【本記事には「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」第8巻のネタバレを含みます】
表紙は藤原書記(とかぐや)ですね。
第71話☆かぐや様は出させたい
前回の、「会長はヤリチン」は誤解だったものの、会長の浮気を心配するかぐや。
「会長さんが誰と何しようと、一切浮気ではないですけどね」
という早坂の突っ込みも華麗にスルーし、何か浮気対策はないかを講じるかぐや。
翌日の生徒会室、先日の失言を詫び、お詫びに手のマッサージを申し出るかぐや。
これこそが、早坂受け売りの「浮気防止法」。
マッサージなどのスキンシップによって分泌される、浮気防止ホルモンを利用しようというもの。
そのマッサージの効果たるや……すげぇ痛ってえ!!
マッサージをしたことも受けたこともかぐやは、もちろん加減など知りませんが、的確にツボを穿つセンスは一級品。
「も、もう手は大丈夫かな!!だいぶ効いてきた気配ある!」
痛みから逃げ出したい会長ですが、スキンシップによって「かぐやの脳」に大量分泌された、浮気防止ホルモンの作用で、かぐやのサービス精神はとめどなく溢れます。
「次は背中をマッサージしてあげますねっ!」
ソファに会長を横にならせて、マッサージしようとするかぐや。
「やらせてください、でないと私の気が済まないんです。」
「いや、手で十分満足したから!これ以上は気持ちよくて死んじゃうから!」
…最後の流れで生徒会室に入室した、伊井野ミコ。完全に勘違いし、
「神聖な生徒会室で……嫌っ……けだもの……」
「伊井野さんも一緒にシますか?」
と優しく誘うかぐや。
「私……素人ですから…!足手まといになるだけですので……」
前回同様、ミコを勘違いさせた生徒会長と副会長……。
第72話☆伊井野ミコは抑えたい
新生徒会が発足して一週間、生徒会の空気は最悪…。
原因は伊井野ミコの怒り。
平気で校則を破る(生徒会室でゲームする石上書記)、卑猥な言動の数々(白銀会長とかぐや)に、ミコの怒りは頂点に達していました。
「藤原先輩を少しは見習ってください!」
自分が生徒会選挙で勝っていたら、藤原に副会長になってもらおうとしていたくらい、藤原を尊敬しているミコ。
そんなミコに藤原が提案、人を叱るにもメリハリが必要、厳しいだけじゃなく、優しさも必要だと。
「優しさを学ぶために、これから一時間何があっても怒っちゃダメですよ♪」
新しくできた後輩という「玩具」で遊び始める藤原。
「伊井野が怒らない」という状況に、テーブルに足をあげ、ポテチとコーラを貪りながら、ゲームに興じる石上。
大きい画面でゲームしたくなったのか、(Switch的なゲームを)TV接続し、会長も交えてゲーム三昧。
ミコの怒る様が面白くなってきた藤原、今度はミコに、校則を破る側の気持ちを理解する、という体で(SNOW的なアプリで)ミコの写真を撮りまくり。
何だかんだで楽しかったミコ。
おずおずとスマホを取り出し、
「あの……藤原先輩、撮った写真って……」
「勿論、ミコちゃんにも送ってあげますよっ!校則違反ですねどね💛」
ミコの発言力が、ちょっとだけ下がりました…。
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第73話☆白銀御行は読ませたい
白銀会長が自宅に帰ると、妹・圭が号泣…ただ事ではないと焦った会長ですが、号泣の理由は……少女漫画。
「漫画の話かよ」とバカにしながら、読み始めた会長ですが、気が付けば号泣。
そして、「純愛泣ける系」の影響をモロに受け、「めっちゃ恋したい」モードに。
どうにかかぐやにも、この少女漫画を読ませたい会長ですが…少女漫画を勧めて「お可愛いこと」と言われるのは嫌…。
直接かぐやに勧めるのではなく、「周囲から勧める」作戦に出た会長は、まず石上会計に読ませることに。
「まぁ僕これで結構な読み手なので、もう先の展開読めちゃうっていうか…うわ、全然ダメ、ここで泣いてください感が丸見え」
とダメ出しまくりですが…

「丸見え………丸見えだったのに……」
気が付けば号泣の石上。
その後、生徒会室に入ってきたかぐやと藤原書記。
藤原はすでにこの少女漫画(「今日はあまくちで」、略して「今日あま」)を読んでおり、表紙を見ただけで涙が…。
「かぐやさんも読んでみてくださいよ~!」
会長の策通り、直接会長が勧めずとも、周りから勧める展開に……しかし、
「いえ、お構いなく。私は漫画を嗜まないので」
とアッサリ拒否。それでも何とかかぐやに勧めたい藤原は、「やっちゃいけないタイプのネタバレ」をして、会長と石上に、口をガムテープで塞がれます…。
その後、会長と石上でストーリーを語るものの、よりによって最終回までネタばらし。一番やっちゃダメなヤツです……。
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第74話☆かぐや様💛アクアリウム
前回、周りから勧められた少女漫画を、結局読んでみることにしたかぐやは、自宅に帰って読み、みごとにハマり大号泣。
「ああーっ!私もこんな恋がしたいわーー!!」
「かぐや様、静かにしてもらえますか?……今、良いところなので……ズビ…ズビ……」
早坂も、泣きながら読んでます。
結果、「少女漫画脳」になったかぐやと白銀会長、石上会計が、「俺と石上、どっちを選ぶんだ?」という少女漫画展開に。
かぐやが仕込んだ「水族館のペアチケット」で、かぐやと水族館に行くのは、会長か?石上か?
『私にとって、ここが水族館ですから…』
という意味の分からない理由で、水族館行きを断られた白銀会長。
「ペアチケット」で、石上と仲良く水族館に…。
「男二人で水族館て、悲し過ぎると思いましたが…」
「思ったより楽しいな」
楽しかったようで、何よりです……。
第75話☆かぐや様は集めたい
「生徒会の仕事をしていない!」
とキレる伊井野ミコが、「ベルマーク集め」を発案します。
「1点1円だし、集計も大変で、効率が悪い」
と反対するかぐやですが、
「精神教育と実利は、切り離して考えるべき」
と白銀会長に窘められます。
落ち込んだかぐやは、汚名を返上すべく、ベルマークをたくさん集めようとしますが…四宮邸にあるものは海外製品ばかりで、ベルマークがついていません。
早坂に相談したところ、
「小さい頃、忙しかった母となかなか会えなかったけど、自分あてに書置きしてくれた」
という連絡帳にハサミを入れます。
「かぐや様は私にとって、主人である前に妹みたいなものなんですから。姉に遠慮なんていりません。」
早坂の思い出にハサミを入れてまで手に入れた、ベルマーク10点を会長のもとに持参しますが、藤原書記が100点のベルマーク(昔買ったピアノについていた)を持ってきます。
次いで石上会計、1つあたり5点になるという、使用済みのプリンターカートリッジを、父親の会社から持ってきます。
100点 vs 105点 vs 10点……。
焦ったかぐやがすぐさま調べると、藤原のピアノメーカーは、すでにベルマークを脱会しており、無効であることが判明。
藤原が「会社から持ってきたなんてズルい」と石上を道連れにし、一躍トップに立つかぐや。
ところが……白銀会長は255点……その全てが「もやし」についていた0.3点……白銀家の食卓が目に浮かびます…。
そこへミコが「言い出しっぺなのに」と、申し訳なさそうに9点を持参。
「いいのよ……いいのよ、それで……」
自分より下がいたことに安堵したかぐや、優しくミコを抱きしめます…。
第76話☆柏木渚はめんどくさい
第48話でチャラくなった柏木さんの彼氏が、「彼女と喧嘩しちゃって……」と生徒会にガチ恋愛相談。
「っしゃオラ!ざまぁみろ!そのままフラれろ!!」
と息巻く石上会計を制止し、話を聞いていくと…男にとっての「魔のキーワード」を柏木さんが発した模様。
「--ねぇ、どうして怒ってるかわかる?」
どうして怒っているのか、一つ一つ謎を解こうとする、白銀会長と石上会計、そして「ラブ探偵チカ」こと藤原書記。
ラインアイコンを変更したら怒った→二人のラブラブアイコンを外されたから、【彼女がいるって周りに隠してるんじゃないのおこ】
柏木さんが風邪で休んだ日、見舞いに行ったら門前払い→風邪で部屋を片付ける元気がない、【急な来客超困るおこ】
柏木さんがファッション誌読んでて、この中だったらどの子が好み?って訊かれて、答えたら怒られた→ほかの女を褒めたから、【……じゃあ、その女と付き合えば?おこ】
いずれもスパッとサクッと、石上会計が解決。
「石上先生」と崇められますが、同時に「どうしてそこまで分かってるのに、実生活に1ミリも活かせてないんですか?」とディスられます。
一方その頃、柏木さんもかぐやに恋愛相談。
自分がわがまま言っても、それを全部受け入れてくれる…でも、怒る時は怒ってほしい、これじゃ自分だけがヒステリックな女みたいで、それに対してイライラして…。
話を聞いているうちに
『めんどくさ……つまらないことで一喜一憂して…こうはなりたくないものね』
自分が「面倒くさい女」である自覚が、微塵もないかぐや…。
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第77話☆藤原千花は聞き出したい
伊井野ミコは、生徒会と風紀委員を兼任しており忙しく、生徒会に入ってだいぶ経った時期に、女子だけで歓迎会が開かれます。
「恋愛脳」の藤原書記は、女子だけでの「恋バナ」を持ち掛けます。
まずは言い出しっぺの藤原書記、実は好きな人がいる、と。
「一見クールなんですが、結構ウブで、恥ずかしがり屋さんなところもあって、頭はすごくいいのに、結構可愛いところもあるって言うか…」
かぐやもミコも、「本当に藤原が好きな人について語っている」と信じて疑わない、藤原の話ですが……実はこれ、「かぐや」を対象にした話。
好きな異性がいない藤原は、「居ない」と言えば、かぐやもミコも、ダンマリを決め込むのは明白なため、「あたかも異性のように」かぐやについて語ることにしたのです。
が、この話を「藤原は会長が好き」と勘違いしたかぐや。自分と、自分の親友が、同じ人を好きになっていたなら…自分はどうすべきか…。
「その思いは本物ですか?」
真剣に聞きます。
「えっ…と……、例えば、2人とも何かの事故で、断崖絶壁でロープにしがみついていて、そのロープが2人の重さに耐えられないっていうなら、私はすごく悩んで、悩んだ末に、ロープから手を離すと思います。そう思うくらいには、本当に好きです………よ」
淀みの無い瞳に、藤原の気持ちが本物だと知ったかぐやは…。
「藤原さんの言う人が、誰か分かってしまいました」
「えへへ、やっぱりバレちゃいましたか」
「でもその人と藤原さんは、相性が悪いと思うわ。やめといた方がいいんじゃない?藤原さんが付き合うに、もっと相応しい人が居ますよ」
狡い手を使うかぐやですが、ここで藤原の思う人(かぐや)と、かぐやの思う人(会長)で話にズレが生じ、藤原の嘘がバレます。
それでも、藤原書記のかぐやを想う気持ちは本物で、かぐやも
「大事なものは手元に置いておくタイプなの」
と、遠回しに藤原への想いを口にします。

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第78話☆かぐや様は怯えない
体育祭に向けた準備のため、普段使われていない、学校隅にある体育倉庫を訪れた、白銀会長とかぐや。
戦時、弾薬庫や懲罰房として使われていた、密閉性の高いその倉庫に、ふとしたはずみで閉じ込められた二人…。
生徒会室に携帯を置き忘れ、助けを呼ぶ手段もない…。
焦る「フリ」をする二人、お互い相手が仕掛けた「ワナ」だと思っていたので…。
お互いが相手の「積極的な仕掛け」に高揚する中、はずみで会長がかぐやを、押し倒すような格好になります。
お互い「キスがおとぎ話の中だけのものではない」と、今更ながらに気付きます。
目を閉じるかぐや。

そして……扉を開ける伊井野ミコ。
目の前には、かぐやを押し倒す会長。
「伊……野さ……っ、あり……とぉ…わた……怖……ったぁ…」
泣きながら自分に抱きついて来るかぐやを見て、
「く……クズめ……」
冷たい視線を会長に向けるミコ。
完全に誤解されました……。
第79話☆かぐや様は診られたい
髪についた糸くずを、白銀会長に取ってもらったかぐや。
「こんなものに気付かないなんて、私ったら。なんだか最近、少し、調子が……」
そのまま床に倒れるかぐや。すぐに救急車で病院へ……。
「かぐやの母親も心臓病だった」と藤原書記から聞いた、白銀会長……不安です。
搬送先の病院では、「世界の名医十選」に選ばれた、心臓外科の第一人者「田沼正造」が、かぐやを診ます。
かぐやの母の主治医でもあった田沼が、かぐやに下した診断は……「恋の病」。
「恋のドキドキで倒れて救急車に運ばれた」という、30年医者をやってきて初めての出来事に、少し動揺する田沼。
自分もこの病院を使っているという早坂は、
「もう来れないですよ、マジ最悪……」
と大きな溜息をつきます。
最先端技術を使っても、「とてもきれいで健康な心臓」と診断されたかぐや。
昨日の体育倉庫の件で、より一層会長を意識したことによるドキドキ、との最終診断。
「世界の名医」をヤブ医者呼ばわりし、セカンドオピニオン、別の病院に行こうとするかぐやですが…。
「お願いですから、これ以上恥をばら撒く真似は、やめてください」
早坂に本気で止められ、断念…。
第80話☆そして、石上優は目を閉じた②
中等部の時、厳しく風紀を取り締まる伊井野ミコは、周りから疎まれていました。
そんな時、一輪の花と「君の努力は いつか報われる」という手紙が…。
その時の花を、押し花にして今でも栞として使っているミコ。
憧れの生徒会に入ったものの…そこは「酷いヤリサー」で、「会長は性欲の権化」。
もう生徒会を辞めたいと、親友の大仏こばちに相談します。
夢見がちで想像力が豊か、そのせいもあって、思い込みの激しいミコに対し、大仏は冷静で現実的・論理的に物事を捉えます。

普段の会長を見て、「性欲の権化」というのは、ミコの勘違いだろう、と。
そう諭すと、今度は持ち前の想像力で、「白銀会長は四宮副会長の手下。四宮副会長こそ、悪の権化…」というストーリーが、ミコの脳内で出来上がります。
かぐやの悪を暴くべく、かぐやに詰め寄り
「あなたは白銀会長を何だと思ってるんですか!!白銀会長のことをどう思ってるんですか!」
素で赤面し、
「そんなの……私だって分からないのに……」
純愛な反応で走り去るかぐやに、何が真実なのか分からなくなってきたミコ……。
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