「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(11.コモ①~変化~)


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コモ(古茂田孝美・こもだ たかみ)編①

6巻表紙がコモです。

【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】

国防軍がジアースに改修するきっかけを作った、軍人の娘・コモ。

キリエの次のパイロットは、コモです。

上に書いた通り、6巻表紙がコモです。

スラっとして長い黒髪が特徴的な、年齢よりも大人びた女の子、という印象のコモ。

しかし、内面は非常に繊細で、傷つきやすい女の子です。

小学生の頃に「父親が軍人」ということでクラスで浮き、軽いいじめを受けて以降

(中一になった今なら、軽く流せる程度のこと、と振り返っていますが)、

他者との関わりに消極的になり、本の中に居場所を見つけるようになったコモ。

ちなみに(すでに戦闘で亡くなっていますが)親友のマキとは、

ミリヲタであるマキが「軍人の娘」であるコモに興味を持って、

話しかけてきたことから友達になったようです。

そのマキの戦闘と死を通して、マキが守ったものを守るために、

自分も戦おうと決意したコモ。

戦う決意=自分の死を受け入れること。

自分の死を受け入れた時、コモの視界は一気に開けました。

自分の周りを覆っていた霧が晴れたように。

いじめを受けたことで他人との関わりに抵抗を感じ、

活字に逃げ込んだ(というと言い方悪いですが)コモにとって、

現実世界はある種フィルターを通した世界だったんでしょうね。

自分を傷つけるもの、嫌いなもの、イヤなもの、醜いものがあっても、

それはフィルターを通して、減衰した形でコモに伝わっていたのでしょう。

自分を守るための手段としては、仕方ないものかもしれません。

そのかわり、美しいもの、心を動かすもの、愛しいものも、

減衰してコモに伝わっていました。

心の壁が解けたコモ。

それは、昔から習っていたピアノの音色にも表れていました。

「技術はあるけどつまらない」と評されていたコモのピアノ。

「熱情があってすごくいい」

とピアノ講師に褒められ、

「これなら、今度の発表会も問題ないわね」

と聞かれると、

「はい、たぶん…」

不安げな応答。

ピアノがどうこうではなく、それまで生きていられるか分からないから…。

コモの周りにも、変化は起きていました。

コモの父親である海軍一佐(大佐にあたりますね)の小茂田巴は、

ジアースパイロットが戦闘後にどうなるかを、知っていました。

コモの母親は、娘がジアースに関わっていること、戦闘後にどうなるか、一切知りません。

コモがパイロットに決まった夜、小茂田巴はコモの母に、これまでの経緯を話しました。

それを受け止めきれなかったコモの母は、寝込んでしまいます。

コモの父は、娘の父である自分・軍人である自分の後者が勝ったようですが、

コモの母は、娘の母である自分・軍人の妻である自分の前者が勝ったようです。

まぁ…何の前触れもなく、元気な娘がもうすぐ死にます、

と言われたら、親なら正気ではいられないですよね…。

1週間後に迫ったピアノの発表会。

それまでに戦闘が始まらないとも限りませんが、

コモは最後の発表会のため、練習を重ねます。

自分の演奏を見に来てほしいと、マキの両親にも連絡を取ります。

マキは、キリエの前の戦闘でパイロットを務め、亡くなっています。

ただ、マキは死んだことにはなっておらず

(ダイチの時のようにジアースの隙間に入れられているのかも)、

マキの父は仕事を休んでマキを探していました。

それが無意味だと知っていても、そうは言えないコモ。

「あまりご無理をしないよう…」

というのが精一杯。

準備はすべて整った。

あとは、来るべき発表会に備えて練習するだけ。

発表会2日前、いつものように自宅でピアノの練習に励んでいると、

取込み中申し訳ねぇな

コエムシです。

クックック…、と悪い笑い方…。

悪いな

戦闘開始です。

姿を現した敵ロボットは、ジアースと同じ人型。

スリットの数は12に対して、光の数は2。

普通に考えれば「12勝」している相手。

そして今回はホーム戦。

覚悟を決めたコモの戦いが始まります。

前の記事:キリエ編④
次の記事:コモ編②


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