この記事は「キングダム最新話 第635話 宝の山」をご紹介するもので、ネタバレを含みます。
陥落
鄴に向かう李牧軍。
迎え撃つ桓騎軍。
両軍が戦を繰り広げる最中、鄴の城内では、趙兵が民衆を抑えきれなくなっていました。
食うや食わずの鄴城内の民衆が、城門を守る柵と兵を、人数の差で突破します。
城門まで到達するも、門は固く閉ざされたまま。
が、別の民衆は武器を持ち、門の開閉を行う滑車を見つけます。
滑車を守る趙兵を倒し…滑車は回され、鄴の城門は開かれたのでした。
一気に溢れ出す民衆。
その様子を見て、桓騎軍と対峙していた李牧軍は、戦意を喪失します。
カイネも、傅抵も、李牧でさえも…。
宝の山
鄴城内は混乱するも、桓騎軍の侵入に備え、策が練り直されます。
難民と入れ違いに入ってくる桓騎軍を返り討ちにし、城門を再び閉めよ、と。
しかし、民衆によって城門の開閉を行う滑車が破壊されており、門を閉じるのには時間がかかると。
また、「難民と入れ違いに」入ってくるはずだった桓騎軍。
その「最強の武力」と言われるゼノウ一家が、持ち場を離れ(当然指示を無視)、城内に突入してきました。

桓騎軍は「軍」と言いながらも、元々は盗賊団であり、その集合体。
ゼノウ一家が城内に入ったと知れると、自分たちもと次々後に続きます。
鄴城内の守備は混乱し、他の門からも容易に城内に入れる状態になったところで、桓騎軍は「盗賊」の本領を発揮します。
巨大な城郭都市である鄴に入城して、更に士気が向上。
鄴の守備軍を一蹴し、「宝の山」目がけて、奥の貴士族の居住区へと突進していきます。
鄴城内の最深部では、城主・李拍の一族が、民衆に紛れて城からの脱出を図ろうとしていました。
が、肝心の城主・李拍の姿がありません。
趙の生命線である鄴を陥落させてしまうという、取り返しのつかぬ結果になってしまった李拍。
難民を受け入れたことが間違いだったのか…。
自責の念に囚われた李拍は、城郭より身を投げます…。
これ以上戦っても無駄な死人を出すだけ。
そう判断した李牧は、溢れ出た難民と一緒に、鄴を離れます。
鄴が陥落。
李牧も去り、完勝と思われた秦軍ですが、桓騎は「今俺達が一番欲しいもの」は城内になかった、と言います。
「そうであろうな」
王翦にしても、それは予想通りだったようです。
「一番欲しいもの」
もちろん「食糧」です。
鄴に対しては「兵糧攻め」を行い、中からの城陥落を画策し、見事その策が的中。
逆に言えば、城の中には食べ物がないから、中から人が出てきたわけです。

しかし…王翦はこの食糧問題を「驚くべき方法」で解決するのである…。

「驚くべき策」…精鋭隊と分かれた部隊がカギになりそうな気はするのですが…。李牧を追ってきたのが10分の2で、残り8割は朱海平原に残ったわけで。
田里弥の率いるこの部隊、精鋭部隊より「もっと過酷になる」と言われていましたが、何をしているのでしょうか…。
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