チズ編①
3巻表紙の真ん中がチズです。
本記事の途中に登場するキリエは、3巻表紙右側の男の子です。
【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】
清楚な美少女、チズ。
カコの戦いの最中、錯乱したカコを何のためらいもなく殺めたチズ。
チズにはジアースに乗って戦う以外に、やるべきことがあったのです。
そのためには、自分にパイロットの順番が回ってくるまで、
負けてもらうわけにはいかなかったのです…。
同級生の女子たちが、男の子の話題で盛り上がる小学校高学年。
チズは、同年代の男子が苦手でした。
言動が幼稚で粗野、人に対する思いやりに欠け、話すことは自分中心。
そんな男の子を気持ち悪く思っていました。
中学に入ったチズは、教師の畑飼(はたがい)に一目惚れします。
積極的にアプローチし、畑飼の家にご飯を作りに行きます。
そこで畑飼に告白……付き合っている人がいる、という畑飼。
それでも構わない、と身体を捧げるチズ。
「先生さえいれば、ほかに何もいらない。」
大人の恋愛とは少し違うかもしれませんね。
精神的な成長が早いチズは、同年代の子が子供に見え、
年上の畑飼に落ち着きと魅力を感じたのかもしれません。
女生徒が教師に憧れる、ということ自体はよくあることだと思いますが。
ただ、身体の関係にまでなってしまうのは…。
これが、チズの転落の始まりでした。
2か月程度の交際。
週末はデートのようです。
とはいっても、皆には秘密の恋。
この日も雨の中、畑飼の車で出かけます。
着いた先はシティーホテル。
「もう?」
「イヤか?」
「そんなことないけど…」
顔を赤らめるチズ。
部屋に入り、その表情は一変します。
中には、数名の男が待っていたからです。
「こいつら俺の友達。なかよくしてやってくれ」
状況が呑み込めないチズ。
「じゃ、俺デートがあるから。あとよろしくな、チズ」
そう言って部屋を後にする畑飼。
チズも慌てて部屋を出ようとするも、鍵がかかっており、開かず…。
「今度の子は一段と可愛いねぇ」
「大丈夫。君の気持ちいいところは全部知っているから」
そういって見せられたのは、畑飼と自分の行為中の動画。
動画を脅迫のネタに、畑飼によって男たちに売られたチズ。
そのまま男たちの慰み者になります。
翌日の学校。
畑飼は、ほかの女子生徒と仲良さげに話をしています。
チズに気が付いた畑飼。
「本田、昨日はお疲れ。また頼むな。」
「頼み事ならあたしに言ってー。」
「まぁそのうちきっと」
おそらくこの子も、チズと同じ道を辿るのでしょう。
「今度の子は…」という男の言葉から、
チズの前にも同じ目に遭った女生徒がいたのでしょう。
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要はこの畑飼、女子生徒を手籠めにし、動画を撮った後、男たちに女生徒を売る。
動画は口止め用。脅し。
警察に行ったり、どういう類のことをすれば、動画は個人情報つきで流布する、と。
ゲス、とはこういうことを言うんでしょうね。
純粋で、世間知らずな女子中学生を騙して、自分は甘い汁を吸う。
立場がどうとか関係なく、人間として腐ってますね。
自分に逃げ道がないことを悟ったチズ。
畑飼の殺害を決意します。
カコを殺めた際の飛び出しナイフは、この時に買ったものでした。
自分を好きなようにした男たち全員を殺したかったが、
それは難しいと考え、せめて畑飼だけは殺そうとするチズ。
畑飼に接触する機会の多い学校で、機会を見計らいます。
ナイフを持ち、畑飼が油断する瞬間を待つ。
その時……トイレに駆け込むチズ。
強烈な吐き気に襲われます。
「まさか……」
イチジクとの戦闘途中でしたが、カコの離脱(チズによる殺害)
によって、パイロット変更。
次のパイロットになったチズのお話に突入です。
清楚なお嬢様、という感じのチズ。
カコの襲われそうになった際は「経験者」であることを明かしていましたが。
まさか相手が教師で、しかもその教師に騙され、ほかの男に売られていたとは…。
最後の吐き気、おそらくデキてますよね……。
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