【この記事には「死役所 第73条 『白神靜佳①』のネタバレを含みます】
自宅でのシラ神さん。
お母さんとお祖母さんに厳しく躾けられている様子。
特にお祖母さんは、厳しいようです。
縫い物の縫い目が悪い。
縫い物をしている時の姿勢が悪い。
叱られた時の返事に対し、「返事をすればいいと思ってるのか」。
その度に竹尺で叩かれます。
「神様はいっつも見守ってけでるんだ、しょしど思わねのが!」と。
しょし=恥ずかしい、ですね。
東北でも山形、秋田、青森あたりの方言だったと思います…シラ神さん美人ですし、秋田の方でしょうか。
お祖母さん、祭りに来ていた「徹也くん」のことを尋ねます。
「靜佳のいい人なのか」と。
家の犬が田んぼに落ちたから助けたら、知らない犬だったけど助けたからには、と2匹とも飼うことにしたからいい人だ、と答えますが、お祖母さんが聞きたいことはそういうことではありませんね…。

天然なんですね、シラ神さん。
可愛らしいです。
お祖母さんから、以下のことを言い付かるシラ神さん。
これから毎日、神様に挨拶に行くこと。
どうか私を嫁にしてください、と。
恋人ができたら、月に一度は連れてきて、一緒にお参りしなさい。
どうかこの男性に(神様が)宿ってください、と。
ずいぶん、信心深いお祖母さんなんですね。
素直にわかりました、と頭を下げるシラ神さん。
「神様と結婚する」ために、お花に三味線、礼儀作法や料理、裁縫、舞踊も習うシラ神さん。
徹也くんとも、徐々に心の距離が近づいていきます。
(※原作のシラ神さん、徹也くんの会話は方言ですが、標準語でお送りします)
「本当に結婚するのは、神様じゃないだろ?だって神様は見えないから」
「それでも神様は神様」
「おれと結婚したら、靜佳の夫は、神様じゃなくておれだろ?た、例えばだぞ!」
「例えば結婚したとして…徹也くんは白神の家に入ってくれるの?」
「田中より白神の方が格好いいだろ」
頬を染め、にっこりと笑うシラ神さん。
時代も時代だし、田舎だし、婿入りなんて次男以降でないと難しそうですが…。
長男ではないんですかね?徹也くん。
時は流れ、シラ神さんの『いい人』になった徹也くん。
シラ神さんは、お祖母さんの言いつけ通り、徹也くんを連れて、神様にお参りします。
『徹也くんに宿ってください。私と結婚してください』
「同じ男として、お父さんの話を聞いてみたい。神様が宿った話」
「お父さんは私が小さいときに亡くなってるから… お祖父さんなら話が聞けるけど」
野良タヌキを見つけた徹也くん、けもの道を走って逃げる、タヌキの後を追いかけますが…。
「そっちは駄目っ…」
徹也くんの手を引き、シラ神さんが止めます。
「お祖母さんから行くなって言われてるの」
「崖でもあるのかな…?」
徹也くんの後姿を見て、何かを思い出すシラ神さん。
「なぁ、お父さんはどんな人だった?」
「それが、よく覚えてなくて…」
「写真はないの?」
「写真嫌だったみたい。仏壇にも飾ってないの」
「どうして死んだの?」
「事故みたいだけど…」
シラ神さんのお母さんと、お祖母さんの会話。
「ちゃんと一緒にお参りしたみたいです。毎日お参りするくらいで大丈夫かしら…」
「神様はちゃんと分かってくれる」
「だけど…あれは人殺しの子…」
「やめなさい!!大丈夫、私とあなたしか知ってるものはいない…」
最後の『人殺しの子』ですよね。
シラ神さん自身が「人殺しの子」なのか、或いはお母さん(もしくはお祖母さん?)が人殺しで、「人殺し」の子、なのか。
おそらく前者なんでしょうが…。
そして、殺した相手というのが…お父さんなのかなぁ、と。
あくまで推測ですがね。
あとは、自覚があるかどうか、ですよね。
そういう描写がないので、「殺すつもりで殺した」と言うことではないでしょうが、「結果的に」殺してしまった、とか。
辛い思い出なので、無意識にその記憶を封印しているとか…。
さ、次回も楽しみです!
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