【この記事には「ひぐらしのなく頃に業」のネタバレを含みます】
カケラ
鬼騙し編、第2話です。
しょっぱなで早速、これが「リメイクじゃない」ということを知らされました。
梨花ちゃんが目を覚ましたのは、「カケラ」の世界。
梨花ちゃんと羽入が何度も繰り返してきた雛見沢。
その「カケラ」の世界で目を覚ました梨花ちゃん。
若干、お話の中よりも(身長など)成長しているような感じがします。
この成長が、作画の関係で成長したように見えたのか、或いは本当に成長しているのか。
それは今後の展開を見てみないと、なんとも言えません…。
梨花ちゃんがここで目を覚ますのは、オリジナルの場合は「梨花ちゃんが死んだ後」、次の雛見沢を開始する前でした。
今回は「死んだのか殺されたのか」と羽生に尋ねますが…。
自ら「残り香でしかない」と言う羽入に、以前のような力は残っていないようです。
「このカケラはどこにつながっているか」という問いに、羽入は答えます。
「昭和58年6月の雛見沢です」
オリジナルの最終話では、鷹野三四の陰謀を暴き、「昭和58年7月」を迎えたはずだったのですが……。
もしかするとこの話は、オリジナルの「昭和58年7月の続き」なのかもしれません。
ある程度歳を重ねた梨花ちゃんは、再び何者かによって殺される…。
そのカケラの行き先は、昭和58年6月に続く…。
ただ、今回の梨花ちゃんがオリジナルと違うのは、
雛見沢のルール
誰が古手梨花を殺すのか
それらを知っているということ。
普通に考えれば、「これから何が起こるのか」分かっているので、対応できそうなものですが…おそらくそう簡単にはいかないのでしょう。
起き上がった梨花ちゃんは、お話の中の身長に戻っているようです。
そして前話のラスト、ダム工事現場跡のゴミ山にいる圭一とレナを、遠くから見つめる梨花ちゃんに続きます。
この後「ひぐらしのなく頃に業」のオープニングなのですが、オリジナルとはだいぶ雰囲気が異なっています。
言葉だけで説明するのは難しいのですが、別途簡単に語りたいと思います。
さてそれでは本題の第2話目あらすじをご紹介していきます。
バラバラ殺人
ケンタくん人形救出計画実行時、疲れ果てた圭一のために麦茶を取りに帰ったレナ。
その間、近くにあった週刊誌から「雛見沢ダム工事現場でバラバラ殺人事件」があったことを圭一が知ります。
その週刊誌を読みふけっている最中、圭一が気づかない間にレナが戻ってきています。
気配に気づき、振り返った圭一が見たのは……鉈を振り上げたレナ。
思わず叫び声をあげます。
その叫び声に驚き、後ろに尻餅をつくレナ。
「鉈とかノコギリが必要だって言ってたから……」
だから家にあった鉈を持ってきたと言うレナ。
大げさに驚きすぎたことを詫びる圭一。
レナの持ってきた鉈は、オリジナルと同じように先が鉤型に尖っているものです。
罪滅し編ではこれを武器に、分校で立てこもり事件を起こしたレナ。
今回の「ひぐらしのなく頃に業」でも、同じような事件を起こすのでしょうか…。
鷹野三四が残したスクラップ帳に騙され…。
あれはあれで、いいお話でしたけどね。
分校の屋根の上での一騎打ちなんて、パチンコでは「最強リーチ」になるほどの名シーンですし。
せっかく鉈を持ってきてもらいましたが、この日はもう暗くなりそうなのでケンタくん人形救出作戦は、翌日に持ち越し。
ゾンビ鬼
6月16日木曜日。
圭一の自室の机には、昨日ゴミ山から持ち帰った例の「バラバラ殺人事件」の記事が載っている週刊誌が。
この日は体育の「部活」を行うよう。
「体を動かすこと」だけが決まりという体育の授業。
年齢も学年もバラバラとはいえ、なかなか自由な校風です。
この日の部活のメニューに魅音が決めたのは「鬼ごっこ」
鬼が増殖することから「ゾンビ鬼」と名付けられた鬼ごっこをやるのは、オリジナルと同じ展開ですね。
ジャンケンで沙都子が鬼になり、クラスメイトからの情報収集により、圭一を追います。
一方の圭一も「沙都子の両親が校門で待ってる」「先生が校門で魅音を呼んでる」と情報戦を仕掛けます。
しかしそれも読まれており、「圭一の父親が校門で待ってる」「圭一のお母さんが急病で大変」「警察が圭一を探している」「圭一の家が火事」などと、あらゆる情報が錯綜…。
結局鬼になった圭一。
物置にレナを追い詰めるも、顔を赤らめながら
「いいよ……圭一君なら……」
と対思春期男子(体の一部が)石化作戦に出たレナ。
鬼の「フリ」をしていた魅音と共に勝利です。
体育の後、水道で顔を洗う圭一の後ろに、不穏な雰囲気のレナ。
驚いて振り返ると、いつものレナが
「これ使って」
とハンカチを差し出します。
放課後のケンタ君人形救出の話になると、再びテンションの上がるレナ。
しかし、振り向く前の不穏な雰囲気のレナが、圭一の中では気になります。
ケンタくん人形
その日の放課後は二人連れだってゴミ山へ。
剥き出しのまま、鉈を持つレナ。
今なら普通に逮捕案件ですかね…。
「重いだろ?持つよ」
という圭一に対して
「大丈夫」
と一言……バラバラ事件のことを「知らない」と言った時のような「拒絶」が感じられます。
ケンタくん人形の行く手を遮る木材を、レナの鉈で叩き壊す圭一。
一心不乱に鉈を振り下ろす圭一。
その時、脳裏にある光景が蘇ります。
そう、自室で誰かをバットでボコボコにする光景……。
もちろんレナと魅音のことなのですが、鬼隠し編でそのことを思い出すというのはオリジナルにはありませんでした。
と言うか、オリジナルの「最後」が2人を撲殺するので…この時点では未だ起きていないことだったのです。
これはオリジナルの「罪滅し編」のように、別の世界(カケラ)の出来事を覚えているのでしょうか…。
ただ、「罪滅し編」のようにハッキリとした記憶ではないようで、すぐにケンタくん人形救出作業に戻る圭一。
ケンタくんを塞いでいた材木を叩き折り、レナと二人でケンタくんを引っ張り出します。
どう見ても可愛いと思えない白髪おじさんのケンタくん人形に、
「かあいいよぉ!かあいいよぉ!」
頬擦りするレナ。
思ったよりボロボロだったケンタくん人形。
「変な運び方をしたらバラバラに…」
と言いかけたところで、ダム工事現場のバラバラ事件を思い出した圭一。
すぐに思い直し、
「どうやって運ぶか考えないとな」
そんな圭一の異変を察したのか、無表情に圭一を見つめ返すレナ……。
しばらくの後、元のテンションに戻ったレナ。
「はうぅ~!あっちにちょうどいい物が落ちてたよ!」
青いビニールシートを持ってきたレナ。
ビニールシートにケンタくんを包み、紐で縛って2人でレナの家まで運びます。
翌6月17日金曜日。
レナの家に行った話をする圭一。
「すごかったでございましょ?」
という沙都子に対し、
「普通だよね…?」
と返すレナですが…。
有名ケーキ店の店先の人形や、薬屋の店先の人形、デパートの屋上遊具が「かあいいもの」として集められたというレナの家。
極めつけは「ポスト」
「赤くてかあいいんだもん」
と言うレナですが、さすがにポストは……アウトでしょう。
富竹さん
「綿流しのお祭り」の実行委員で職員室に呼ばれていた梨花ちゃんが、教室に戻ってきます。
「使えなくなったお布団の綿を、供養しながら沢へ流すお祭りなのです」
と説明する梨花ちゃんですが…オリジナルでは綿=腸として、鬼が人間を食らう際に腸を取り出したことになぞらえられていましたね。
そしてまた綿流しのお祭りでは、四凶爆闘が行われるようです。
圭一も含め五凶爆闘になるところは、オリジナルと同じですね。
魅音とレナとの帰り道、富竹さんと再会する圭一。
「今年は綿流しの祭りまで滞在ですか?」
「早く個展が開けるといいですね」
オリジナルでも繰り広げられた会話は鬼騙し編でも健在です。
富竹さんが去ったところで、圭一が二人に尋ねます。
「富竹さんて本当に野鳥の撮影に来ているのか?何か別の目的があるんじゃないか?」
その質問に魅音が答えます。
「圭ちゃん鋭いね~!野鳥の撮影は口実で、目当ての女性に会いに来ているってのがもっぱらの噂だよ」
鷹野さんに会いに来ているというのが、雛見沢で噂になっているようです。
しかし圭一の意図は違っていました。
富竹さんって「探偵やスパイのような人」かと思っていたと。
確かにオリジナルでは「入江機関の調査部」に所属していました。
それを圭一は覚えていたのか、印象として記憶に残っていたのか……。
魅音からは
「富竹さんに1番遠いイメージ」
と大笑いされますが、レナは笑うこともなく真面目にその話を聞いています。
自室でレナと魅音をバットで殴打した記憶といい、富竹さんのことといい…「鬼騙し編」の圭一は、割と他のカケラの記憶が残っているのでしょうか…。
綿流しのお祭り
そして綿流しのお祭り当日。
巫女服姿の梨花ちゃんが可愛いのは、オリジナルも「業」も変わりません。
レナがお持ち帰りしたくなる気持ち、よく分かります。
五凶爆闘を終え、休憩中の5人の前に現れたのは富竹さん。
「梨花ちゃんの奉納演舞を撮影するんですよね」
という質問に
「そのつもりだったんだけど、約束が入ってしまってね」
と答える富竹さん。
鷹野さんとの約束で、祭具殿に無断で立ち入るつもりなのか……。
立ち去ろうとする富竹さんを、梨花ちゃんが呼び止めます。
オリジナルでは綿流しの夜、必ず富竹さんは亡くなっていました。
雛見沢を繰り返す中でそのことに気づいた梨花ちゃんは、富竹さんに何度も忠告しましたが、そのほとんどは真剣に受け取ってもらえませんでした。
今回も富竹さんに何か忠告するのかと思いきや、富竹さんの頭を「なでなで」
「ありがとうリカちゃん」
去っていく富竹さん。
やはりこの後、鷹野さんの注射で雛見沢症候群L5を発症して亡くなるのでしょうか……。
梨花ちゃんの奉納演武を見に行こうとする4人ですが、レナが人混みに流され迷子になりかけます。
「レナは圭ちゃんに任せた。私は沙都子の世話で精一杯だから」
と沙都子を連れてリカちゃんの元へ走る魅音。
レナの世話を頼まれた圭一は、レナの手をしっかりと握り2人が待つ本殿の方へ向かいます。
少し頬を赤らめる2人。
魅音は気を遣って2人きりにしたのでしょうか……?
オリジナルでは魅音も圭一に思いを寄せており、その苦しさから「綿流し編」のような悲劇が生まれたこともありましたが……。
「ちょっとはドキドキできた?」
と圭一を茶化す魅音。
魅音も圭一とドキドキしたいのか、或いは本当に2人がくっつくことを願っているのか……。
オリジナルではそこまでしっかり描かれることのなかった梨花ちゃんの奉納演舞も、「業」ではかなりしっかりと描写されています。
そしてリカちゃんが奉納演舞を舞っている頃、この後に綿流しが行われる川辺には
「待たせたね」
と鷹野さんに声をかける富竹さん……。
コメント