の先にいたのは大石さん。
「手短に済ませます」
と前置きした大石さんの質問は、たった1つ。
「あの日自宅で何があったか、説明していただけますか」
記憶の混乱もなく、手に残る感触1つ1つを覚えているという圭一。
だからこそ説明できない。
「何であんなことになったのか…俺が何一つ理解できないんですから……」
涙を流し始める圭一。
その様子を見て「また来ます。お大事に」と病室を去る大石さん。
しばらくして見舞いに来たのは魅音。
「圭ちゃんお久しぶり~!何日ぶりだっけ?」
いつもの軽口から始まった魅音との会話ですが、魅音の持ってきた「真実」は、その軽口に見合わない非常に重いものでした…。
圭一はまずレナのことを尋ねます。
両親も誰も、レナがどうなったか教えてくれないと。
「レナがどうなったか、魅音の口から真実を教えてくれ」
「レナは、助からなかった……。圭ちゃんだけでも助かったことは幸運なんだよ!」
続けて
「レナ…だけじゃないの……。レナがあんなことになった次の日、梨花ちゃんと沙都子の2人も…。神社の境内にある2人が一緒に暮らしていた家で、遺体で見つかった……。2人は同じ包丁で何度も首を刺されて死んでいた…。警察は自殺と他殺、両面で捜査をしている。家に押し入ってきた異常者が、2人を殺害したっていうのが有力な線らしい……」
「前原さん、定期検査の時間です」
病室に入ってきた看護師の声で、魅音は
「それじゃあ、今日は帰るね。また来るから」
と病室を去ります。
レナだけでなく、梨花ちゃんと沙都子を失った魅音……。
それでも気丈に振る舞います。
魅音が病室を去った後、看護師が圭一に尋ねます。
「検査の前にひとつだけ、病状について確認なんですけど……首が痒くなったりとか、ありませんか?」
ボリボリと首を掻いていた、レナの様子を思い出した圭一。
自分の首を触った後、
「うわあああぁぁぁぁぁぁ~~~!!!!!」
とてつもない悲鳴をあげます……。
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