ほのぼのして、キュンキュンして、爆笑できます！
恋愛は戦！
恋人たちの間にも、明確な力関係が存在する！
搾取される側とする側。
尽くす側と尽くされる側。
勝者と敗者！
恋愛は、好きになった方が負けなのである！
ということで、主人公の2人、四宮かぐや（しのみや かぐや）と
白銀御行（しろがね みゆき）は互いに惹かれ合っているものの、
「好きになった方が負け」＝「告白した方が負け」という考えのもと、
「いかにして相手に告らせるか」に惜しみなく頭脳を使う、頭の良いバカのお話…。
舞台となる市立秀知院学園は、かつて貴族や士族を教育する
機関として創立された、由緒正しい名門校。
貴族性が廃止された現在でも、富豪名家に生まれ、
将来国を背負うであろう人材が多く就学しています。
主人公の四宮かぐやは、四大財閥に数えられる「四宮グループ」の本家の長女。
正真正銘の「ご令嬢」ですね。
秀知院学園の生徒会副会長。
芸事、音楽、武芸いずれの分野でも華々しい成績を残す、本物の「天才」です。
ちなみに、1巻表紙の子、10巻表紙の上段真ん中の子が「四宮かぐや」。
黒髪、清楚な美人さんです。
もう一人の主人公、白銀御行。
四宮のような金持ちの子ではなく、勤労大好きバイトの子。
しかし学業で彼の右に出る者はおらず、学園試験は不動の1位（2位はかぐや）。
全国でも頂点を競う努力の子。
勉学一本で学内の畏怖と敬意を集め、秀知院学園の生徒会長を務めます。
ちなみに10巻表紙の上段左の子が白銀御行です。
そんな生徒会長、副会長の御行とかぐや。
周りから、「お似合いの2人。もしや付き合っているのでは？」
などと思われていますが…。
御行：
「四宮がどうしても付き合ってくれっていうなら
考えてやらんこともないがな
まぁ、向こうは確実に俺に気があるだろうし
時間の問題か」
かぐや：
「下世話な愚民ども、この私を誰だと思っているの？
どうして私が平民と付き合うなんて発想に至るの？
まぁ、会長にギリのギリギリ可能性があるのは確かだけど
この私に恋い焦がれない男なんていないわけだし？
時間の問題かしら？」
なんてことを考えるうち、何事もなく半年が経過…。
「付き合ってやってもいい」という待ちの姿勢から、
「いかに相手に告白させるか」という姿勢にシフトする2人。
頭良いのに残念な子たち…。
プライド高すぎて素直になれないし…。
そんなところが可愛らしいんですけどね。
生徒会の書記、藤原さんからもらった映画のチケットを
（本当は2人で一緒に行きたいのに、素直に言い出せず）
それぞれ1枚ずつもらう御行とかぐや。
「もしかしたら当日、ばったり出くわすなんてこと…」
御行は普通の家の子なので、自転車に乗って映画館に。
かぐやは…大金持ちですからね、家の使用人等々に御行を監視させ、
美幸が映画館に到着したところで…「あら会長 奇遇ですね」。
可愛らしいなぁ…。
「それにしても時間までピッタリとか
待ち伏せでもしてたんじゃないのか？」
という御行に対し、
「はぁーーー？？
自意識過剰もいいところ
確かに似たようなことはしましたけど
全然待ち伏せとかじゃないですから」
と心で反論しながら、口では
「まさかご冗談を」
バカで可愛いなぁ、かぐや。
もらったチケットが「鑑賞券」だったので、
「入場券」に変えてもらおうとしたところ、御行と別で並んでしまうかぐや。
最近の映画館は座席指定のところが多いですからね。
2人の行った映画館もまさにそれ。
別々に並んでしまったら、隣の席を取れないでしょうが…。
日本屈指の富裕層、四宮家の長女・かぐやにとって、「座席指定って何？」なわけです。
学校へも専属の運転手での送り迎えですからね。
御行のとった指定席は「G-12」。
しかし、御行もそれをそのままかぐやに伝えては、
「一緒に見たかった」と思われてしまうので、それは避けたいところ。
「あのペンたんが印象に残って、それにちなんだ座席を取ってしまった」
とかぐやに告げます。
着ぐるみ「ペンたん」の持っているプラカードには「12匹のペンギンG」の文字が。
そこから「G-12」を連想せよ、ということです。
それを聞いたかぐやは
「なるほど 分かりました
ペンタンですね」
直鎖状のアルカンであるペンタン（化学式： C5H12）を連想し、H-12の席をゲット！
かくして2人は、
「G-12」
「H-12」
という1列違いの席で映画鑑賞します…。
こんな感じで、毎度毎度お互い一生懸命頑張るわけですが、
うまいことすれ違ってくれるのです。
個人的には、生徒会書記の天然巨乳ちゃんの藤原さんと、
御行の想像の中で御行を見下しクスッと笑いながら
「お可愛いこと……」って言ってるかぐやが好きです。
「かぐや様は告らせたい」
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