「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(09.チズ②)


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チズ編②

3巻表紙の真ん中がチズです。

本記事の途中に登場するキリエは、3巻表紙右側の男の子です。

【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】

畑飼を殺すことを決意したチズでしたが、妊娠が発覚。

子供のために、子供を犯罪者の子にしないために、畑飼に妊娠を告げます。

「そりゃいいな。

出産ムービーが撮れる。

心配するな。

知り合いに産婦人科の医者がいる。

子供は死んでたことに、してやるから」

時は再び、現在。

カコを殺め、ジアースパイロットになったチズ。

カコと違い、チズは冷静です。

落ち着いて、自分の思うように、ジアースを操作します。

そして、敵とは反対方向に、迷うことなく歩を進めます。

チズがジアースに乗ってやるべきこと。

それはもちろん、畑飼を殺すことでした。

そして、ジアースに乗る前は無理だと思っていた、自分を犯した男たちも殺すこと。

そのためにチズは、自分の住む街に向かって歩を進めるのです。

ジアースと契約したとき、畑飼と男たちへの復讐が達成されたと思っていました。

しかしそれは、自分の命と引き換えのものだと、コダマの死の後に知ります。

それでも……。

「わたしと子供と、いっしょに、死んで。先生。」

ナカマがラブホテルにいる小田さんを見つけた時もそうでしたが、

ジアースの能力で、特定個人を見つけることができるようです。

もちろん男たちも、畑飼も。

チズの行動の意味が分からない、ジアースメンバーと田中さん、関さん。

「本田さん、いったい何を…」

早速一人目を見つけたチズ。

「1人目」

躊躇いなく、レーザーを発射します。

ワクの時は山を一つ消し去ったレーザーです。

1人目どころか、数十、数百単位で犠牲者が出ているでしょう。

「本田さん!?」

驚く田中さん。

「チズっ!!」

チズを止めようとするキリエ。

周りの言葉を全く意に介さず、

「2人目」

どうやら警察署長のようです。

警察署ごと、レーザーで吹っ飛ばします。

警察署長までゲス行為に絡んでたんですね…。

個人的には、こいつは殺されていいかも、なんて思ってしまいます。

3人目も殺し、4人目を見つけたところで、田中さんが止めに入ります。

しかし…自分とお腹の子は死ぬ。

だったら、死んでほしい人間を殺してもいいでしょ?

この国は法治国家、そんなこと許されないという田中さんに対しても、

だったらそれが完全に適用された世界を作ってください。

でも、私にそれを待つ時間はありません。

取り付く島もないチズ。

その後も田中さんの説得は続きます。

仮に復讐が許されるとしても、無関係な人間を巻き込むのはやめなさい、と。

じゃあなぜ、私は、お腹の子は死ぬのか。

ずっとそのことを考えて至った結論。

「個人の死に対した意味は、ないんだと。」

大局的に見ればそうかもしれませんが、残される人にとっては違う。

まして因果もなく、ただの巻き添えであれば復讐心だって抱く。

「それでも、その人は死なない。

何か別の人、別の物で充足する。

やっていけるんです」

「わかってなんて言いません。

好きに、させてください」

「お疲れシーモア、する?」
高橋一生さんのCMでおなじみの「コミックシーモア」です。


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4人目、5人目を殺し、畑飼以外で残る男は1人。

6人目の男は、家族と共に避難の最中。

ジアースのコックピットには、6人目の男が3~4歳くらいの娘を抱きかかえ、

奥さんと一緒に逃げながら、迫ってくるジアースを見て、怯える様子が映し出されます。

とっさに止めようとする田中さん。

しかし……チズは最後までブレません。

即座にレーザーを照射し、6人目の男ごと、一帯を吹き飛ばします。

あまりの惨状に、コックピットは静まり返ります。

チズの目的は、最後にして最大の標的である畑飼を残すのみとなりました。

「先生はすぐに殺さないよ」

ジアースの能力で、畑飼を探すチズ。

車で移動している模様、女性と一緒に。

畑飼の車の後部を、ジアースの手の先端の尖った部分で串刺しにし、

動けなくします。

ほどなく、運転席から飛び出す畑飼。

そして助手席から出てきたのは……。

チズの最愛の姉、市子でした。

妊娠を告げた際の畑飼のリアクション、本当ゲスもいいとこですね。

殺されて当然、というのは言い過ぎなんでしょうか…。

チズを弄んだ男たちも同罪です。

しかし……畑飼と一緒にいたのはチズの姉……。

チズは姉もろとも畑飼を殺すのでしょうか…。

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