ひぐらしのなく頃に 「祟殺し編」あらすじ【※ネタバレあり】その2


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ひぐらしのなく頃に 祟殺し編 其の弐「キズナ」

【この記事には「ひぐらしのなく頃に」のネタバレを含みます】

沙都子が風邪を長引かせて学校を休んでいます。

当然心配する部活メンバー。

そんな中、興宮署の刑事「大石蔵人(おおいし くらうど)が、雛見沢の分校に現れます。

大石さんは「鬼隠し編」でも「綿流し編」でも出てきていましたが…ちょっと今回は雰囲気が違うようですね。

「北条沙都子さんを呼んできてほしいんですが~」

言葉遣いは普通なんですが、威圧的というか、見下している感がヒシヒシと伝わる大石さんの雰囲気に、圭一は小さな反抗。

「職員室にでも行って聞けばいいじゃないですか」

カチンとくる大石さん。

顔は笑ってますが、目は笑ってません。

近くを通りがかった低学年の女の子に、沙都子のことを聞く大石さん。

「今日はお休み」という返事を聞き、更にイラっと。

「ちなみにこのお兄さんのお名前は?」

「前原…圭一さんです」

人の出入りが少ない田舎では、その情報は警察もすぐ知るところになるようです。

「そうですが…あなたがあの前原屋敷の…」

「都会の人にはわからないでしょうがね…田舎には田舎の『しきたり』ってものがあるんですよ」

大石に力いっぱい肩を握られる圭一。

恰幅は良いですが、刑事なりに鍛えているでしょう大石さん。

痛みに顔をゆがめる圭一。

割って入ったのは入江先生。

入江診療所の医師であり、少年野球雛見沢ファイターズの監督でもある入江京介。

入江先生にもお話をお聞きしたかったんですが、という大石さんに対し、入江先生は「令状をお持ちください」とピシャリ。

確かに、職質と任意同行は拒否できますからね。

大石はやむなく退散。

入江先生は圭一を、保健室に連れていきます。

力いっぱい握られたはずの圭一の肩には、何の痕も残っていません。

「そういうことに慣れているのでしょう」と監督(部活メンバーは入江先生を『監督』と呼ぶので、それに合わせますね)

痕が残っては、大石自身が不利になる。

自身が不利にならないよう、それでいて相手に痛みと恐怖を与える…。

今までの大石さんとは、だいぶ印象が違いますね。

非常に嫌な奴です。

保健室で、それまで知らなかった沙都子の過去を、監督に聞く圭一。

両親は雛見沢ダム推進派で、2人とも事故で死亡。

雛見沢では、「オヤシロ様の祟り」に遭った、とされている。

沙都子と兄・悟史は叔父夫婦に預けられる。

叔母が「オヤシロ様の祟り」によって亡くなる。

自分にも祟りが…と怖れた叔父は、雲隠れ。

悟史は家出し、一人になった沙都子は、同じく「オヤシロ様の祟り」で両親を亡くした梨花ちゃんと、子供2人で一緒に住んでいた…。

が、最近になって叔父が戻ってきた、というものです。

不安を覚えた圭一は、「風邪を長引かせて休んでいる」沙都子を見舞いに行きます。

すると、沙都子の家の前で停車する車が。

監督でした。

そして助手席から沙都子。

叔父にビールやつまみを買いに行かされた沙都子。

重い荷物を持って歩いていたところを、監督が通りがかり、車に乗せてもらったようです。

沙都子の家の窓が開き、「チンピラ」という表現がぴったりな男が沙都子に灰皿を投げつけます。

どうやら沙都子は、やかんをかけっぱなしで家を出てしまったようです。

部屋の中からは他にも男性の声が。

どうやら麻雀中のようです。

この「チンピラ」が沙都子の叔父。

よく見ると沙都子の身体は痣だらけ。

整理すると…。

沙都子は風邪ではなく、叔父らが麻雀をしている際の小間使いとして、休まされていた。

小学校低学年の女の子に、大人数人分のビール(昭和58年当時の田舎なので、缶ビールではなく瓶ビール。やたら重い)や、つまみ等を買いに行かせていた。

そして、身体的暴力を含む虐待を受けているよう。

この状況に、当然圭一は怒ります。

が、それを止める沙都子と監督。

沙都子が家に入り、監督と2人になった圭一は、当然の質問をぶつけます。

なぜ止めたのか。

そして、沙都子の家で起こっていることは何なのか。

コミックス版「ひぐらしのなく頃に 祟殺し編」
1巻表紙の北条沙都子

両親が亡くなり、叔父夫婦の家に預けられた沙都子・悟史兄妹は、叔父夫婦から虐待を受けていました。

妹をかばい、虐待を一身に受けていたのが悟史。

その悟史が家出し、「自分が兄に甘えていたから」兄が家出した、と思った沙都子は、今置かれている状況に「耐える」ことが自分のすべきこと、と考えているのではないか。

それが監督の見立てでした。

翌日、学校で魅音やレナに聞くと、やはり沙都子の家のことは周知の事実でした。

引っ越してきた圭一を除いては。

学校帰り、圭一は魅音の家を訪ねます。

「園崎魅音」ではなく、雛見沢御三家の筆頭である「園崎家次期当主」に用事があると。

用事は、次の「オヤシロ様の祟り」のターゲットを、沙都子の叔父にしてくれ、というものでした。

オヤシロ様の祟りは、雛見沢御三家が「人為的に起こしている事件」であり、そのターゲットの決定権は「園崎家」にある、と予想してものでした。

「残念ながら圭ちゃんの願いには応えられない」

それが魅音の答えでした。

オヤシロ様の祟りに、園崎家は関係していない。

もし、仮に園崎家が関係していたら、圭ちゃんの願いを叶えるべく、今年の犠牲者を沙都子の叔父にする。

でも、現実はそうじゃない。

そして、「圭ちゃんは…私が人殺しだと思っているの…」

気丈にふるまっていた魅音ですが、圭一にそんな風に思われていることが、非常にショックだったようです。

園崎家を頼れなくなった圭一。

行政に相談してはどうか、と考えまずが…当の沙都子が登校します。

風邪が治ったから登校しただけ、と。

そして、「児童相談所に通報したのは誰ですの?」と聞きます。

先手を打ったのは、担任の知恵先生でした。

「いきなり児童相談所の方が現れて驚きましたわ!多少の行き違いがあったことを認めて、2人で『ごめんなさい』をして帰っていただきました」

沙都子を救うべく取った行動でしたが、沙都子がそれを拒否したのです。

身体中についた痣、学校に行かせず麻雀をやる叔父の世話をさせていた。

両方とも立派な虐待だろう!

憤怒する圭一ですが、梨花ちゃんが説明します。

実は児童相談所の保護司が沙都子を訪れたのは、これが初めてではない、と。

亡くなった沙都子の両親のうち、父親は母の再婚相手で血の繋がりはなく、沙都子とは折り合いが悪かった。

沙都子は継父を陥れるべく、児童相談所に嘘の通報をした。

そういう過去があり、沙都子の保護に対し、児童相談所は積極的でない、と。

久しぶりの部活メンバー全員での昼食。

何気なく沙都子の頭をなでる圭一。

沙都子の表情がみるみる変わります…。

「イヤーーッ!!」

圭一を突き飛ばす沙都子。

恐怖におびえた目。

強がって平静を装っていた沙都子でしたが、叔父の虐待による影響は、沙都子の心を蝕んでいました…。

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