ひぐらしのなく頃に 解 ~祭囃し編~ 其の八「48時間」
入江診療所。
鷹野さんが「野村」に電話しています。
「万事つつがなく。明日の夜、富竹二尉は哀れな最期を遂げるでしょう。」
「東京」という組織と入江機関内では、階級制度が用いられているようですね。
富竹さんは「二尉」。
鷹野さんは「三佐」です。
「皆殺し編」でも富竹さんに使用した、「雛見沢症候群レベル5」を発症させるクスリ。
それを富竹さんに投与し、殺害する旨を「野村」に報告します。
その電話が終わった後、すぐに別のところに電話を掛ける鷹野さん。
富竹さんが宿泊しているホテル宛てです。
外出中であることを告げられると、「分かりました。それでは結構です。」と、ガッカリした様子で、電話を切る鷹野さん。
『彼に何を話すというの…。
彼を殺す相談をした、その舌の根も乾かぬうちに…。
もう戻ることはできない!』
鷹野さんの中で、「富竹さんを殺す」ことには迷いがあるようですね。
どれくらいの思い入れがあるかは分かりませんが、「恋人」ですし。
「皆殺し編」でも、件のクスリを投与する前に、「味方になってくれない?」と説得を試みてましたからね。
梨花ちゃん宅。
「梨花ちゃんの在宅」を装うために詰めている赤坂と、「梨花ちゃんの往診」を装った入江先生です。
「48時間作戦」について、入江先生が赤坂に説明します。
「あんな子供たちが考え出したなんて。」と驚嘆する赤坂。
「私はかなり勝算があると思います。」
入江先生も、この作戦には手ごたえを感じているようです。
「山狗は、祭りに合わせて警備レベルを上げています。」
「表も裏も、明日に向けて準備を進めているということですか…。」
「明日は、いろいろな意味で祭りになるでしょうね…。」
日めくりカレンダーは、昭和58年6月18日土曜日。
明日は6月19日、日曜日。
綿流しのお祭りです。
梨花ちゃん宅を出た入江先生が、古手神社の階段を降りようとすると、そこには鷹野さん。
「珍しいですね、こんなところで。」
「散歩がてら、お祭りの準備を見に寄っただけですわ。」
「明日は晴れるといいですね。
雨で中止になったら気の毒です。」
入江先生、鷹野さんと目を合わせません。
ぎこちないです。
敵とわかっている相手を前にして普通に話せるほど、器用な人ではないのですね…。
「クスクス…ここまで大々的に準備してきた、最高のお祭りですもの。
雨ごときで、中止になるわけありませんわ。」
鷹野さんによる「オヤシロ様の祟り」。
時間も金も人も、大々的に用意していますからね。
入江先生が立ち去ろうとしたところで、
「ジロウさん、どこに行かれたかご存じありません?」
「いえ…」
もちろん入江先生は、富竹さんが鷹野さんの悪事の証拠を集めのために潜んでいることを、知っているわけですが。
にしても、「盛大なお祭り」を前に、気にしているのは「ジロウさん」。
「引き下がれない」けど「迷っている」…?
園崎邸。
大石さんが、腹を括ったこと。同僚も賛成してくれたことを伝えます。
「この大石蔵人、最後まで突っ張りますよ!」
「いける!この作戦上手くいくぜ!」
「なんだか楽しくなってきましたわね!」
「梨花、味方が多いということは、こんなにも心強いものなのですね。」
「ほんの数日前までは、運命に屈しかけていたというのにね…。
今度こそ本当に引っくり返せるかもしれないわね。」
「梨花、そんな弱い気持ちではだめなのです。」
「そうね引っくり返せるかもじゃない、引っくり返す。
勝つ。私たちは、運命を打ち破る!」
あとは、「48時間作戦」の発動タイミングです。
「今夜には梨花ちゃんが姿を消してから、48時間が成立する。」
「あとはタイミングですわね。」
「奇襲なら夜だろ!」
「そりゃ電気が無かった時代の話だよ~。もっと最適な時間がある!」
「なるほど、夜明け前なのです。」
「確かに、深夜よりも明け方に起こされる方が、嫌ですねぇ。
寝ぼけているところでは、正確な判断も出来ないでしょう。」

「夜明けの奇襲かぁ!くぅうう!
なんだよそれ!
男として一度はやってみたいシチュエーション!
燃えてきたぁ~!!!」
「よし!部長・園崎魅音の名において、『48時間作戦』の発動を命ず!
決行は明日6月19日午前4時!」
「おー!」
『勝つのは鷹野か私たちか。
今こそ、その時は来た。
開こう、昭和58年6月19日の扉を!』
鷹野さんのマンション。
就寝中に電話です。
「えっっっ!?」
信じられない、といった表情の鷹野さん。
「48時間作戦」発動です。
入江機関では小此木が対応中。
「いったいどうなってるんだ!!
正確に情報を伝えんか!!
監視班!目標宅の状況を知らせろ!!
興宮署には誰もいないのか!!
白鷺、現在位置を知らせろ!!」
見事に混乱する入江機関。
そこに、知らせを受けて駆け付けた鷹野さん。
「午前4時15分、興宮署で身元不明の遺体が『対象』であることが確認されました。」
「そんなわけないでしょ!!
梨花は風邪で寝込んでいるはずよ!!」
「しかも報告によれば、死後48時間以上経過してるとか…。」
「そ、そんなことありえない!!
だったら、村人はどうなの?誰か発症した??」
「その様子はありません」
「おかしいじゃない!
早ければ36時間の段階で、初期症状が出ているはずよ!」
「しかし…興宮署の諜報員によれば、かなり確実性の高い情報だと。」
「ふざけないで!!
あなた雛見沢症候群を忘れたの?
古手梨花が死ねば、48時間で村人全員が末期発症する!
それは絶対!確実!疑いようのない真実よ!!
村人が発症していなければ、古手梨花は死んでいない!
そうでしょう?
古手梨花の監視は?」
「報告によれば、家を出たものは一人もおりません。
目標は以前屋内です。
監視体制は完璧です。中にいたことも、入江所長が確認済みです。」
「なら、どういうことよ…??」

作戦もタイミングもばっちりでしたね。
山狗も鷹野さんも、かなり混乱しています。
興宮署。
「梨花ちゃんが身元不明遺体として発見され、死後48時間以上経過している」と発信した大石さん、鑑識さん、熊ちゃん。
「さて、もう後戻りはでけんぞい!」
「任せてください、たとえ死体になってもだれも通しません!」
「そん時はわしが見てやるぞい!」
シャレになってませんね…。
県警本部の大高警部から電話が。
大高警部は「東京」の手先で、事実確認のために電話してきたようです。
「青二才がイキがりおって、鼻であしらってやったわ!
今の電話で眠気が吹っ飛んだわ!
おめえの言う怪しげな奴らが、ぞろぞろ這い出して来るのを感じるぞ~。」
この鑑識さんも、なかなかいいキャラしてますね。
依然、事実確認のできていない入江機関。
梨花ちゃんが家にいるかどうかも、確認できていない様子。
「家屋内に誰かいるのは間違いない」
という報告に対し、
「バカヤロー!目標かどうか分からなければ意味ねぇだろうが!!」
声を荒げる小此木。
「突入」という手段を取りたいが、今日は境内で「綿流しのお祭り」がある。
監視はできるが突入は無理…。
「上手いタイミング……いや?うますぎねえか?こいつは」
情報戦に感づいた小此木。
「これは敵の攻撃だ!こちらが動く前に先手を取られたんだ!
相手は何者だ…?戦略に長けて、情報戦にも精通し…。
雲雀(ヒバリ)を集めろ!大至急だ!」
山狗は小隊に、鳥の名前を付けるようですね。
雲雀(ヒバリ)、白鷺(しらさぎ)、鶯(うぐいす)、鳳(おおとり)など。
富竹さんのもとに「東京」の調査部から電話が。
梨花ちゃんが死んだと知らされた富竹さん。
「興宮署は大石さんのテリトリーじゃないか!そうか!」
情報戦を仕掛けたことに気付いた富竹さん。
「現状を考えるに、入江機関柄の緊急査察。
それと『番犬部隊』への待機命令を進言します。」
「番犬部隊」、山狗より上の組織のようです。
「分かりました。
それと先ほど、山狗に緊急招集がかけられた模様です。」
「山狗が?」
小此木の「雲雀(ヒバリ)を集めろ!大至急だ!」は、富竹さん急襲のためだったようです。
しかし、富竹さんが「泊っているはず」のホテルはもぬけの殻。
「富竹のやろう…ずっと前にねぐらを変えていた!
三佐に緊急連絡しろ!
こちらの作戦が漏れているぞ!」
興宮署。
県警本部の大高警部に続き、梨花ちゃんの安否に関する問い合わせ。
鑑識さん曰く「今度はうちの鼻垂れ署長じゃわ」。
「東京」の手先が、次々出てきます。
「どんどん手強くなるが、わしの敵じゃない。」
「大高のやつ、どう出ますかね?」
「彼の性分なら乗り込んでくるでしょうねぇ。権力振りかざして。」

山狗の小此木は、富竹さんの居場所を特定すべく動きます。
「東京の烏(からす)に連絡を取れ!調査部が定期連絡している、相手先の電話番号を調べさせるんだ!
鹿骨市内ならビンゴだ!」
鹿骨(ししぼね)市は、雛見沢や興宮を含む市です。
興宮にいたはずの富竹さんが、別のホテルに移動していた。
しかし、移動したとしても、同じ鹿骨市内だろう。
調査部の連絡先電話番号が鹿骨市内なら、そこに富竹さんはいる、ということですね。
ちなみに、雛見沢は鹿骨市内にあるので、○○郡雛見沢村ではなく、鹿骨市雛見沢であり、「村」ではないんですね。
ただ、昔は「鬼ヶ淵村」→「雛見沢村」であったために、その名残で「雛見沢村」と言われることがあります。
興宮署。
電話で鑑識さんに「鼻であしらわれた」県警本部の警部、大高が来ます。
「やあ、大高君!」
「大石さん、『くん』呼ばわりしないようにと、申し上げたはずです。昔とは立場が違うんです。」
「まぁまぁ、大高君!」
プライドは高く、器は小さいであろう、大高の性格を知ったうえで、煽る大石さん。
「身元不明の遺体が、重要事件にかかわっている可能性がある」
という名目で、梨花ちゃんが本当に死んでいるのか、確認しようとする大高。
それを阻止する大石さん。
「こっちはね、雛見沢2,000人の命背負ってるんですよ!!わかりますよね?この意味!!」
鷹野さんによる「終末作戦」が決行されれば、いわゆる「雛見沢大災害」で、雛見沢は村民全員が亡くなることになります。
それを必死に阻止しようとする、大石さん。
「公務執行妨害で逮捕するぞ!」
「ならあんたは、大量殺人の共犯だ!」
部下に大石を逮捕するよう指示しますが、戸惑う部下。
大高が無理を通そうとしているのは、明白ですからね。
「自分で来たらどうですか?大高君」
殴りかかる大高を、背負い投げる大石さん。
役者が違うようですね。
劣勢とみるや、「権力」をかざす大高。
「私の依頼主が黙っていないぞ!あなたの大嫌いな、園崎議員ですよ!
私は園崎議員とは懇意でね、直接電話をもらう仲なんです。」
そこに現れたのは、園崎茜と、強面の風格ある男性。
「誰じゃお前?」
「は?あなたこそ誰ですか?」
「儂と懇意なんじゃろ?」
そうです、園崎議員です。
「東京」からどんな命を受けたか分かりませんが、少なくとも園崎議員は依頼主ではない模様。

大高は「東京」にとって「飼い犬」程度のポジションなのかもしれませんね。
何のことか分からない、といった様子の大高。
「いやぁ、出来過ぎたシチュエーションで、笑っちゃうしかありませんねぇ!」
してやったりの大石さん。
園崎議員の登場は、あらかじめ大石さんが頼んでいたものかもしれません。
園崎家は「雛見沢連続怪死事件」の犯人ではありませんから。
もうわだかまりもありませんしね。
入江診療所。
鷹野さんが入江先生に確認を取っています。
昨日梨花ちゃん宅に行った際、梨花ちゃんは在宅してしたのかを。
「夏風邪を引いたから往診に行きましたが…だいぶ元気になっていたから、抜け出して遊びに出たかもしれませんね。」
が、山狗は梨花ちゃん宅を監視しており、誰も外に出ていない、と。
事実確認ができず、混乱が続く鷹野さん。
そこに「野村」から電話が。
「クライアントたちに動揺が広がっています。
このままでは、計画自体が無かったことになりますよ?
それは即ち、あなたのお祖父さんの論文が、世迷言だったと烙印を押される、ということですよ?
『なーんてばかばかしい、空想妄想にもほどがある!
高野一二三と鷹野三四って何なのかしらぁ?』
なんてことに、ならないように…。」
野村、煽る煽る…。
一方の小此木。
調査部の定期連絡先が特定できました。
場所は鹿骨市内。
小此木の予想が当たりました…。
早速鷹野さんに報告。
「他にも裏切り者がいたとしたら…?
入江所長に監視をつけなさい!」
確信を持っているわけではなさそうですが、入江先生も裏切っている可能性がある。
そう感づいたようですね。
隠れ家を探し当てられた富竹さん。
山狗は各部屋のドアをけ破り、強引に侵入しています。
自分の部屋に山狗が来る前に、窓から飛び降ります。
無事着地したものの、待機していた山狗に囲まれる富竹さん。
「うおおぉぉぉ~!!」
6人の山狗に、雄叫びを挙げながら向かっていく富竹さん…。
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