「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(10.マキ②~女の子~)


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マキ(阿野万記・あの まき)編②

5巻表紙がマキです。

【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】

モジの戦闘が終了した後、残ったパイロットであるマキ・コモ・マチ・アンコ・

カンジ・キリエ(ウシロと妹・カナちゃんも)は確認しました。

自分たちの今後について。

自暴自棄にならない。

泣いて過ごさない。

人のせいにしない。

そして、自分の街で、日常を過ごす。

戦闘が始まるのはパイロットのいる場所なので、

安全性を考えればパイロットは僻地に隔離されるべきなんでしょうが…。

もうすぐ死ぬことが分かっている中学一年生。

いつ始まるかわからない戦闘まで、僻地に隔離されたら…。

カコみたいに錯乱してもおかしくありませんからね。

軍の佐々見さんや多手さん、田中さんや関さんからも、反対はありませんでした。

戦闘が始まったら、なるべく速やかに戦域を安全な場所に移す。

あとは相手次第、というところでしょうか。

そして…モジの戦闘の最後に判明したこと。

ジアースのコックピットと、敵の急所が同じ形であったこと。

敵の急所の中には何があるのか、何がいるのか……。

本当のことを知るのが怖い。

誰ともなしにやめててしまった話……。

おそらく、真相を知るのも遠い先のことではないのでしょう。

マキの心残り、一つ目はウシロのことでした。

もう一つは自分自身のこと。

小学校高学年、男女が互いの性を意識し始めたころ。

自分が女であることを自覚する = 自分を育てることを放棄した、自分の母親と同じ血が流れている。

イメージでしかないが、男や金や酒にだらしない女性。

そんな母親だったかもしれない。

そんな母親と同じ血が流れていることを否定したく、

男の子のように髪を短く切ったマキ。

死を間近にしたマキ。

弟に、女らしい姉としての自分の姿を残しておきたかった……。

コモに付き合ってもらい、美容室と写真屋に行って、「女の子」の自分を遺します。

「お疲れシーモア、する?」

親友のコモも、もうすぐマキがいなくなる、という不安に、涙を見せます。

それでもマキの、最後に近いであろう願い。

「ヌード、やってみる?」

と茶化しながら、最後まで付き合います。

残すは弟の誕生のみ。

しかし、それまでまだ一ヶ月。

さすがにそこまでは…と思っていたマキですが、母親が急に産気づきます。

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考えないようにしていたけど。

弟に、会えるかも。

だめだ。期待するな。

ほら、来た。

本当にもう少し、というところで戦闘開始です……。

5巻の表紙を見ていただくとわかるのですが、マキは男の子?

ってくらい髪が短く、女の子っぽくはないのです。

ヲタな父親の影響で、マキ自身はミリヲタだし。

でも、本当はすごく女の子らしい子で、そしてすごく両親を大切に考えている子。

産まれた弟と家族4人の生活。

マキが願い続けた生活は叶いそうにありませんが、遺される家族のために…。

切ないけど頑張ってほしいです。

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