「ひぐらしのなく頃に 解」 皆殺し編 其の八「終末」あらすじ


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ひぐらしのなく頃に 解 ~皆殺し編~ 其の八「終末」

梨花ちゃん(と沙都子)の家で、夕食を済ませた部活メンバー。

「こちらに向かっている」大石さんを待ちますが、一向に現れません。

「あの大石さんだから…滅多なことはないと思いますが…」

残念ながら射殺されてますからね…。

「鷹野さんが犯人」という可能性も、大石さんが最初に気づいているわけですから…。

そんな有能なこの世界の大石さんは、もういません。

大石さんが岐阜に行く前、梨花ちゃんの家に2人の警官を配備してくれていました。

彼らのもとにも、大石さんからの連絡はないようです。

「あとは我々がいるから大丈夫。君たちも早く帰らないと、親御さんたちが心配するから」

警官に促され、帰宅する魅音・詩音、圭一とレナ。

「明日も皆さん、来てくださるそうですわよ。

皆さんの分のお菓子とか、用意しておかなくてはなりませんわね。」

「明日」のことを話す沙都子。

『「明日」という日が…私にあるのかしら…』

「昭和58年6月21日」の日めくりカレンダーを見ながら、そんな思いにふける梨花ちゃん。

深夜、羽入が梨花ちゃんを起こします。

「もうすぐなのです……」

梨花ちゃんの死が「もうすぐ」であることを伝える羽入…。

玄関から突入する「山狗」。

2人の警官はテーザー銃(遠距離型のスタンガンですね。昭和58年にあったか、定かではありませんが…)で気絶させられます。

2階の住居に侵入する山狗。

しかし…そこはもぬけの殻。

梨花ちゃんと沙都子は、寝間着に着替えずに普段着で布団に入り、すぐに逃げられる用意をしていたのです。

そして危険を察知して、窓から縄梯子で外に逃げていました。

逃げられたことに気づいた山狗は、人数をかけて沙都子と梨花ちゃんを追います。

しかし、沙都子が「裏山のトラップをいつもの3倍増し」にしており、なかなか追いつけません。

山狗のリーダーで、指揮を執る小此木は、思わぬ苦戦に焦ります。

「ダメよ、あの子たちを甘く見ちゃ…クスクス」

魅音の家を目指して、山中を駆けまわっていた梨花ちゃんと沙都子。

途中、梨花ちゃんが転んでしまいます。

暗闇の山中ですから、仕方のないことでしょう。

追手の山狗が2人を囲み、テーザー銃を手にします。

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と、そこに現れたのは部活メンバー。

圭一はバット、レナは鉈、詩音はスタンガン、魅音は素手(!!)。

2人を囲んでいた山狗を倒します。

警官に促されて、帰宅する際に「イヤな感じがした」レナ。

各々武器を持って再集合し、梨花ちゃんの家に行ったところ、警官が倒れていたので、慌てて2人を探していました。

梨花ちゃんの話を信じ、レナの予感を信じたから。

互いが互いのことを、互いの言うことを信じているからこその行動ですね。

しかし、追手はまだいます。

同時に、少し離れたとことに山狗の車であろうワンボックスが。

おそらく、「鬼隠し編」で圭一が轢かれそうになったワンボックスであり、「罪滅し編」でレナを探していたワンボックスでしょうね。

「運転はおじさんに任せておきな!」

車の運転ができる様子の魅音。

車が手に入れば、逃走はかなり有利になります。

辺りにいる山狗を倒し、車を奪おうと行動を起こす部活メンバー。

「いくぞ~!!」

圭一を先頭に、車に向かって皆が走り出した、まさにその時。

乾いた発砲音が辺りに響きます。

次の瞬間、持っていたバットを落し、圭一が倒れます。

そして喀血。

発砲音の先には、拳銃を構え、不敵に笑う鷹野さん。

圭一は、鷹野さんに撃たれたのです。

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「わ、悪いな………おれは…リタイヤだ……みんな…早く、逃げろ……」

「イヤだ……嘘だ!!嘘だ!!圭ちゃんがここまま死んじゃうなんて~!!」

取り乱す魅音。

レナが

「みんな…行くよ!!今は…生き抜くことだけ考えるの!圭一君が、ここに留まることを望むはずがない!

みんな!走れ~~!!!」

一斉に走り出す皆。

その姿を見て、息を引き取る圭一…。

『みんな…生き延びろよ…』

必死に走って逃げますが、相手は訓練を受けた特殊部隊。

徐々に追い詰められていきます。

「私が囮になる。奴らを引き付けてる間に、みんなは逃げて」

「お姉!?」

「議論してる暇はないよ…あんたは沙都子を守る義務がある。

レナ、梨花ちゃんをよろしくね」

「行くよ、梨花ちゃん」

置かれている状況に頭が追い付かない。

そんな様子の梨花ちゃんの手を引き、レナは進みます。

その場を魅音に任せ、走り続ける詩音、レナ、沙都子、梨花ちゃん。

走り通しなうえ、圭一が撃たれた精神的なショックもあり、疲労困憊の皆。

「ちょっとだけだよっ!」

休憩をとっていたところに…現れたのは、魅音。

「お姉!無事だったん…」

詩音が言い終わる前に、木にもたれ掛かっていた魅音は倒れます。

背中は血で真っ赤…。

「ごめんねぇ。もう死んじゃってるの…クスクス」

鷹野さんと山狗に、追いつかれました。

「詩ぃちゃん、2人をお願い」

レナが鷹野さんの前に、立ち塞がります。

「『連続怪死事件』は、全部鷹野さんの仕業だったんですね。

オヤシロ様の『代行者』のつもりですか?」

「『代行者』じゃないわ。私が祟りを下すのよ。

これから村に起こる祟りは、私の祟り。

そう、私は人を超え、『神』になる。

オヤシロ様そのものにね。」

「ハハッ、無理だと思うなぁ~!

鷹野さんが何をしたって、所詮は『ごっこ遊び』。

あなたはオヤシロ様にはなれない。」

「なれるわよ!これからなるもの!」

「アッハハハハ…だから無理無理!だって、オヤシロ様は『いる』んだもん」

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

発砲音。

レナに煽られたあげく、鷹野さんはレナを撃ち殺したようです。

逃げていた詩音、沙都子、梨花ちゃんも、やはり山狗に追いつかれ、3人とも捕まります。

「さ~てぇ、誰から殺しましょうか~。」

「私はいいから!私のことはいいから沙都子は助けてあげて!」

「検討してあげるわね…クスクス」

小さく笑いながら、詩音の頭を撃ち抜く鷹野さん。

「せっかくの頼みだしねぇ。どうしようかしら、沙都子ちゃぁん。

クイズしましょうか。ブロッコリーとカリフラワー、緑色はどっち?」

「カ、カリ…ブロッコリー…」

「正解」

言うと同時に、沙都子の頭を撃ち抜く鷹野さん。

鷹野さんが、梨花ちゃんに近寄ります。

「私を…殺す…」

「ええ、殺すわ。

女王感染者の死体が、この作戦のカギなの。

あなたは遠く離れた東京で、醜い政治的争いの道具になるのよ。

そして…鬼ヶ淵伝説のピリオドとなる」

手には白い布。

クロロホルムなのか、眠らせる薬剤を浸み込ませています。

「待ちなさい」

「あら、命乞い?」

「違うわ。私を殺すなら、眠らさずに殺しなさい。

忘れないためよ。あなたが私の腹を裂くのを。

私は魂に刻み付ける。

次にあなたに会ったとき、あなたが敵であることを思い出すために!」

梨花ちゃんの望み通り、起きたまま古手神社に運ばれ、そして「いつも通り」本殿とさい銭箱の間に寝かされます。

梨花ちゃんの手を握る羽入。

『ボクが忘れません…もし梨花が忘れていても、きっとボクが教えますから!

ボクも…みんなと楽しく過ごす未来に…行きたかった!』

鷹野さんが現れ、梨花ちゃんの腹を裂いて殺します……。

「次の雛見沢」が始まる前、「今回は諦めもつく…みんなで力を合わせ、それでも奇跡は起きなかったのだから…」

梨花ちゃんは、あと少しが届かなかった世界を振り返ります。

「違うよ」

レナの声です。

見ると、部活メンバーが全員います。

「奇跡が起こらなかった理由、レナは知ってるよ。

あなた……本当に信じてた?」

レナの視線の先には、羽入。

「はうあぅ、あぅぅ、ボクは何もできない、非力な存在なのです。

見ていることしかできない、そんなボクが信じているだけで。」

「奇跡は起こせた」

「そうだね。あたしたちにあなたが加わっていれば、きっと勝てたと思う。」

「あなたにも、運命と戦う勇気が必要だったの。

私たちの仲間なんだから!」

「行こうぜ」

「みんなで一緒に行こう」

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「行こう、私たちの、次の世界へ」

場面は変わって、会議室。

「2,000人!2,000人だぞ!」

「こんなバカげたことを考える『東京』の連中を、まずは遮断すべきなのだ」

どうやら、女王感染者である梨花ちゃんが亡くなり、2,000人の村人が「雛見沢症候群」を発症する今後について、議論されているようです。

「雛見沢症候群は、ご説明した通り非常に危険な病気です。

それが漏れれば、被害は2,000ではすみません。

しかるべき『決断』が必要とされています。」

「被害は、最小限に抑えられるんだな?」

雛見沢分校に集められる村人。

マシンガンを持った「山狗」に見張られ、目張りされた教室に入れられます。

「ひぐらしのなく頃に 解」 ©2007竜騎士07/雛見沢御三家

「『滅菌』を開始せよ。」

鷹野さんの命令で、教室の上の窓から、村人のいる教室内に缶が投げ込まれます。

気体を噴出し続けるガス。

次第に苦しみだす村人。

教室のガラスを割って、外に逃げ出す者もしますが、マシンガンでハチの巣にされます。

「祟りなきは神にあらず。

祟るがゆえに恐れられ、恐れられるゆえに崇められる。

今こそ神は降臨した。

我こそはオヤシロ様なり!

あ~~っはははっははは……

鷹野さんの高笑いが、雛見沢に響きます…。

はい、というわけで「皆殺し編」のご紹介でした。

あり得ないくらいの奇跡の連続。

そして、「運命の袋小路」だった、北条鉄平からの沙都子救出。

しかも鉄平を殺さず、誰も不幸にならず。

しかし、事態は急変しました…。

「オヤシロ様の祟り」の真犯人・鷹野さんの「終末作戦」発動。

梨花ちゃんを失い、雛見沢症候群を発症するしかない、雛見沢村民。

それらを「皆殺し」にすることが、「雛見沢大災害」の真相だったのです。

「火山性ガスの噴出」は、「サイカイ」で語られたように、政府のカバーストーリーでした。

さて、最後にご紹介するのは「祭囃し編」です。

「祭囃し」いうくらいですからね、最後は運命に打ち勝ってくれるでしょう!

前の記事:皆殺し編 其の七「雛見沢症候群」
次の記事:祭囃し編 其の壱「三四」


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