キングダム【あらすじ紹介】622話「龐煖とは」【ネタバレ】


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信の怒り

前線に追い付いてきた、歩兵の尾平や崇原たち。

彼らが目にしたものは…龐煖によって斬り殺された兵や馬。

その中には飛信隊の古参・去亥の姿も……。

去亥の亡骸を見つけ、涙する尾平。

気が付くと、横には騎馬した信。

抱えられているのは、ボロボロの羌瘣……。

「尾平 羌瘣を頼む」

下馬し、尾平に羌瘣を託す信。

信もボロボロの状態。

このまま龐煖とやり合っては、信もただでは済まないはず。

信を止めようとした尾平ですが…。

「…信…?お前…」

後ろ姿で、その表情はうかがい知れませんが、尾平の言葉が止まってしまうほど、おそらく怒りに打ち震えた表情だったのでしょう。

去亥を斬り殺し、羌瘣をボロボロに討ちのめした龐煖。

龐煖!! お前は…何なんだっ!!

遡れば、麃公将軍・王騎将軍、信が憧れた2人の将軍を討った龐煖。

お前は…マジでっ…何なんだっ!!龐煖!!

信にしてみれば、自分の大事な人たちを次々奪っていく災厄のような存在。

戦そのものには関係せず、中華統一といった目的もない、ただ「武」を求め、誰よりも強い龐煖。

「お前は何なんだ」

龐煖に対して、抽象的ですが一番的確な質問というか、言葉ですね。

古い話ですが、FFⅩにもそんなセリフありましたね。

ティーダが「シン(である父親)」に対して「お前何なんだよっ」っていうシーン。

圧倒的な力を前に、人が絞り出す言葉は似通うのかもしれませんね。

龐煖とは

一方の龐煖。

信の持つ矛が目に入ります。

顔に刻まれた傷にヒビが…。

矛の向こうには、王騎将軍の姿が見えます。

同時に、咆哮する龐煖。

その場にいたすべての人馬が、慄(おのの)きます。

信を除いて。

龐煖の矛の激しい一撃が、信をとらえます。

矛の柄で防いだ信は、勢いで趙軍兵の間に吹き飛ばされます。

「そ奴を刺し殺…」

言いかけた趙兵ごと、信に斬りかかります。

正確には、信に斬りかかったら「たまたま」趙兵がいた。

或いは、趙兵がいることにも気づいていない、龐煖には信しか目に入っていないのかもしれません。

趙兵も秦兵も、その様子に驚愕します。

女だてらに最前線で戦う、カイネでさえも。

「…李牧様  い…今更ですが  龐煖…様は…本当に…何なのですか一体…」

カイネも、疑問をそのまま李牧にぶつけます。

ただ一人、眉一つ動かさず龐煖の戦いを見守る李牧。

「言っても信じないと思いますが」

と前置きしたうえで、

「龐煖は、我々”人”の代表です」

前の記事:621話「堕とす者」
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