「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(09.モジ②~モジ・ナギ・ツバサ~)


「ぼくらの」目次ページ

スポンサーリンク

モジ(門司邦彦・もじくにひこ)編②

4巻表紙がモジです。

【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】

小さいころから仲良しのモジ、ナギ(男の子)、ツバサ(女の子)。

小さい頃は純粋に「いつまでも一緒」にいられるもの、

と思っていましたが、小5でツバサを「女の子」と意識してから、

この関係は「いつまでも続くものじゃない」ことを理解したモジ。

ツバサを手に入れられるのは、1人。

それでも表面上は、仲良しな3人のまま。

事情が変わったのは小6の時。

ナギが心臓の病を発症。

移植ができなければ確実に死が訪れる病気。

運動を禁止され、学校にもこれなくなったナギ。

ふとした思い付きで、ナギと自分の拒絶反応検査を行ったモジ。

結果は「拒絶反応ゼロ」。

「フルマッチ」と呼ばれる状態でした。

わたしもそんなに詳しくありませんが、

心臓移植をしても拒絶反応を抑えるために免疫抑制剤を

使用しなければならないのですが、

危険性や副作用がない免疫抑制剤は存在しないんですね。

なおかつ、免疫抑制剤の投与=免疫力(抵抗力)を下げる

わけですから、感染症にかかりやすくなるのです。

なので、移植=助かる ではなく、移植=新たな戦いの始まり って感じなんです。

ですが、フルマッチだと、そういうリスクが

(全くなくなるわけではありませんが)かなり下がるのです。

この状況に運命を感じるとともに、ツバサを手に入れられるのが自分だと確信したモジ。

毎日のようにナギを見舞い、勉強し、遊びながら、どこか優位性を感じていました。

しかし、中学に入って少しした頃、

いつもナギの部屋から一緒に帰っていたツバサが、少し残る、と。

頭のいいモジは気づきます。

ツバサの性格を考えればわかる。

ツバサを手に入れられるのは、自分ではない。

ナギが病で亡くなっても、

移植で助かっても、

ツバサは自分を選ばない。

ナギのそばにいるか、

1人のままでいるか、

ほかの誰かを選ぶか。

少なくとも、

ナギに対して優位な、

自分ではない。

優しい子なんでしょうね。

ツバサちゃん。

モジを選ぶ=ナギを裏切る

っていう風に考えてしまうのかもしれません。

しかし、唯一モジがツバサを手に入れる方法があります。

ナギの、病以外での死。

モジにも訪れ得る原因での死。

ナギとモジが対等な条件。

モジはジアースに乗ることで、ナギを殺そうとしていたのです。

チズが畑飼を殺そうとしたように。

しかしモジの場合、ナギを殺しても自分が生き残らなければ意味がありません。

ジアースに乗ることで、死が確実なものとなった今、ナギを殺す意味などありません。

「これは、親友を殺そうと考えた罰だ。」

一方のナギも悩んでいました。

モジと二人きりの時。

自分はツバサのことが好きだと。

中学になってすぐのころ、自分が治るまで特定の人を選んだりしない。

だからそんな顔するなって言ってくれた。

でも、自分が治るなんてありえない。

運よく移植しても、薬、薬で副作用。

ツバサを拘束したくない。

あんなに優しい子が、自分のために幸せになる可能性をつぶしてるなら。

このままおれが死んだら、ツバサはそれを引きずる。

だったら、あの黒いロボットが来て、おれを殺してくれたら…。

多分3人とも本当に優しい子なんですね。

モジにしても、ナギを殺す、なんて言ってたけど、本当にそれができたかどうか…。

「モジ、ツバサを、頼む」

どうやっても叶えられない願い、頼み。

本当にお互いがお互いを思い遣っている3人なんですね…。

「お疲れシーモア、する?」


シーモアで「ぼくらの」も読めます。
※2019年9月18日時点

中学で友人と廊下を歩いている途中、その時は来ます。

戦闘開始です。

敵ロボットは…これまた形容しづらい形態です。

穴の開いていないバウムクーヘン…ただの短い円柱ですね。

その穴なしバウムクーヘンに、ビーグル犬の耳が垂れ下がっているような。

耳だいぶ長めですがね。

ナギの家では、ツバサが駆けつけてナギとともに避難準備です。

そこへ…これから名本君(ナギ)の移植手術をする、という防衛医大の医師が。

モジが頼んでいた手はず通り、軍が動いてくれているようです。

戦闘が終わったら、モジの心臓をナギに移植する。

ナギはそのまま、救急車輛→ヘリを経由して防衛医大に運ばれます。

一方モジ。

穴なしバウムビーグルとの戦いです。

これに勝たなければ、移植も何も関係なく、地球そのものが「ポン」ですからね。

まぁ、冷静沈着・頭脳明晰モジなら大丈夫そうですが…。

穴なしバウムビーグル、よく見るとバウムクーヘン上部に急所が見えます。

今までの敵は例外なく、ロボット体内に急所があったのですが、

この敵はその急所がむき出しです。

本物の急所なのか、あるいはダミーなのか…。

カンジも「少し気になる」と。

レーザーで攻撃すると、それを完全にブロックし、逆にレーザーで攻撃を仕掛けてきます。

レーザー自身に大した威力はないのですが、一瞬敵を見失います。

その一瞬で上を取られ、ビーグルの両耳でジアースの両腕を挟み込まれます。

身動きの取れないジアース…。

モジ戦、いよいよ始まりましたが…。

いきなり劣勢ですね。

モジなら大丈夫だと思いますがね。

モジ、ナギ、ツバサ。

3人がそれぞれ、お互いを思い遣っている関係。

最も死に近かったナギに対し、優位な立場にいたはずのナギ。

今や、唯一「確実な死」を約束された状況。

「ナギにぼくの心臓を」

その思い、届けるために勝ってほしいです。

「読まずにいらRenta!」

テレビCMでもおなじみ、電子書籍レンタルサイト「Renta!」でも、「ぼくらの」が読めます!

前の記事:モジ編①
次の記事:モジ編③


「ぼくらの」目次ページ

ぼくらの
スポンサーリンク
スポンサーリンク
旦那をフォローする
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました