松シゲさんについて【ネタバレを含みます】
最新話(第70話「私が殺しました②」)の最後で、
シ村さんと何やら意味深な視線のやり取りがあった松シゲさん。
シ村さんの過去話(美幸ちゃんの死と、シ村さんが自白強要されるまで)
の後だったので、美幸ちゃんの事件と関係あるの…?
という感じで見ていたのですが…。
どうなんでしょうね?
松シゲさんの登場回を読み返したら、
何かヒントが出てくるかもしれません。
初登場は2巻
松シゲさん、最初のご登場は2巻でした。
意外と早かったんですね。
TVドラマ「死役所」の第4話に予定されています
「初デート」が初登場回になります。
ネカフェ放火殺人で死刑になった岩シ水君と、
グロいお客様の話をしているシーンです。
交通事故死課の松シゲさん、グロいお客様は見慣れているようで、
「全身バダバダなんてざだにあづかだな」
(全身バラバラなんてざらにあるからな)
なんて会話をしています。
シ村さんの通訳がないと、岩シ水君には何を言っているか
聞き取れないようですね。
「初デート」
お話自体は、転校を目前に控えた中3の夏加ちゃんが、
片思い相手の智也くん(彼女あり)と、「最後の思い出」にと
初デートをするのですが、その最中に居眠り運転のトラックに
はねられ、夏加ちゃんは亡くなってしまうというもの。
片思い相手の目の前で亡くなったことに関して…。
「その方にとって忘れられない思い出になったでしょう」
「たまにいらっしゃるんですよ
恋人に別れを切り出されてその場で自殺し、
『これで相手は永遠に自分を忘れることができない』
とおっしゃる方が」
「誰かの心に残り続けるならば
喜ばしいことなのではないですかねぇ」
慇懃無礼どころか、人として言っちゃいけないようなことを
平然と言ってしまうシ村さん。
この直後、当然のごとく夏加ちゃんに引っ叩かれます。
「そんな奴らと一緒にするんじゃねえよ!」と。
「あんたもう少し考えて喋んねーと駄目だわ」
松シゲさんに注意されるシ村さん。
当然ですわな…。
それにしても、この「初デート」ドラマでやるってことは、
さっきのひどく失礼なセリフ、松岡さんが再現するんですかね?
すっごく嫌な感じのシ村さんですが…。
2回目の登場は第11巻
松シゲさんの2回目の登場は第11巻。
ずいぶん間が空きましたね。
正確にはその間に、何度か出てきていたのですが、
シ村さんと絡む場面でなかったり、あまり重要な登場でなかったので
カウントしておりません。
で、11巻での登場回は「裁きの先に」ですね。
加害者が医大生の強姦事件。
裁判員裁判で、加害者の肩を持ち、被害女性に落ち度があるような
発言をした裁判員に対し、裁判傍聴をライフワークとする
坂東一早(ばんどう いっさ)さんはひったくりを強行。
「被害者に落ち度がある」を逆に突きつけたかったのですが…。
車と衝突して死亡。
交通事故死課の松シゲさんとシ村さんが対応、というお話でした。
坂東さんは高校生の頃、友達とゲーム感覚でひったくりを
楽しんでいた時期がありました。
裁判傍聴が趣味の祖父に連れられ裁判を見た際に、
駅のホームで隣に座った女性の財布(中身は3,000円)を盗み、
「割に合わないことをした」
という被告を見て、自身の行為を反省します。
以降ひったくりはせず、結婚し、子供もいて順風満帆な生活。
裁判傍聴をライフワークとしていたところ、さきほどの強姦裁判。
勇気を振り絞って法廷に現れた被害者女性に対し、
あきれるような物言いの裁判員に対し、痛い目を見せるために
やったことだったのですが…残念ながらそれで命を落とします。
亡くなった坂東さんに対し、同情的な意見の松シゲさん。
「あの兄ちゃんもせっかく反省したのになあ
浮かばでねーよなあ」
「とはいえ過去の罪は水に流したままですからね」
反論?というか、率直に自分の意見を述べたと思われるシ村さん。
「何つーかなあ
あんたの言うことは正論なんだけど…
そう愛!
愛がねーんだ!」
「さすが…
松シゲさんは『加護の会』信者ですからねぇ」
シ村さんの過去に深くかかわっている「加護の会」。
シ村さんの奥さん・幸子さんが、娘の美幸ちゃんを
助けるためにすがった「加護の会」。
松シゲさんをそこの信者だというシ村さん。
「あのなー
前にも言ったけど
俺(おで)そんなんじゃねーかだ」
シ村さんを指さす松シゲさん。
「加護の会」では
「指さしは家族のきずなを壊す破壊行為」
と7巻に登場した「加護の会」信者の
「寺井 修斗(てらい しゅうと)」さんが言っていました。
なので、このお話を読んだときは、
シ村さんの勝手な思い込みなのかな~、なんて思っていたのですが…。
最新話(2019年10月5日時点、第70条「私が殺しました②」)を読んだ後だと、
あえて「加護の会」と関係ない人間、と思ってほしいために
わざと「指さし」したのかな~、なんて穿っちゃいますね。
3回目の登場も第11巻
初登場から11巻での登場まで、ずいぶん間が空いていましたが、
3回目の登場は、2回目同様11巻でした。
シ村さんとの絡みではありませんでしたが。
登場話は「ハロー宇宙人」。
女子中学生の「中島 詩(なかじま うた)」は、
母親が長女だけを可愛がり、家に居場所がありません。
同じ中学の「海野 智柚美(うんの ちゆみ)」は、
母親と折り合いが悪く、母親の彼氏からは暴力を受けています。
「宇宙人に連れ去ってほしい」と願った二人は、
学校の屋上で宇宙人を呼び出すも、現れず。
一緒に自殺することを選び、練炭自殺を図りますが、
死役所に現れたのは詩のみ。
智柚美だけ助かってしまったのか…。
手続きを済ませるも、
「智柚美に見捨てられたのか…。」
という思いで成仏できない詩に、松シゲさんが相談に乗ります。
「あんたの友達への想いはただの執着だ。
捨てたほうがいい。
現実を受け入でづことが難しいなだ
まず受け止めづことだな
人は必(かなだ)ず死ぬんだ
まずは自分を大切にしなけだな
恐でづこたない
大丈夫だ
大丈夫…」
優しく諭すような松シゲさん。
悪い感じはしないんですがねぇ…。
4回目の登場は第14巻
4回目の登場は第14巻です。
社会問題にもなっている「あおり運転」の結果、
あおり運転加害車両が事故を起こし、乗っていた3人の若者が亡くなりました。
そして、歩行者を巻き添えに…。
「牧田 園枝(まきた そのえ)」さんは助産師。
里帰り出産の娘の子、初孫を自分の手で取り上げるんだと張り切っていました。
その娘さんのために、歩いてコンビニにアイスを買いに行った帰り、
身勝手極まりない、あおり運転の犠牲になってしまいました。
最初は自分の死を自覚できていなかった牧田さん。
徐々に何が起こったかを理解していき…
「百合にアイスを…
今日は暖かいから
早く帰らないと溶けてしまうから…
アイスが溶けて…
ああああーー!!」
「うん 泣け泣け
大丈夫 大丈夫
今は訳わかんねーと思うけど
受け入でただ スーッと楽(だく)になづかだ
俺(おで)が話聞いてやづかだ…」
11巻の詩ちゃんの時と同じように、
優しく諭すようになだめてあげます。
まとめ
さて、松シゲさんの登場回を読み直してきましたが…
やっぱり分かりません(キリッ
「加護の会」信者だとシ村さんは思っている…。
そのくらいですよね。
あとは…滑舌は悪いけど、亡くなった人に寄り添ってくれる人だなぁ…としか。
あ、ただ一点だけ、
松シゲさんの
「人は必ず死ぬんだ」とか
「恐でづこたない」とか
「受け入れでただ」とか…。
上の方でも書いた、6巻登場の「加護の会」信者、
「寺井 修斗(てらい しゅうと)」さんが事故で亡くなる際に
思い出していた言葉
「人は必ず死ぬ
恐れず全てを受け入れなさい……」
ここに繋がりませんかね?
だとしたら、やっぱり松シゲさんは「加護の会」信者?
本人が、それを否定する理由は?
加護の会、幸子さん、美幸ちゃん絡みで、
何かあった…?
ちょっとだけ繋がりが見えてきた感じですね。
次回、何か進展があることを楽しみに待ちます!
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