「死役所」あらすじ紹介 第75条 「白神靜佳③」[後半]


【この記事には「死役所 第75条 『白神靜佳③』のネタバレを含みます】

いつものように、お父さんを「ドン」と押し、驚かせただけだったのに…。

お父さんを「殺して」しまったシラ神さん。

忘れろ、靜佳!!お前は何もやってない!!

お祖母さんの言葉に、素直に従ったのか。



翌朝、起きて居間に向かったシラ神少女。

お母さん、お祖母さん、お祖父さん…。

「お父さんは、どこ行ったの?」

本当に、お父さんにしたことを忘れてしまった、シラ神少女。

そして、ずっと忘れていた過去を、徹也くんと一緒に見た「カエル」をきっかけに、思い出したのです。

お父さんの優しさも、思い出も、自分がしたことも。



『私は勝手に、忘れてしまっていた』



『人殺しの子』

『人殺しの子』

『人殺しの子』

人殺しをした子



徹也くんには言わないでくれと、お祖母さんに懇願する白神さん。

子供も作らないから、お願いします、と。

お祖母さんは、「そうか…思い出したのか……」と。



しかし、シラ神さんに聞こえてくる言葉は、お祖母さんが一言も発しない、残酷な言葉。

神様の子を産めなければ、どうしようもない。

使えない子だ。2人は別れさせよう。

人殺しの子だから、仕方がない。

人殺しのくせに。

徹也にも教えてやろう。

あははははははは。

私が殺してやる。



手元にあった包丁を持ち、

「やめてくれぇ!」

お祖母さんの腹部を刺した、シラ神さん。

「ご、ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」

発する言葉とは裏腹に、お祖母さんをメッタ刺しにするシラ神さん…。



そこへ、外出していたお母さんが帰ってきます。

勝手口を開け、まず目に入ったのは、(返り血で)血だらけのシラ神さん。

「何?どうしたの!?何があったの?お母さん!?

お母さん!!しっかりして、お母さん!!」


死役所 ©新潮社/あずみきし



お祖母さんに向かって、必死に叫ぶお母さん。

そのお母さんからも、実際には発していない言葉が聞こえてきます。

また人を殺したのか。あははははは。

2人は別れさせよう。神様の子も産めない。使えない。ははははははは。

お母さんのことも刺してしまった、シラ神さん。


白神靜佳

祖母・トヨと実母・民子を包丁で刺殺。

刺し傷はトヨが11か所、民子は24か所にも及んだ。

仕事から帰った夫・徹也が2人の遺体を発見。

2日後に山中で彷徨っているところを、警察が保護。

犯行を自供し、逮捕される。




拘置所を訪れ、シラ神さんと面会する徹也くん。

実は、シラ神さんがお父さんを殺したことを、知っていたと。

「お祖母さんがあまりにもおかしいから、お母さんに聞いたんだ。

そしたら、お前が子供の時、お父さんを…って。

お母さんには『別れてもいい』って言われたけど、おれは絶対いやだって…考えられないって…

お前が過去に何をしてても、一緒にいたかったから…」




裁判では犯行時に心神耗弱状態だったとして、刑事責任能力の有無が争点となる。

最高裁で死刑が確定。

判決が読み上げられると、深々と頭を下げた。




死役所。

再びセクハラの話題。



シラ神さんにセクハラなんてしてないでしょうね、とニシ川さんに問い詰められるハヤシくん。

自分はセクハラなんてしないが、

「シラ神さん、おとなしいし狙われやすそうすもんね。

あれで元死刑囚なんだから、不思議なもんすよ。」

旦那
旦那

確かにそうでした。

何があってもまずは「すみません」のシラ神さん。

そんな人がなぜ?と思いましたが…。



「そういやシラ神さん、現世に会いたい人はいないって、前に言ってたな…。

シ村さんは?そういう人いるんすか?」

「…ええ、まあ…」

「そっか、ここにいる楽しみがあって、いいっすね。」

「ハヤシくんもいるって言ったっけ?」

「はい、おれは姉貴と…」

「と?」

「…何でもないす」

マンガを探しに行かなきゃならない、とその場を去るハヤシくん。

死役所 ©新潮社/あずみきし
旦那
旦那

生前、最初から最後まで、ハヤシくんの味方だったお姉さん。

もちろんお姉さんには会いたいでしょうが…。

あとは?

お祖父さん、お母さんは亡くなってますし、奥さんと子供は自分の手で…ですからねぇ…。

お父さん…なんでしょうか?

戸籍上の父、血縁上は兄、という非常に複雑な関係のお父さん。

あまりピンときませんがね…。



「何か言いたそうでしたね。」

「皆さん、色々な想いを抱えていらっしゃいますからね。」

「想いねぇ~、ハヤシくんの想いぃ~~?」

「事情も想いも、人それぞれですよ。」



一方、病死課で業務中のシラ神さん。

「他殺課」から、ハシ本くんが「病死課」のファイルが紛れ込んできた、と持参します。

『「他殺課」…

お祖母さんとお母さんの人生史がある…多分、お父さんのも…。

イシ間さんは一度だけ、自分が殺した人の人生史を見たことがあるって、言ってたけど…

私には、怖くて読めない…』



そして、以前のハヤシくんとのやり取りを思い出します。

ハヤシくんがシラ神さんに、頼んできたこと。



「ちょっと見てほしい人生史があって…

多分このファイルの中にあるんすけど…」

「はい…その方のお名前を教えていただけますか…」

「えっと…あの…

あー、すんません!やっぱいいす!それっ、おれが棚に戻しときますねっ!」

『皆、色々な事情と想いを抱えてる…』

旦那
旦那

3回に渡ったシラ神さんの生前のお話。

実は「白神靜佳①」で、かなり核心に迫ることを書いてましたね。

シラ神さん自身が「人殺しの子」、だとか辛い思い出なので、無意識にその記憶を封印、とか。

ま、すっかり忘れてましたがね。

自分が幼い頃、もちろんそんなつもりもなく、結果的に「殺して」しまった父。

ふとしたきっかけで思い出したものの、それを最愛の「徹也くん」に知られたくないがためか、精神を病んでしまったシラ神さん。

しかし、徹也くんはそのことを知っても、シラ神さんを愛しており、過去のことなんて関係なかった…。

悲しいです。

悲しいですが、予想を裏切るようなシラ神さんの過去でなくて、そこだけは救われました。



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死役所
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