「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(14.ウシロ⑤~蹂躙~)

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ウシロ(宇白 順・うしろ じゅん)編⑤


戦闘中、相手ロボットのコックピットを開けてしまったことから、パイロットに逃げられたウシロ。

このまま(戦闘開始から)48時間経過すれば、双方の宇宙は仲良く「ポン」です。

「この地球の人間を、全て殺せばいいんです。」

残忍かつ、唯一の手段を思いついたウシロ。

その実行のため、気持ちを準備します。


コエムシが、今いる地球の地図を入手してきます。

見たところ、自分たちの地球と変わらない様子。


どうするよ。

「全員殺す」にしても、あらかじめウシロに聞いたやり方を、本当に実践するのか、確認するコエムシ。

本当にやるのか?

1人1人狙い撃ちなんて。


できるだけ苦しませずに済むよう、とのウシロの考えです。

効率悪いぜ、間に合うのかよ。

多手さんがざっくりした計算で、

・1秒間に6万人殺す必要があること

・時速1,000㎞でずっと移動しても、地球を1周するのに40時間かかる

現実的に、かなり厳しい数字であることを伝えます。


佐々見さんは、ウシロの苦しみをおもんばかります。

やむを得ないとはいえ、1秒間に何万人もの人を殺し続ける。

そして、戦闘後に待っているのは、自分の死。

「宇白くん、君が長く苦しみを受ける必要はない。

最初からなるべく早く終わる方法で…」

「それでも」

ウシロがさえぎります。

「それでも、やらせてください。

このやり方で。

これは、ぼくの責任です。」


旦那
旦那

自分の不用意な行動で、相手パイロットを逃がしてしまった、というウシロの自責。

本来必要のない殺戮さつりくをする必要に迫られ、ならば「自分は苦しんでも、相手は苦しませたくない。」という思いですね。



「徃住さん、カメラはそのままで大丈夫です。」

ウシロの気持ちを考えれば、カメラは止めた方がいいだろう。

そう考えて、カメラを止めようとしていた往住明。

「分かった…撮り続けていいんだね?」

「はい。」


少しはオレのこと、信用してくれてるんじゃないかと思ってたぜ。

てめーを責めてんじゃねえぞ、オレの自業自得だ。

そのせいでてめーの負担を増やしちまった。

すまねえ。


旦那
旦那

ずっとパイロットの子供たちをからかい、あざけってきたコエムシ。

マチの死を通して、だいぶその姿勢が変わってきましたね。



さて、覚悟はいいか?

おそらくどれだけ時間があっても、足りねえからな。

飯はオレがホームから運んできてやる。

喉を通ればの話だが。

トイレは適当に、ジアースの隙間で済ませろ。

こいつにとってはただのデータの羅列だ、構やしねえ。

じゃあ、いくか。


旦那
旦那

コエムシなりの「げき」なのでしょうね。



相手の地球。

自分たちの地球と同じように、

敵性怪獣の出現に際して避難し、

神仏に祈り、

遠くの高台から見物し、

テレビで動向を見守り、

そんな普通の世界。


その「普通」の世界を終わらすべく、

ウシロは攻撃を始めます。


ぼくらの ©小学館/鬼頭莫宏

ジアースの身体から、ありとあらゆる方向に照射されるビーム。

一度の攻撃で、吐き気を催すウシロ。


止まるな宇白、続けろ。

半死のやつがいるかもしれねえ。

早く楽にしてやるためには、休んでるヒマなんかねえぞ。


旦那
旦那

再び、コエムシの檄が飛びます。



ぼくらの ©小学館/鬼頭莫宏

相手の地球の空軍も、黙って見ていません。

この地球で「第5侵略体グール」と呼ばれるジアースに、攻撃を仕掛けます。

「地球人を、ナメるなっ!!」

カコの時もそうでしたが、ジアース含めたロボットに対し、通常兵器では太刀打ちできません


あっけなく撃ち落される、戦闘機

攻撃と、その歩みを止めない、ジアース。




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