「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(14.コエムシ①~引継~)

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コエムシ編①


ウシロの戦闘が終わり、戦い、死んでいったみんなが守りたかった地球の戦闘も、終わりです……というわけにはいかず、「次の地球」への引継ぎをしなければなりません。

ココペリがやってくれたやつですね。


「次の地球」の最初の戦闘は、「前の地球」のパイロットがチュートリアル的に行うわけです。

こう闘うんだ、そして最後は相手ロボットから急所を取り出し、それを破壊するんだ、と。


ちなみに、引継ぎ戦、チュートリアルで負けると、「前の地球」つまりウシロたちが戦ってきた地球は「ポン」です。

なので、厳密には「引継ぎ戦」が最終戦ですね。


すでにパイロット契約者がいない状態のジアース。

コックピットには、コエムシ……ですが、何やら見慣れた髪型…。

佐々見さんです。

「次の地球」でのコエムシ役を、佐々見さんが行うようです。

そして、引継ぎ戦のパイロットは、「元コエムシ」。

マチの兄であり、元コエムシの少年が、コエムシ役を解かれ、人間の姿に戻っていました。

そして、引継ぎ戦のパイロットを買って出たのです。


やはりマチの兄ですね。

どこか面影があります。

そして、額から左頬に渡っては、大きな向こう傷が。

マチや元コエムシの地球では、パイロット(正確には、戦うことが確定しているパイロットと、そうでなく「余計に」契約されたパイロット)同士での争いがあったそうですから、その争いに巻き込まれた際の傷かも知れませんね。

ココペリの頬にも、そういう傷ありました。


新コエムシの佐々見さんが、一つ質問します。

「引継ぎ戦で君が負け、私の地球が無くなった場合、私はどうなるのかね?」

「あーーー、すまねぇ。俺は知らねえ。

戦闘が終わって、コエムシ役が解かれた時どうなるかは、おれには伝わってきてねぇんだ。

心配すんな、俺は普通の倍、戦闘を見てきてんだ。

負けねぇよ。」


旦那
旦那

説得力ありますね。

自分たちの地球と、ウシロたちが戦った地球、勝ち抜いた2つの地球の戦いを、ずっと見てきたわけですから。



「んじゃとっとと、契約するか。」

元コエムシが、ジアースと契約します。


旦那
旦那

皆の戦い、マチの死、ウシロの戦いを通じて、確実に考え方が変わった元コエムシ。

自分の地球のためでなく、自分が勝たせた地球のために、最終戦のパイロットとして、契約します。

もちろん、最終戦のパイロットも、戦闘の後は「死」が約束されています。



国防軍にもパイロットを志願する者がいると、佐々見さんが告げますが、元コエムシは断ります。

「洋子の償いとやらを肩代わりできるのは、俺しかいねーだろ。

俺だって怖くないわけじゃないんだぜ。

ゴチャゴチャ言うんじゃねえ。」


契約してすぐ、次の地球に移動します。

「もうちょっと余韻が欲しいよな。

こんなとんでもねーことなのに、感慨も何もあったもんじゃねー。」


「11人…11人って言われたが。」

「じゃあ、ここのやつらはちょっとだけ運がいいぜ。」


旦那
旦那

ウシロたちの地球では、13戦(引継ぎ戦を入れると14戦)しています。

それに比べれば、少し少なめですね。



「私は君を、何て呼べばいいのかね?」

「今さら本当の名前なんてどうでもいいだろ、コエムシでいいぜ」


旦那
旦那

最終的に「元コエムシ」は、名前が明らかにされませんでした…。



自分がコエムシになったのに、チュートリアルのパイロットが同じ名前では、混同すると、元コエムシに言ったところ、

「仕方がねーなーーー、じゃあ俺がココペリで、てめーがコエムシだ。

これでいいだろ?コエムシ。」

「様、をつけてもらいたいところだがね。」


旦那
旦那

佐々見さんと元コエムシの初対面時、

「君がコエムシ君か。」

「君とかつけんな。」

「じゃあコエムシ。」

「コエムシ様だよ。大人の癖に礼儀がねー。」

というやり取りがありました。

佐々見さん、何気に根に持ってたんですね。



ぼくらの ©小学館/鬼頭莫宏



11人の少年少女と契約を済ませ、その初戦=チュートリアル戦。

元コエムシである新ココペリと、新コエムシ(佐々見さん)は、契約者をコックピットに案内します。

そして、前のココペリが説明しなかった、重大な話を、はじめに説明します。


「重要なことを言っとくのを忘れてたから言うが、これはゲームなんかじゃねぇ。

全長500メートルのロボットを使っての、殺し合いだ。

街も壊れるし、人も死ぬ。

当たり前の話だがよ。

てめーらには一戦ずつ順番に、パイロットをやってもらう。

申し訳ねぇが、一回パイロットをやったやつは、戦闘後必ず死ぬ。

復活の呪文も教会もねぇ。

でも、敵を倒せるのはてめーらだけだ。

気合入れて行けよ。」


少年少女はもちろん、元コエムシが言ったある一点が気になります。

「必ず死ぬ」


「ああ、最初に謝らなかったっけ?

すまねぇって。

てめーらは全員、まもなく死ぬ。

ま、そんな顔するな。

と言っても無理か。

てめーらは命と引き換えに、絶大な力を自由にできて、仲間を救えるんだ。

うれしいだろ?」

「じゃ…じゃあ、あんたは?」

「ああ、死ぬよ。この戦闘が終わったらな。

まぁ、見てな。

戦えるんだよ。

てめーらにも間もなくわかる。」


宙に浮く、これまでのパイロットたちのイスを見上げる、元コエムシ。

『これじゃ宇白みてーじゃねーか。

洋子の野郎の勝ち誇った顔がちらつくぜ、くそ。』

珍しく、こんな時だからこそ、感傷に浸る元コエムシ。


「どうしたかね?」

「いろいろな、思い出してたんだよ。

似合わねー、とか思ってんじゃねーぞ。」

「いや。」


旦那
旦那

立場が入れ替わってからの、この佐々見さんとコエムシのやり取り、好きです。



相手ロボットが現れ、まもなく戦闘開始です。

「もう一つ、似合わねーことやってもいいか?」

「なんだね?私に許可を求める必要も、ないだろう?」

「男の子の夢、ってやつだからよ。」


旦那
旦那

これも佐々見さんとコエムシの、初対面直後の話ですね。

ジアースを調べさせてもらえることになった、国防省。

その際、ジアースを見上げて、佐々見さんがつぶやいていたのです。

「男の子の夢…だよなぁ。」

それを引っ張り出して、「コエムシ様」の反撃です。



少しはにかみながら、

「ジアース、発進。」


ぼくらの ©小学館/鬼頭莫宏




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