※「キングダム 第655話 新たな戦術」をご紹介するもので、ネタバレを含みます。
「個」の力
「兵数」と「挟撃」で戦の主導権を握ったかに見えた、秦魏同盟軍。
しかし「兵数」の差を埋めるどころか「その程度ではハンデにもならない」と言わんばかりの、楚の「個」の強さ。
魏の将軍・馬介が什虎軍・玄右に討たれ、早々に魏軍の攻勢は弱まります。
その最前線の膠着を崩さんとする、魏の「狂戦士」乱美迫。
そしてその乱美迫と共闘する録嗚未。
しかし……2人を同時に相手にしながら、一歩も引かないどころか攻勢に出る「変態」干斗雲。

言動がいちいち変態じみているので、ついつい「変態」とか銘打ってしまいましたが…変態は変態でも「強い変態」だったんですね、干斗雲。
乱美迫に加え、秦将・録嗚未もいながら干斗雲を抜けない状況に、魏の本陣・呉鳳明も眉を顰めます。
一方の秦軍。
蒙武に相対する満羽、謄に相対する項翼。
いずれの戦況も膠着状態。
「挟撃」という秦魏同盟軍にとって「最良の形」を、楚軍は自力で撥ね退けようとしています。
「挟撃」自体は最良の策としながら、『何かが足りない』『ただの挟撃では通じない』
秦軍本陣・蒙毅も頭を悩ませます。
新たな戦術
「戦術を変える」
切り出したのは呉鳳明です。
早速乱美迫と、秦将・録嗚未に伝令を出します。
録嗚未・乱美迫に伝わる、呉鳳明からの伝令…。
それを聞いた録嗚未は、
「お前らここの敵、死に物狂いでぶっ潰すぞ!」
苦境に立たされた録嗚未が、呉鳳明からの伝令によって、息を吹き返したように見えます。
呉鳳明の策に、現状を打破する光を見たのでしょう。
録嗚未軍が「つぶれ役」となり、乱美迫軍をその場から脱出させます。
向かう先は………「謄軍」
謄はすぐに理解しました。
呉鳳明の意図を。
この挟撃の中で「助攻」と「主攻」を。
「助功」となるべき魏の乱美迫軍を、干斗雲との戦場から、録嗚未軍をつぶれ役にして脱出させます。
脱出した乱美迫軍は2軍に分かれて、「主攻」となる「謄軍」「蒙武軍」の元へ。
魏の天才軍師・呉鳳明の一手が、戦局を変えるのでしょうか……。
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