【本記事には「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」第17巻のネタバレを含みます】
表紙は小野寺さんと大仏こばちです。
体育祭の時は、同じ応援団で石上会計に辛辣な物言いだった小野寺さんですが…いまは普通に接してますね。
そして伊井野ミコ会計監査の幼馴染・大仏こばち。
小野寺さんに「大仏さんレベルの美人」とか言われますし、校門に追っかけの人がいたり、ミコにも「こばちゃんが綺麗なのは客観的事実」言われますし…。
丸メガネに隠された瞳が、表紙だとちょろっとだけ見えているわけですが…確かに美人さんかもしれません。
第162話☆生徒会のNEW GAME
第87話以来の、冬休みショート・ショート回です。
かぐやと白銀会長のデート中、藤原千花の相手をする早坂愛。
タピ屋で雑談中、「キス」の話に。
「書記ちゃんはさぁ…キスって憧れる?」
「そりゃ憧れますよ~。なんていうか不意打ちで、無理矢理唇を奪われたいという気持ちも…なくはないです」
「不意打ちで、無理矢理唇を奪い」にかかる早坂……。

第152話の話は、ここからの続きだったんですね。
初詣中の藤原は、偶然子安つばめ先輩に会います。
「私は人類の平和を願ってました」
という藤原に対し、「人に言ったら願いが叶わなくなる」と、自分の願いを隠すつばめ先輩……。
「ごめんなさい、人類の皆さん……!私のせいで世界が……!」

願いも謝罪もスケールデカいなぁ…。
藤原家のクリパで、会長が個別にかぐやからもらったプレゼントは、「手帳」でした。
中を見ると…、
「8月20日 花火大会 また皆で一緒に見ましょう。」
「2月1日~4日 修学旅行 よければ一緒に巡りたいです。」
「12月24日 クリスマスイブ 来年の手帳も私が選びたいです。」

ヤバ可愛いわ…かぐや…。
正月を京都の本邸で過ごすかぐや、元日はかぐやの誕生日です。
祝ってくれたのは義姉のみだったというかぐやですが、会長からのプレゼントを早坂(ハーサカ)が預かっていました。
「月のネックレス」…天体好きの会長らしいチョイスですが、かぐやが着目したのはチェーンの長さ、24.8センチ。
チェーンの長さが24.8センチだと、振り子の周期(t=2π√l/g)が0.9995秒、およそ「1秒」となる。
「『同じ時を生きよう』、このアクセサリーにはそういう意味が込められているのよ!素敵ね!早坂っ!!」
興奮するかぐやですが、早坂は
「すみません、その奈良時代の恋愛みたいなの、ちょっと共感難しいです」


そうね、難し過ぎるわ……。
第163話☆藤原千花は驚かせたい
白銀会長が生徒会室に入ると、右手にバリカン、左手にハサミを持ち、坊主頭の藤原書記が……。
どうやら「かぐやの誕生日サプライズ」のようですが、坊主頭だけでは足りないので、
「冬休みの間、私たちが付き合ったって言う設定で、イチャつき始めましょう」
早速、次に生徒会室に入ってきた石上会計に、ドッキリを仕掛けますが…。
「ドッキリ仕掛けるにも、ごちゃつき過ぎです。ハゲか交際か、要素どっちかに絞ってください。登録者1,000人くらいのユーチューバーでも、もうちょいマトモにできますよ?」
正論でぶん殴られた藤原書記、「自分と石上が付き合ってる」設定で行きますが、次に入ってきたのは、伊井野ミコ会計監査。
「……相手がつばめ先輩だっていうなら、私だって応援してあげようって、気にもなるよ。でも石上、これは本当に無理。普通に幻滅した。」
かなりマジリアクションで、焦ってネタばらす藤原書記。
「な---んだ!びっくりしました!!」
そのミコにも、かぐやサプライズのアイデアを聞きますが、出てきたのが…
「例えば私が何かミスするとします。そしたら白銀会長が私を思い切りビンタするとか、どうでしょう?」
自分は叩かれても全然構わないというミコ、謎のDV耐性を見せます。
ごちゃついている間に、かぐやが入室…
「ねぇねぇ、かぐやさん!会長に彼女出来たの知ってます??」
「ええ、勿論知ってますよ?私がこの人の彼女です。私と会長、冬休みからお付き合いしています」
全員を驚かせたところで、藤原が用意していた「ドッキリ 大成功!」の看板を出す、かぐや。
「最初から見えてましたよ?こういうのはちゃんと隠さないと…」
見事に逆ドッキリ(付き合ってるのは本当ですが)を仕掛けたかぐや…。
第164話☆藤原千花は愛したい
「皆さんの私に対する態度が、最近本当に酷い」
という藤原書記の話から、「愛してるゲーム」を始めます。
面と向かって「愛してる」と言い、それに対して「照れたら負け」というシンプルなゲーム。
ミコを瞬殺し、「照れたりする訳ないでしょう」という石上を照れさせた藤原。


白銀会長を仕留めにかかります。
かぐやと付き合い始めたばかりの会長、「可愛さだけなら、四宮が嫉妬するレベル」の藤原書記に、照れるわけにはいきません。
『こういう時は、家族の顔を思い出して…』
照れを避けようとしますが、思い出したのは、幼い頃に出て行った母親のこと。
照れるどころか、泣き出す会長……。
「私もやってみて良いですか?会長、だぁいすき💛」


速攻で照れる会長。



最近のかぐやは、変なスイッチ入ってますね…。
第165話☆先輩くんと後輩ちゃん①
偶然、生徒会室で二人になった、白銀会長と伊井野ミコ会計監査。
実はこの二人、「絶妙な距離感」なのです。生徒会という同じグループの中でも、あまり会話をしない組合せ。
会長として、生徒会をまとめる立場として、ミコと人間関係を築こうとし、趣味の話を始めます。
話してみると、本の趣味が合う二人は、会話が弾みます。
が、前のめりになったミコが質問してきたのは、
「詩集……好きなんですか?」
「ゴリゴリの夢女子」であることが、大仏こばちから暴露されたミコ。
やはり(というと失礼ですが)、「マイ詩集」作ってました…。
二編ほど聞かせてもらったミコの詩は、無駄にキラキラしていたり、「真っ黒なコウノトリ」が出てくる怖いものだったり…ミコの「心の闇」を感じ、震えだす会長。
最後に「気の迷いで書いた」「あまりにポエミィで封印した」かぐやへのラブレターを朗読する羽目になった会長。
黒歴史に新たな一ページが刻まれます……。
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第166話☆石上優はハマりたい
子安つばめ先輩に好きになってもらいたい、「告られるような男になりたい」と思うようになった、石上会計。
体育祭の時の応援団長に、モテの秘訣を聞き出しに行きます。
が、文化祭頃に付き合い始めた、伊井野ミコ会計監査の親友・大仏こばちに、冬休み中にフラれていた団長、すっかり「ドルオタ」と化していました。
秀知院の「難題女子」に数えられる大仏に、フラれたショックが大きかった大きかった団長。


同じく「難題女子」のつばめ先輩への想いは、団長にもバレていました。
そこで勧められたのが、「筋トレ」。
しかし、これが藤原書記には不評…「シュッシュシュッシュうるさい」し、「鳥のささみをミキサーにかけたジュース」や「金魚のエサ」を食する姿を見かね、「筋トレ禁止令」を出してほしい、と会長に頼みます。
「好きだって言わせたいなら、好きだって言わせるために全力を尽くせばいい」
以前石上に、そう助言していた会長、「筋トレ推奨月間」として、石上を全面バックアップ、自身も一緒に筋トレに励みます。
藤原はかぐやに助けを求めるも、
「痩せると言いながら、前より丸くなってませんか?貴女も混ざった方が…」
見事に巻き込まれる藤原。
ちなみに、大仏が団長と別れた理由は、「筋トレしてる姿がむさ苦しくて、生理的に無理だった」……。
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第167話☆柏木渚は聞きだしたい
家柄の厳しい四宮家、もし会長との関係が本家に知られれば、本家の人間がどのような行動に出るか…。
だから、この恋愛は絶対に隠し通さなければならない……。
『でも言いたい---っ、私、会長の彼女ですって、大きな声で言いた---いっ!!!』



年頃の女の子ですからね…可愛らしい。
そんな時に遭遇したのは、柏木さん。
お互い恋愛相談をし合う二人は、アイコンタクトで通じ、生徒会室に。
柏木さんも、「17歳で、でき婚する家系」の末裔と付き合ってはいますが、それでも「経団連会長」の孫、かぐやの立場はよく解っています。
「実は私と会長…付き合うことになったんです!」
喜び合う二人ですが、柏木さんには気になることが…。
『順序が!!順序が全部おかしい!!』
かぐやの辿ってきた順序は…
①B(第15話で生徒会室にGが現れた際、失神した会長はかぐやの胸を触っている)
②A+(文化祭でのベロチュー)
③A(クリスマスイブの普通のチュー)
④告白(デートの最後にかぐやから告白)
⑤結納(白銀家に挨拶に行く予定)
『初手でアブノーマルだと、生涯アブノーマルな性癖を引きずる可能性が高い!このままだと…四宮さんが大変な痴女に育ってしまう!!私が何とかしないと!』
翌日、「ママの部屋から拝借した」という性教育のDVDを、かぐやに渡す柏木さん。
風紀委員でもある、伊井野ミコ会計監査の面前ということで、没収しようとするミコですが…


「見逃してくれませんか!?これで大変なことになったら、貴女責任取れるの!?取れないでしょ!?無責任なこと言わないで!!」
柏木さんの迫力に圧倒されたミコ、涙目で没収を諦めます……。
第168話☆ファーストコミュニケーション
かぐやと眞妃、四宮家と四条家は、互いが幼い頃から「目の敵」でした。
高度経済成長期における、四宮財閥の利己的戦略は、あまりに人道からかけ離れており、一部の穏健派が反発…。
過激派との抗争は人死にを出すまでに過熱し、穏健派は四宮グループから「半ば追放」という形で離脱…四条グループを屋号とし、四宮の妨害を避けるため、活動拠点を海外に移し、急成長を遂げたのでした…。
四宮家のかぐやと、四条家の眞妃、その初対面は幼い頃のパーティー。
「じゃまだから」とロビーのソファーで絵本を読むかぐやに、「それ、おもしろい?」と声を掛ける眞妃。
「いっしょにみる?」


と答えたかぐやに、一瞬明るい表情を見せるも、「見るわけ無いでしょ、四宮の人間と!貴女なんかとなれ合うつもりはないわ!」と返す眞妃。
以降、一定の距離を保ち続けた二人ですが…。
柏木さんから借りたDVDを観たいものの、そのやり方が分からない機械音痴のかぐや。
見かねた四条眞妃が、生徒会室のPCでDVDを観れるように設定。
「ありがとうございます。ここからは自分でできます」
「それ、おもしろい?」
「いっしょにみる?」


四宮家・四条家という蟠りに巻き込まれた、本当はお互い、仲良くなりたい二人の少女。
子供の頃には「見るわけ無いでしょ」と答えた眞妃。
「……仕方ないわね!」
本来感動的な流れなんですがね、見るものが「性教育のDVD」ですからね。
免疫のない二人は、仲良く赤い顔で「いっしょにみる」……。
第169話☆男と女のABC①
男女交際を始めるということは、「性交渉へのカウントダウン」が始まるということを、強く自覚したかぐや。
かぐやが白銀会長に「ホの字」なのは、一年の秋から気付いていたという、四条眞妃。
「おば様も、御行といずれこういう事するんでしょうね」
何気にバレバレですが、四条眞妃もよく見てますね。さすが「ツンデレ先輩」。
「そういうことはまだ早い、けど、嫌われるのが怖い…それだけの理由で受け入れてしまうと思う」
かぐやの不安を聞いた四条眞妃。
翌日、会長に「性欲に任せておば……じゃなくて、女を泣かせたら私が許さない!」と説教かまします。



何だかんだ、優しいですよね…ツンデレ先輩
しかし、石上会計に「童貞は意外とセーフティー」と反論されます。
そして…「非童貞には、略奪戦略が仕掛けやすい」とも……。
「恋バナ」の臭いを嗅ぎつけた、「ラブ探偵チカ」こと藤原書記。
呑気に話に入ってきますが…「翼くんを寝取る」という手段もある、という話であることを知り、そそくさと逃げ出します……。
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第170話☆白銀御行は語りたい
付き合い始めても、白銀会長にはバイトがあり、かぐやには本邸の使用人という手ごわい相手がおり、なかなか恋人らしいことができない二人。
恋人らしいことと言えば、深夜まで続くラインのやり取り……しかし、そんな関係にも変化が訪れます。
かぐやからの
「よければ通話してもいいですか?」
会長の家は狭く、同室にはカーテン一枚隔てて妹・圭が、リビングには父親がおり、電話できる場所がありません。
外に出ざるを得ない会長は、Wi-Fiが届く範囲内で、アパートの階段に移動し、かぐやとの通話を始めます。
会話をするうち、深夜一時過ぎ……まだ話をしたい二人は、お互い「布団の中」に場所移動し、通話を続けます。
かぐやの声が聞こえなくなり、寝入ったものと察した会長。
「おやすみ、かぐや」
被っていた布団を出ると、妹・圭にすべて聞かれていました。
父親にも……。
2時頃だと思っていた時刻も、
「五時前だよ!!もうすぐ日本の夜が明けるけど!!」


徹夜のまま、妹からの尋問を受ける会長……。
第171話☆TG部を語りたい
第116話以来の登場となるマスメディア部。
紀かれんは、藤原書記が所属するTG(テーブルゲーム)部が「良からぬ企て」をしているという情報をもとに、TG部のマッキー先ハイ(一年なのに「先パイ」だったが、罰ゲームで「゜」を取られた。第125話で「チョキ子さん」のホラーハウス制作を買って出た)に電話。
TG部は、第57話で生徒会が遊んだ「ハッピーライフゲーム」の製品化に向けて、マッキー先ハイの家に、不治ワラ(藤原書記)とメガ子(三年、テラ子から降格)が泊まり込んで、作業していました。
が、マッキーの説明が逐一誤解を招く説明で、メガ子とチカは「今ベッドで子供作ってる(人生ゲームのような棒人間の子供)」、私は「(ゲームで使う)一万円札をプリンターで印刷してる」…。
更にはマスメディア部の仲間・巨瀬エリカも一緒だと知り、みんなが「洗脳&犯罪に加担」していると勘違いし、警察に通報。
マッキーの家のチャイムが鳴り、紀かれんが「一人のけ者で、寂しくなってきた」とドアを開けたTG部は、「通報を受けてきたのですが…」という警官に驚愕…。
すぐに誤解は解けたものの、TG部に大きな貸しを作ったマスメディア部でした…。
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