龐煖
序盤、龐煖の生い立ちについて語られます。
龐煖の両親は、流行り病に襲われた集落を救い、そこに留まり、話を聞きつけてやってくる他集落の人達の、けがや病気を治していました。
2人が集落に留まってくれたおかげで、その集落一帯が生気に満ち、「龐夫婦様々だ」と言われるほど、感謝されていました。
病やけがを治すと言っても、医学ではないようですね。
手を当てて治療しているので、「気功」とか、そういう類のものなのでしょう。
そんな龐夫婦の子供、当時まだ赤ん坊の煖も、「強い力を持って生まれておろうて」と期待されていました。
そんな龐夫婦と、その子供・煖のもとに現れたのが、「求道者」。
龐夫妻は求道者に討たれ、煖は求道者に攫われます。
これが求道者、「武神・龐煖」の始まりでした。
そして、朱海平原にて、秦軍右翼の飛信隊隊長・信によって討たれました。
王騎も、麃公も倒せなかった、チート級の強さを誇った龐煖を、信が討ち取った。
その喚声は、その輪を一気に広め、正面側の王翦のもとまで届きました。
命の火
龐煖の死を見届けた李牧。
龐煖の戦いが、人を救うための戦いであったなら、
「人は救われぬ、ということなのですか?」
と言うカイネの問いに対し、
「そうです
今のところ、龐煖のやり方では…
無理だったということです…」
龐煖のやり方では、と言うことは、他のやり方では…?
それをやろうとしているのが、秦王・嬴政です。
武力によって中華を統一し、戦のない世界を作り、人を救う。
そのやり方に”否“を突きつけるためにも、ここでは死ねない李牧。
前線から撤退し、鄴の開放に向かいます。
撤退する李牧に一番近く、一番追いやすい秦右軍。
その主力である飛信隊にも、異変が起こります。
「隊長、俺の馬を使ってください
けがが少なくまだ走れます!」
「乗れるか!?信!
もうお前は戦わなくて、ついて来るだけでもいい
もちろんここで休んでもいいぞ」
何の反応もない信。
「隊長?」
「あっ!」
信の顔を覗き込んだ兵が、大きな声を上げて倒れます。
弱々しい声で、羌瘣が
「つ…尽きていたんだ…
尽きて…
ずっと、前から
もう…とっくに…
あいつの…命の火は…
消えていた…」
王騎将軍の矛が手から離れ、そのまま倒れこむ…信。
いやね、さすがに「信死亡」ということにはならないと思いますが…。
「グカー グカー」っていびきをかいて、皆ズッコケて一安心、みたいな流れでしょうか。
シリアスなシーンがずっと続きましたからね。
そういう緩急も必要かと。
鄴の開放、はたしてどうなんでしょう。
周りの城の民を抱え込み、食糧庫を燃やされ、食糧が尽きかけている鄴。
そして、鄴を包囲するのは「桓騎軍」。
久しぶりに、桓騎の出番でしょうか?
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