マンガではない話(消費税)

消費増税から10日近く経ちました。

コンビニでパンを2つ買いました。

その時のレシートです。

食料品なので、税率は8%のまま。

そのうえ、キャッシュレス決済で5%還元。

わぁ、増税前より安い~!!

とか、残念ながら思えません…。

期間限定のものですし、当たり前ですけど増税前に比べたら、

出ていくお金は間違いなく多くなるわけで。

むしろこの増税に対応できず

(対応するための費用が捻出できない、

 これ以上売値に税金を転嫁できない、

 税金を売値で吸収しきれない)

店をたたんだ方や、システム改修のためにかかった費用、

増税当日の混乱、複雑かつ穴だらけの軽減税率を考えると、

もう少し考えて、準備期間を用意してからの増税でもよかったのは?

と思います。

「延期」を繰り返した消費増税。

また「延期」の声がかかるのかと思いきや、

参院選の与党勝利で与野党どちらも「延期」の声が小さくなり、

気が付けば増税まであとわずか…という感じでしたね。

政府はもちろん「もともと予定していたもの」というスタンスは崩さないでしょうが、



こんなミスを繰り返すくらいですから、

準備期間が無かったのは体制側も同じでしょう。

この軽減税率も期間限定で、いつかは食料品も10%に税率が引き上げられます。

いきなり熱いお湯に入れずに、ぬるま湯から徐々に慣らして、

国民から文句が出にくいように…という、搾取する側の心の声が聞こえてきそうですね。

消費増税で財布のひもが固くなり、

例の「老後2千万円必要」問題が重なり、

経済の冷え込みが危惧されます。

後者の方は「撤回」されたようですが、

それを撤回したところで何の意味があるんでしょうね?

そもそも、「じゃあいくら必要なの?」

という問いに答える気はないのかもしれません。



年金の受給開始が75歳に引き上げられる、なんて話もありますからね。

75歳まで働け、と。

それでももらえる年金は、生活に十分な額とは言えないでしょう。

「ゆりかごから墓場まで」

という言葉に聞き覚えがあります。

小学校か中学校だったか…社会科で聞いた記憶のある「ゆりかごから墓場まで」。

第二次大戦後の英国での、社会福祉政策のスローガンだそうです。

まぁ、この政策は失敗に終わり、

「鉄の女」サッチャー首相によって方向転換が図られるわけですが…。

「墓場まで」の頼りとなるべき年金も、

日本では所得代替率がどんどん下がっています。

現役で働いていたころの、半分程度で生活できるんでしょうか。

年金で足りないから「2千万円」だったわけですよね。

でも「撤回」。

お国は何がしたいのやら…。

国はあてにならない、自分の身は自分で守らなければ。

自分で身を守るから、政治なんてどうでもよい。

誰が当選しようが変わらない。

参院選の投票率は50%を切っていたそうです。

政治家の皆さんが、勝った負けたで大騒ぎしている裏で、

国民はその様子を冷ややかな目で見る。

そんな構図が当たり前になっている、そんな気がします。

だからと言って、お国が国民に歩み寄る様子もなく。

そんな中での消費増税。

吉と出るか凶と出るか。

年度末か…来年度の中間決算、ちょうどオリンピック前

くらいには、何某かの答えが出るのでしょうか。

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