ひぐらしのなく頃に 罪滅し編 其の壱「幸せ」
冒頭はレナの一人語りです。
夕暮れ、ひぐらしのなくダム工事現場跡。
レナの「宝の山」。
いわゆる、ゴミの山。
レナには似つかわしくない、黒ずくめの服。
「人って、幸せになるために、どれだけの努力が許されるのかな
不幸って連鎖するものだと思うの
一度始まったらなかなか抜け出せない
そこから抜け出すには本当に本当に精一杯、そこまでするのかっていうくらい努力して、やっと掴めるの」
レナの傍らには、黒いビニール袋。
ガムテープでぐるぐる巻き。
ビニール袋からはみ出すているのは…人間の手。
「それが幸せってものじゃないかなって、レナは思う。
でもだからって、みんなにもそれを受け入れてもらおうなんて、甘えるつもりはないかな」
ゴミ山に捨てられた、マイクロバスの屋根にレナは登り、宣言します。
「じゃあ、始めるよ
竜宮レナ、一世一代の頑張り物語を!」
場面は変わって、冒頭シーンより遡ります。
部活メンバーによる、水鉄砲勝負。
梨花、魅音が脱落し、レナ、沙都子、圭一が残っています。
レナと沙都子が一騎打ちの状態ですが、形勢は圧倒的に沙都子有利です。
沙都子の足元には、バケツ一杯の水と、水鉄砲が数丁。
対するレナの手には、ほんのわずか、一回分の水が入った一丁のみ。
しかしレナには、隠していた水鉄砲が一丁がありました。
それを取り出し、形勢は五分だと。
沙都子は焦りません。
むしろそれすら読んでました。
読んだうえで、砂を詰まらせて使用不可に。
レナの奥の手を封じ、勝利を確信する沙都子。
しかし、レナに焦りはありません。
「沙都子ちゃん、被弾の定義、覚えてる?
水鉄砲の水に触れたら被弾とする」
砂が詰まって使用不可となった水鉄砲を破壊し、中の水を沙都子に浴びせるレナ。
「そんな手があったなんて…」
沙都子も脱落し、これでレナと圭一の一騎打ちです。
「最後は一騎打ちになると思ってたよ」
「見直したぜ、とんでもない根性見せてくれるな」
「見直したより、惚れ直したの方が嬉しいかな」
「負けてくれたらそれでもいいぜ」
「それは嫌、かな」
「この緊張感、堪らねぇぜ!決着がつくことすら興醒めするくらいにな!」
「負けても恨まないでね」
2人の決着は…両者同時に被弾。
引き分けとなります。
「引き分け再試合は構わないが…」
負けた3人への罰ゲームは、レナも圭一も忘れてはいません。
負けた3人への罰ゲームは、エンジェルモートでのお手伝い。
それぞれ、部活メンバーが用意した衣装で。
沙都子と梨花ちゃんはメイド服ですが、魅音に至っては上着が半袖セーラー、下はスク水にしっぽが生えてます。
令和の世なら、店長逮捕の事案ですね。
「え~!?満席で入れない~??」
店に現れたのは、ちょっとケバ目の女性。
「あら、レイナちゃん!
聞いてよ~、満席で入れないんだって~!」
どうやらレナの知り合いのようです。
「そうみたいですね…」
若干、作り笑いめいた表情のレナ。
「持ち帰りのケーキは帰るんでしょ?
レイナちゃん、好きなの選んでいいわよ!」
「わ~い!いいの!?いいの!?嬉しいなぁ~!」
レナの分も買う、ということは、レナの家に用事のある人…?
それにしても、「嬉しい」と言いながら、やはり引きつったような笑顔のレナ。
この女性との関係、何かありそうですね…。
エンジェルモートからの帰り道。
おそらく魅音と別れた後でしょう。
圭一とレナは自転車を押しながら、こんな会話を。
「こんなにも毎日が楽しいと、ある日突然転びそうで怖いよな」
「いつ転んでもいいように、レナは今を精一杯楽しむようにしているよ」
「そうだな、今を精一杯楽しむのが正解だな!」
「レナはもう少し遊んでから帰るよ。こういう日は『かぁいい』ものが見つかる気がするんだぁ!」
「おれはもう帰るけど…雨が降りそうだから、気をつけろよ」
ゴミ山の、冒頭にも出てきたマイクロバス。
中にはぬいぐるみなどが飾ってあり、レナの「隠れ家」になっているようです。
振り出してきた雨。
昼間とは打って変わって、寂しげな表情のレナ。
思い出す、過去の会話。
父親と離婚した、母との会話です。
お父さんと離婚する、レナは、どっちに付いてくる?
「お母さんね、妊娠してるの」
その言葉がきっかけだったのか、完全に母を拒絶するレナ。
「私の家はお父さんと一緒の家!私のこと、気安く『レイナ』って呼ばないでください!」
両親の離婚後、父親に付いてきたレナ。
『ダメだ、レナ
不幸になったとか、考えちゃいけない
私は幸せなんだ、絶対に幸せなんだ』
自分に言い聞かせている時点で、「幸せでない」ことを自覚しているんですが…。
みんなと一緒にいるときの明るいレナと、大きなギャップのある、寂しいレナです。
居間へ行くと、模様替えされています。
「リナさんに選んでもらった」と言う父。
「明日、仕立てたジャケットを、学校帰りに興宮で受け取ってきてほしいんだ」と頼まれるレナ。
「リナさんに見立ててもらったの?」
再び寂しそうな目…。
翌日、父に頼まれたジャケットを受取に興宮へ。
トラブルがあって、もう少し時間がかかるということで、喫茶店で時間を潰すレナ。
店内では、どうやら借金の取り立てをする男女と、取り立てられている若い男性が2人。
「元本だけってどういうことじゃあ!利子はどうした!」
チンピラ風の男が、怒鳴り散らします。
「それが…用意できなくて…」
男がトイレに行っている間に、女の方が2人にアドバイス。
「あんな男とは、いつまでも関わらないほうがいいわよ。
利子だけちゃっちゃと払っちゃいなさい。
担保も連帯もいらない金融(おそらく闇金)、紹介するから」
完全に2人組の「策」ですね。
一方が怒鳴り、一方がなだめる。
アメとムチ。
結局、どちらも「ムチ」なのですがね。
女の言う闇金の申込用紙に記入する、若い男性2人。
チンピラ男が戻ってきます。
「そういやお前の『雛見沢の旦那』、どんな感じだ?」
「別れた奥さんから、だいぶ慰謝料をもらった、っていうのは聞いてたんだけど…
5,000万くらいあるらしいわよ
私が言えば、何でも買ってくれるのよ、何でも!」
「そいで、どう持っていくつもりだ?」
「あんたをダシに、手切れ金がいるからって」
「お前も悪い女じゃのぉ!」
「あの…書けました…」
申込用紙を記入した若者。
4人連れ立って、件の闇金に行くのでしょう。
喫茶店の出口で、前回の「目明し編」にも出てきた、詩音の世話役・葛西とすれ違います。
ヘコヘコと挨拶する2人。
葛西は、ただの詩音の世話人ではないようですね。
園崎家でも、それなりの立ち位置にいる人なのかもしれません。
ちなみに、中の人は碇ゲンドウの方です。
その様子を見たレナ。
取り立てをしていた女性の方が「リナ」であることに気づきます。
葛西の入店後、しばらくして詩音も入ってきます。
「私のボディーガードの葛西」と紹介を受けた後、レナは葛西に尋ねます。
「あの2人をご存じなんですか?」
「男は北条鉄平。ちょいと礼儀知らずのジャンゴロです。」
北条鉄平…「祟殺し編」に出てきた、沙都子の叔父ですね。
圭一に殺されたはずだった…。
「女は間宮リナ。源氏名で、確か本名はリツコ。
フラワーロードの店で働く水の女です。
鉄平はリナのヒモです。
たちの悪い連中ですので、関わり合いになられない方が…」
「どう、たちが悪いんですか?」
「女の私生活には触れないのが仁義ってもんです」
「どうたちが悪いんですか!?」
「それはご勘弁を…」
「どうたちが悪いんですか!!」
レナにすれば、リナが父親から金を巻き上げようとしているわけですから、必死です。
しかし、そんな事情を知らない詩音と葛西は、レナの興奮に驚きます。
「葛西、もったいぶらずに教えてあげたら?レナさんも、興味本位で聞いてるわけじゃなさそうだし」
仕方ない、という感じでため息をつき、葛西が話し始めます。
「あの2人はたちの悪いゴロツキです。
恐喝と賭博で、生計を立てていると聞いています。
美人局もやるって話です。」
おそらくこれですね。
レナの父親はリナと付き合っているようですが、これが罠で、北条鉄平が「人の女に何さらすんじゃこら~!」というシナリオ。
元々リナを快く思っていなかった風のレナですが、完全に「敵」と認識したようです…。
冒頭から分かる通り、「罪滅し編」はレナ回ですね。
「ひぐらしのなく頃に」の最終章。
「ひぐらしのなく頃に 解」に続く、重要かつ、非常に面白いお話です。
個人的には「解」も含めて、一番好きなのが「罪滅し編」です。
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