「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(14.ウシロ③~暴力~)

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ウシロ(宇白 順・うしろ じゅん)編③

最後の戦闘に向け、ジアースのコックピットに転送されたウシロ。

コックピット内には、国防の佐々見さん、多手さんが待っていました。


ぼくらの ©小学館/鬼頭莫宏




「もう1人呼ぶぜ。」

コエムシが転送したのは、往住明。

公園から自宅に戻った後、ウシロが電話をかけた相手は、往住明でした。

自分の戦闘の記録を、依頼していたのです。

依頼が急過ぎて、カメラマンは手配できず、往住明自身がカメラを回します。


「生きてる人たちに、どうして今生きているのかを、示したいんです。

アンコの…徃住さんの時の映像もあるけど、場所が演習場で、日常と関係ないフィクションのように見えるから。

役に立つかは分からないけど、何か少しでも多く残っている方が、いいと思うんです。

いつか、全てを発表できるときのために。」

映像の記録は、佐々見さんも快諾します。


旦那
旦那

アンコの時の「パイロットはアンコ、コモ、カタリくんの3人」という発表とは矛盾しますが、「本当のこと」を発表できるとき、この映像は非常に貴重なものになるでしょうね。

信じる人、信じない人が出そうですが…。



カンジにもらったジャケットを着て、戦闘待機。

場所はアウェイ。市街地です。


現地軍が展開しており、戦域を把握しているはずなのに、市街地戦。

戦闘に慣れていないのかと思いきや、相手ロボットの顔のスリットは11に対し、光は3。

8戦、それなりに戦いをこなしているようです。


避難の間は攻撃を仕掛けてこないだろうからと、敵の出方を見るウシロ。

しかし予想に反して、敵ロボットは動き出します。

接近戦で殴られ、地面に叩きつけるジアース。

まだ避難は完了していないはずなのに…どうやら、街の人間のことを気にしていない様子。


マウントを取られたジアースは、敵の攻撃を受け続けます。

「どうして反撃しない?」

佐々見さんの問いかけに、ウシロは答えられません。


「てめえ、殴れねえのか?」


ぼくらの ©小学館/鬼頭莫宏



旦那
旦那

カナ相手には「よく眠れる」という理由で、ホットミルクを飲むように暴力を振るっていたウシロですが…。

カナと血が繋がっていないと知った後は、カナに対しても暴力が振るえなくなりましたからね。



「ほとほと極端なヤツだな。

ありゃただのぬいぐるみだ。痛みは感じねえだろ。

敵のパイロットだけは、物理的に殺さなくちゃなんねーが、それも一瞬だ。

可奈だってやったんだぜ。」


コエムシの言葉に、勇気を出して反撃を開始するウシロ。

ですが、一撃殴っただけで、吐き気を催します。


「生憎、何故だか敵の野郎は、住民の被害に頓着してねえ。

もし、苦しむ人間をなるべく減らしたいなら、とっとと片付けるしかねえだろ。」

「わかってるさ。やるしかないだろ。」


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