アンコ(往住愛子・とこすみ あいこ)編③
7巻表紙がアンコです。
【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】
ジアースパイロットを名乗ってTV番組でインタビューを受けた狩田君。
「本物の」ジアースパイロットは、彼に「カタリくん」という呼び名を付けますが…。
2日間の意識不明の後、死亡。
TV局を出る際に、警備員に撃たれました。
警備員は被災者遺族で、ジアースやそのパイロットに恨みを持っていました。
拳銃は被害者の会に出た際に、見知らぬ老人にもらったそう。
老人は、他にも複数人に拳銃を渡していた様子だった…。
ジアースに乗って戦うこと自体、勝ち負けに関わらず死を約束されているわけです
が、ジアースに乗っていない時でも、その命が狙われる危険性が高い。
皮肉にも「偽」ジアースパイロットの登場によって証明されてしまいます。
カタリくんの存在が、自然学校参加者リスト=ジアースパイロット の線を少し薄らげましたが、それでもゼロではありません。
実際アンコの父・往住明の元には、脅迫状めいた文書が多数届く状況。
ジアースパイロットを取り巻く状況は一変します。
外出は禁止。
もちろん学校にも通えません。
移動はすべてコエムシによる転送。
万全を期します。
ジアースで戦って死ぬと分かっているのに、そのために命を守るというのも皮肉なもんですが…。
残っているジアースパイロット、アンコを除いたカンジ、ウシロ、マチの親が呼ばれ、簡単な説明がなされます。
ジアースとの関わりやパイロットの最期など、本質的な部分を伝えられないため、到底納得できないような、簡単な説明。
子供たちは軍が保護する。
そして、親族も家を離れたほうが良い。
政府もできる限りのことはする。
身内にとっては何のことやら分からない。
肝心なところは、聞いても答えてくれない(答えられない)。
どうやって親御さんたちは納得…までいかなくても、引き下がったんでしょうね。
また、この状況を、すべての戦闘が終わるまで続けるのか?っていう話です。
この状況を解決する策。
往住明側、ジャーナリスト側が持ち掛けた策は…。
ジアースコックピット内からの、戦闘中の生中継。
確かに、今出せる情報の中で、一番説得力がありそうです。
二転三転するシナリオですが…。
パイロットはコモ・アンコ・カタリくんの3人という設定。
カタリくんが入ることで、自然学校参加者リストは意味を失うので、カタリくんもパイロットに追加。
コックピット内の撮影時、コモの代わりはマチが行う。
他の搭乗者(カンジ、ウシロ、カナちゃん)はカメラに映らない死角に。
ジャーナリスト側は往住明とカメラマン1名。
戦闘終了後は、速やかにコックピットから出ること。
往住明は、一番最後の「戦闘終了後は、速やかにコックピットから出る」が引っかかります。
何故そんな条件を付けるのか。
戦闘後のパイロットはどうなるのか…。
戦闘に備え、軍の演習場で寝泊まりすることになったジアースパイロットたち。
自然学校以来ですが、そのメンツはだいぶ減ってしまいました…。
残っているのはアンコ・カンジ・ウシロ・マチ・カナちゃんのみ。
「雪が積もっていないだけ、例年より寒さはマシ」な北の演習場。
「ホント、さみしいところ。
うらまれて忘れられて死んでいく、
そんなアタシに似合いすぎて、いやになるな。」
やっぱりかわいいアンコ…。
間もなく敵が出現し、戦闘が開始されます。
ジアースコックピットへ転送される往住明とカメラマン。
敵は、足が一本に手が2本。
足で立っているというより、浮いている感じ。
背中に針が刺さっていて、その針を2本の手でジアースに刺してくる攻撃。
針を刺すだけなのか…?
よく見ると、針から溶解液が出て、ジアースの装甲を溶かしています。
針をコックピットに刺し、その溶解液でパイロットを殺す。
それが狙い……?
アンコの戦いが始まりました。
街中の戦闘でなく、軍の演習場なので、周りのことは気にしなくて良いとはいえ…。
コックピット内に父親とカメラマン。
部外者を入れた状態での戦闘は初めてですね。
(一度ナカマの時に、「一旦コックピットに転送された」ナカマの同級生・小田さんとその相手男性が乗ったことはありましたが…)
コモ(に扮したマチ)以外はアンコにアドバイスができない(パイロットはコモ・アンコ・カタリくんということになっているため)ので、特にカンジのようにこれまでの戦闘で味方にアドバイスをしてきた子としてはもどかしいでしょうし、パイロット本人も不安なのでないでしょうか。
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