【本記事は「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」第19巻のあらすじを紹介するもので、ネタバレを含みます】
白銀会長とかぐやの「仲を深める」修学旅行になるかと思いきや、まさかの「早坂、かぐや様のお付き辞めるってよ」で、それどころでは無くなりましたが…。
第182話☆早坂愛の友達①
現在、跡目争いの最中にある四宮家。
四宮家は長男・次男・三男(雲鷹)・長女(かぐや)という四人兄弟で、長女(かぐや)陣営としては、長男・次男・三男の争の「勝ち馬に乗る」ことでの生き残りを模索します。
跡継ぎとしての道が無い長女陣営は、長男・次男・三男各陣営の情報を、いかに多く、正確に入手するかが重要となります。
その「膨大な情報」を保持しているであろう、かぐやの腹心「早坂愛」が解任となれば、そこから情報を得ようとするのは定石。
三男・四宮雲鷹が早坂を追っていたのは、そういう事情でした。
「早坂愛から、情報を引き出せ。手段は問わない。拒むなら…半年も閉じ込めておけば、あらかた吐くだろう」
卑劣な手段も厭わない、といった姿勢です。
一方修学旅行。
かぐやは同じ班の女子(早坂(ギャルモード時)の友達二人)から、「実際のところ会長とどうなのか」聞かれています。
修学旅行の夜ですから……女子同士「恋バナ」ですよね。
立場上「恋愛関係ではない」ときっぱり否定しますが…窓から外を見ると、会長と早坂が逢引き中……。
「盛りのついたメス猫!!」
と激怒するかぐやですが、前話(第181話)で「早坂愛=スミシー・A・ハーサカ」であることに気付いた会長が、早坂に話を聞くため、連れ出していたのです。
そして知ります。「バイトでなく、小さい頃から側付きの使用人をしている」こと、「スミシー・A・ハーサカは偽名である」こと、「四宮かぐやの情報を、本家に流していること」…。
「友達だと思って信じていた」会長にとって、大きな裏切りであり、「正直キレてる」と。
しかし、そこで終わらないのが会長ですね。
「これ見よがしに髪を下ろして、目の前に現れたんだ。ヘルプサインじゃないのか?助けが必要なら、素直にそう言え」
「協力して…くれるの?」
「そう言ってるつもりだが?」
かっけー…会長かっけーよ……。
翌日、自分のグループでなく会長のグループで廻る、という早坂。
「いいよね、四宮さん?」
「なんで?私に聞くの?好きにすれば?いいじゃない?」
真相を伝えていないため、「早坂が会長を狙ってる」と思い込み、おっかない顔で答えるかぐや……。
早坂の目的は三つ。
①かぐやと会長の関係がバレないようにする
②四宮家から逃げ切る
③「最後の仕事」を終わらせる
本家にかぐやの情報を報告していますが、「肝心なところ」は報告せず、上手く交わしているが、それがどこまで通用するか…そうならないうちに「四宮家を離れたい」が、「機密情報を握っている」と思われているため、そういう人から逃げたい…。
そんな話をする最中、早くも「四宮家の追手」が二人に迫り……早坂と会長の、逃走劇が始まります。
第183話☆早坂愛の友達②
四宮家三男・雲鷹の追手から逃げる、白銀会長と早坂。
それを追いたい(けど追えない)かぐや…同じ班の女子と行動します。
同じ班の女子は、早坂(ギャルモード)の友達。
早坂本人は
「あの子たちはお喋りだから、情報取集に都合が良い。噂話を提供する代わりに、情報を得ようとする魂胆がある」
だから自分は、彼女らから好かれていないと思っている様子。
その「お喋り」な二人、かぐやがいない時に、他の班の女子に「昨日の夜!早坂がさ…」会長との逢引きを言いふらそうとするのか…。
自分の嫌いな「噂話」の瞬間を、冷たい目で覗き見るかぐやですが…。
「ごめん!なんでもない!これ違ったわ!」
噂話を中止する、早坂の友達。
かぐやが真意を尋ねると、「え?そりゃそうでしょ。早坂は友達なんだから」「友人の噂、陰で広めるのはちょっとねぇ」「言うならせめて、本人の居る時でしょ!」
『良かったわ、早坂……良い友達がいるのね』
一難去ってまた一難。
トイレに入ったところで、四宮家の追手に捕まりかける早坂……そこに、
「早坂さん!ちょっと先譲ってもらって良いですか!ジュース飲み過ぎて膀胱が……!」
と飛び込んできた藤原書記。藤原のことなので、さもありなんですが…実はこれ、早坂を助けるための演技。
周りを騙してきた自分は、周りから好かれない・受け入れられないと考える早坂に、
「お前が心を開けば、それで色んなことが解決する。そういう事もあるんじゃないのか?もっと、自分と周りを信じてみたらどうだ?」
と諭す会長。
確かに、かぐやと早坂の友達が「私の方が、早坂のことを良く知ってる!」という言い争いをしているシーンを見ると、かぐやはもちろん、友達からも「愛されてる」のが見て取れますね…。
「かぐやの元を離れる」件で、修学旅行中にかぐやと話がしたかった早坂。
「私達の関係が始まった、あの場所で待っていてください」
という言伝を、母・奈央に託します。
第184話☆早坂愛の友達③
早坂の言う「私達の関係が始まった、あの場所」を思い出せず、京都を彷徨うかぐや。
早坂の母・奈央からも、
「かぐや様……もう少し娘の事、理解してくれていると思っていました……」
とダメ出し。
一方、早坂と白銀会長は土産物屋でバイクを借り、先に「私達の関係が始まった、あの場所」に到着します。
そこに現れたのは……かぐやではなく、四宮家三男・雲鷹とその部下たち。
トイレで早坂が捕まりそうになった際、「GPSタグ」を付けられていたのです。
あっけなく捕らわれる二人。
『私の人生は、私の思い通りに出来ない
私、早坂愛は、四宮かぐやが可愛い
プライドが高く不器用で、頭が良くて頭が悪い、守ってあげたいと心から思う
だけど、私がそう思うのと裏腹に、現実は思い通りにいかない』
早坂が思い出すのは、かぐやに仕えるようになった、幼い頃。
「いいかい、今日からおまえの主人はかぐやだ。言う事をよく聞くように。そして、かぐやの信頼を勝ち取り、一挙一動を報告しろ」
早坂に命じるのは、早坂の「真の主人」……。
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第185話☆早坂愛の友達④
早坂愛は、四宮家長男・黄光の指示で、かぐやのお付きになっていました。
かぐやの友人関係・失敗・苦手なもの・何をされたら嫌がるか・好きな人・興味を示したもの・大事なもの、それらを黄光に報告するために。
「早坂家が、四宮の中で生き残るため」と、自分に言い聞かせて。
そんな事実を伝えるべく、早坂の目の前で、三男・雲鷹がかぐやに電話します。
『私はどんな目に遭ってもいい、どんな罪を受けてもいい。罪悪感を抱き続けて生きても良い。私が怖いのはたった一つ。かぐや様に嫌われるのだけが、怖い!』
「早坂愛は裏切り者だ。十年間ずっと、大兄貴におまえの情報を渡してきた。辞めるって言うなら、俺の所で引き受けても問題ないな?」
かぐやの返事を聞き、電話を切った雲鷹。
「好きにすれば良いってさ」
そこに……。
「好きにすれば良いっていうのは、貴女に言っているのよ、早坂」
かぐや、やっと登場です……が、
「許せない」
早坂を、蔑みの目で見るかぐや。
「言い訳の一つでもしたらどう?」
「……わた…私は……かぐや様と……」
話している途中の早坂を、連れて行こうとする雲鷹。
「---今!!早坂が言い訳してるところよ!!」
兄・雲鷹を、ものすごい勢いで殴り倒すかぐや。
「私……許せないって思った人を、許した経験が一度だって無いの!
許したいって思ったの、今日が初めてで、やり方が分からないのよ!
私はどうすればいいの!?貴女はどうしたいのよ!?」
かぐや…格好いいよ……。
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第186話☆早坂愛の友達⑤
生まれて初めて人を、早坂を許したいというかぐやに対し、本音を吐露する早坂。
「夜に、かぐや様の部屋で、毎日毎日バカみたいな恋愛相談したり、楽しかった。だからどうって言われると困るんですが……えと…どうしよう、纏まらない……」
と、雲鷹の手下が、かぐやの背後から襲い掛かります。
咄嗟に助けに入ろうとする早坂ですが、同じく雲鷹の手下に髪の毛を掴まれます。
太ももに仕込んだナイフで、自分の髪を切ってかぐやの助けに入る早坂。
武道に心得のあるかぐや、早坂は、雲鷹の手下を制圧。
引き際とみて、立ち去る雲鷹。
自分と同じ教育を受けて育った、妹・かぐや。密告者を許さず、雲鷹がそれを引き込むのを、かぐやが黙認する前提だった計画。妹・かぐやも絶対に、「自分のようなクソ」になると思っていた雲鷹…。
「私達にも、こういう未来があり得たのでしょうね。お互いもう少しだけ、人を信じていれば」
とは、早坂の母・奈央の言葉。
ということは……奈央も早坂愛同様、黄光の指示で、雲鷹のお付きになっていた、ということでしょう。
結果、「互いに人を信じ切れず」、かぐやと早坂のようにはなれなかった…ということでしょうか。
「私達の関係が始まった、あの場所」とは、街に出た時に「早坂に似合う」と思って買ったシュシュを渡しながら、
「お仕事としてで構わないわ、私の側に居て。私には味方が居ない。一人は怖い……」
早坂に願った場所。
臆病で、卑怯で、弱虫だった早坂が、「かぐや様の近侍」という自覚を与えられた場所。
その場所で、
「色々背負わせてごめんね。終わりにしましょう。私たちの主従関係は、今この時を以て終わりとします。今までごめんなさい」
かぐやのことが可愛くて、頼られるのが嬉しくて、傷ついてる姿が可愛そうで、生徒会に入ってからの楽しそうな姿が嬉しくて、その分かぐやを裏切り続けた十年間が重く……。
「ずっと辛かったのでしょう。気付いてあげられなくてごめんね」
泣きながら詫びる、かぐや。
十年間の重さを、辛さを、かぐやに気づいてもらえた早坂。
「辛かった。分かってくれるの?かぐや様に嫌われるって思ったら、毎日怖くて、辛かったですよ」
十年間の辛さから解放される、早坂。
「かぐや様」で泣くとは思わなかったなぁ……。
歳とって涙腺が緩くなった自覚はあるんですが、二回三回と読んでも、最後のシーンは涙が出てくる……。
第187話☆早坂愛と四宮かぐやの友達
雲鷹の手下との立ち回りで、髪を切った早坂。
「この髪のまま、皆の所に戻るわけにもいかないし、色々事後処理も必要なので」
と、先に「修学旅行を終わり」にする早坂。
翌日、かぐやは白銀会長と二人で、京都を廻ることに。
「昨日早坂が、会長が二人で京都を廻るって言い始めた時は、ほんの少しだけ嫉妬してしまいましたけど…会長が早坂を守ってくれていたんですね。ありがとうございます。」
多分「ほんの少し」じゃないですけどね…。
そして会長も、後半は大したこと出来てませんでしたが…。
兎に角、波乱のあった修学旅行も終わり、普段の生活に戻ります。
朝、玄関を出て送迎の車へ向かうかぐやが、門の方を見ると……。
髪をボブに切りそろえ、例のシュシュを手首に巻いた早坂。
「い……一緒に学校いこーよ、かぐや」
「ずっと、こうなれたらいいのにって思ってた。叶わない夢だと思ってたわ。行きましょう、愛さん!」
前回は泣きましたけど、今回は髪切った早坂の可愛さに鳥肌が…。
「おかわわわわわわわわわ!!」
第188話☆伊井野ミコは聞きだせない
色々あった修学旅行も終わり、生徒会も通常営業へ。
石上会計と伊井野ミコ会計監査は、ケンカしてないかな…と生徒会室のドアを開けると、まさにケンカの真っ最中。
理由は、
「石上がアホって言った」
「先に伊井野がバカって言った」
とバカらしいもので…仲裁に入った藤原書記が、ゲームで決着をつけようと提案します。
種目は「しりとりカードゲーム」
手札の文字でしりとりを終わらせ、手札を消化していくゲームで、ターンは無いためスピード勝負です。
「て」からスタートしたしりとりは、ミコは「デート」「問い合わせ」「先輩」「痛み」……何やら意味深なワードが並びますが…。
一方的に手札を減らし、残り一枚のミコに対し、まったく手札を切れない石上。
が、ここから石上が「操」「横暴」で二枚手札を切ります。
ミコの残りの手札は…「こ」。
「ミコちゃん!早く『うんこ』出して上がってください!」
という藤原の応援にも、恥じらいでさすがに「うんこ」は…。
石上が「運動音痴」で再び手札を切り、次の言葉は「ち」…ミコは「ちんこ」が出せれば勝てますが、「うんこ」が出せなかったミコに「ちんこ」はもっと出せません。
石上が「遅刻魔」で、次の言葉は「ま」……、
「いい加減にしてよ、この変態!」
といわれなき非難を受けた石上ですが、結果逆転勝利。
そもそもなぜ二人がケンカしていたか……。
「石上、こないだつばめ先輩とデートだったんでしょ?どうだったの?」
「伊井野には関係ないだろ。お前も案外、野次馬みたいなところあんだな」
このやり取りがきっかけでした。
「貴方が悪いわよ、石上くん。仮にも生徒会メンバーの一大事。関心があって当たり前ですし、心配もする」
かぐやの言葉で、お互いが謝罪する石上とミコですが……弱冠一名、「つばめ先輩とのデート」を知らされなかった藤原がキレます。
石上に「しりとりカードゲーム」を挑み、「うんこ」で勝利……。
修学旅行も終わり、石上とつばめ先輩のデートのお話になるかと思いきや……。
まぁ、いつも通り騒がしい生徒会のお話で、良かったですがね。
第189話☆四宮かぐやの無理難題「仏の御石の鉢」編
石上会計と子安つばめ先輩のデート回……といっても、ディテールはなく、
「スカイツリー登って、ちょっと靴とか選んでもらって、あとは飯食ったくらいで」
しかも次の約束まで取り付けているという……なかなか侮れませんね、石上。
そんな石上の話を「死んだ魚の目」で聞く、伊井野ミコ会計監査…。
第178話で、石上の恋の「足枷」になると白銀会長が考えた、石上に関する「ろくでもない噂」。
その噂の「真実」が書かれた調査ファイル、実はミコの親友、大仏こばちがつばめ先輩に渡していました。
「鍵は掛けていないが、監視カメラは設置されている」生徒会室から、件のファイルを持ち去ったのが、大仏こばちだと知ったかぐやは、理由を問います。
「私石つば派なんですよ」
カプ厨の大仏こばちは「石ミコ」では「解釈違い」だと、ミコは友達だが、「石つば」という推しは絶対に曲げない、と力説します。
カプ論などしないかぐやには、何のことやら…という感じですが…。
「自分も女性から嫌われがち」な、大仏こばち。
石上に共感できるところもあり、応援したいと。
そして「生徒会の仲良し感」も好きであり、仮に生徒会の誰かが痺れを切らして、件のファイルをつばめ先輩に渡したら、「ギスギス」してしまう。
それが嫌だから、自分が渡した、と。
「嫌われ者の使いどころって、こういう時だと思いません?」
カッコいい…カッコいいよ、こばち…。さすが秀知院の「難題女子」…。
一方、石上のデートの話を聞いて以降、ずっと塞ぎ込んでいるミコを見守る影が二つ…藤原書記と小野寺麗でした。
「石ミコ」派の藤原と小野寺、「石つば」派のかぐやとこばち、生徒会室は図らずも、「ギスギス」した雰囲気に…。
ミコが石上に恋をしている、という前提自体が怪しいとするかぐやに対し、石ミコ派の小野寺は
「一月には取れるはずの右腕のギプスを、二月に入って二年生が修学旅行に行ってる時もつけてた。石上が甘やかしてくれる状況を、意図的に引き延ばしたとしか思えないッス!」
対する「石つば」派の大仏こばち、
「つばめ先輩って誰かに似てると思って、気づいたんですよ。あの陽キャ感って『大友京子』に似てるんです。似たような子に二度も拒絶される…それってあんまりじゃないですか?」
双方の言い分は、相手も納得するところ。
会長は「どっち派」かを聞かれ……ダッシュで逃げる会長。
ちなみに、「秀知院学園一のカプ厨」、マスメディア部の紀かれんは…「会長×石上」推し……。
第190話☆先輩くんと後輩ちゃん③&伊井野ミコは愛せない④
生徒会とその関係者は、石上と子安つばめ先輩がくっ付くことを望む「石つば派」(かぐや+大仏こばち)、石上と伊井野ミコ会計監査がくっ付くことを望む「石ミコ派」(藤原+小野寺)、で意見対立します。
「白銀会長はどっち派ですか?」と聞かれ、逃げてしまった前回…。
最初はつばめ先輩と上手くいくよう、応援していた会長ですが、ミコがそういう気持ちなら…結論を出せずに悩み続けていました。
生徒会室に入ると、ミコ一人。
「二人になると、何を話したらいいか分からなく」なり、自作のポエムや胎内音という、ちょっと偏った話に向かった過去のある二人…。
勇気を出し、「好きな男子がいるのか」、ミコに聞いてみる会長。
「自分より頭が良くて、自分が憧れる役職に就いている人。もしかしたら、私のタイプって白銀先輩なのかもしれませんよ?どうします~?」
ギクシャクした感じにならず、ミコに揶揄われる会長。
しかし、ミコは「会長とかぐやが付き合っている」ことに気付いており、「横恋慕なんてしません」と。
周りにバレバレですね、会長とかぐや。
加えて、
「タイプはあくまでタイプ。恋愛に直結するとは限りません」
と、意味深な言葉を…。
話しながら一生懸命、筆ペンで何かを書いているミコ。
気になった会長が聞くと、「般若心境」……。
「写経にはリラックス効果がある」というミコ、どれだけストレスを抱えているのでしょう……。
「色不異空、空不異色、色即是空、空即是色」
全ては仮初のもので、本質ではないと説かれ、「石つば派」「石ミコ派」どちらでもよくなってきた会長ですが…。
ふと、窓の外に視線を見遣るミコ。
視線の先には「石上とつばさ先輩」が二人で話をする姿が…。
「伊井野、石上が好きなのか?」
「嫌いですよ、あんなヤツ。真面目じゃないし、これっぽっちもルール守らないし、頭悪いし。全然タイプじゃないです。でも、つばめ先輩とデートしたって話を聞いたら…鼻の奥がツンってなって、苦しくなる。」
涙を流しながら、自分の気持ちを吐露するミコ。
「会長、私どうしたらいいんでしょう」
ヤバいなぁ…最後のミコ、可愛すぎる……。
体育祭以来、つばめ先輩と石上がくっ付けばいいのに…と望んでいた「石つば派」の私ですが、このミコを見たら、ちょっと「石ミコ派」に鞍替えを考えるなぁ……。
あとは、前回今回とつばさ先輩、登場するんですが「セリフが無い」んですね。
デートの話も石上目線だし、二人の距離感が分からない…。
あと、「大仏こばちから渡された、例のファイル 」を見たつばめ先輩が、どう心境に変化があったのか、そこも気になりますね……。
第191話☆四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編⑤
石上会計と子安つばめ先輩の関係も、大きな局面を迎えようとしています…。
とその前に、白銀家では突拍子もない父が、突拍子もないことを言い始めます。
「父さんVチューバーで食っていこうと思うんだ」
……確かに中の人は重低音系イケボなので、需要はありそうですが…子供が見ていた「妖怪ウォッチ」のぬらりひょんとか格好良かったですし。
落ち着いたところは「普通にユーチューバー」。
自分の子供たちに対し、ドア・イン・ザ・フェイス(譲歩的要請法)を仕掛ける父…ただものではありません。
ドア・イン・ザ・フェイス
本命の要求を通すために、まず過大な要求を提示し、相手に断られたら小さな(本命の)要求を出す方法。
その成果は数か月後に現れます。
白銀会長が「ヒカキンごっこ」とバカにしていた、白銀父の「借金5億円チャンネル」。
その登録者数は「5万人」に達していました。
動画タイトルを見ると…「億の借金があるのに息子がスタンフォード大に受かりやがっていよいよ金が無い」…。
私生活の切り売りですね…。
しかし、かぐややつばめ先輩を手玉に取る話術、波乱続きの人生で得た、稀有なエピソードトークは、視聴者のハートを見事に掴んだようです。
一方、つばめ先輩。
石上のことは「好き」だけれど、それがどういう「好き」なのかが分からない。
同級生に悩み相談しますが、まともな意見が得られず、「相談相手を間違えた」と、以前見てもらった占い師(白銀父)の元を訪れますが、不在。
たまたま見ていたユーチューブに「元経営者の資格マニアが相談に乗る枠」として、件の占い師さんが出ています。
自宅では父の生配信の様子を見ている、息子(御行)と娘(圭)の目の前で、赤スパが次々投げられます。
「お兄、見ててね」
父の後ろを圭が通り過ぎると、その度に赤スパが…。
「カメラの前横切るたびにね、なんでか皆一万円くれるの……。イケナイと分かってるけど…もう何回か…わざとやってるんだぁ…」
という圭。
あまりよろしい傾向ではないですね…兄も心配しています。
父のチャンネルには、高三女子からの相談が。
二つ年下の男子から告られたものの、どうしていいか分からない。可愛いと思う気持ちが、恋愛感情なのかわからない、というものでした。
もちろんこれ、つばめ先輩の相談です。
白銀父の回答は、
「そいつと何をしたいのか、考えてみろ。したいこと、したくないことを考えて、それに沿った関係性を選べ。君は、その子とどんな関係になりたいんだ?」
非常にまともな回答を得た、つばめ先輩。
「久しぶり」の友達に電話します。
傍らには、「例の生徒会㊙レポート」。
電話の相手は、「例の件」に大きく関わっている、「大友京子」でした…。
いよいよ本格的に動き始めましたね…つばめ先輩。
それにしても、つばめ先輩が大友京子と旧知だったとは…。
さて、例の事件の真相と、大友京子の話を聞いて、つばめ先輩が出す答えとは……そして、「次号休載」……なん…だとっ…!?
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