「ぼくらの」あらすじ紹介【ネタバレを含みます】(06.コダマ)


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コダマ編

改めて、1巻表紙の一番奥(左端)が「コダマ」です。

【本記事には「ぼくらの」のネタバレを含みます】

2回目のロボット出現…そしてワクの死後、自然学校は閉校となり、

参加していた子供たちは各々地元に戻ります。

ワクはモジと二人でロボットの戦闘を見に行き、波にまかれた。

子供たちは「そういうこと」にしました。

頭のいいモジの嘘は完璧です。

ワクを突き落とした格好となったウシロ…コダマはウシロのことを考えます。

「どんな気持ちなんだろう?」

選民意識の強いコダマは、地球上に生命が氾濫するのは、

たくさん死んでも大丈夫なため。

弱い命が強い命の糧になる、それで役目は終わり。

生命は使い捨てられるために次々作られる。

ワクは「そっち」側の人間だった。

でも、自分は選ばれた人間、弱者を糧に生きる。

だから、生命を殺める経験は、自分の糧になる。

その経験をしたウシロは、どんな気持ちなんだろう?

随分極端な考え方ですね。

「選ばれた自分」が「選ばれない、使い捨てられる」命を殺める経験がしたい。

端的に言うとそういうことですね。

そして、ワクの次のパイロットに選ばれたコダマの戦闘が開始されます。

それぞれ地元に戻った子供たちも、コエムシによってコックピットに転送されます。

コダマがパイロットになったことについて、ワクのことがあった後、

頭の中に信号があったけどあの状況だから言わなかった、と。

皆、無意識に視線をウシロに向けます。

ウシロに気を遣い、

「ここはコダマの地元?」

「ジアースの腕はどうなったんだ?」

とわざとらしくワクの話題から話を逸らそうとするカンジ。

同じ中学に通う友達のウシロとカンジですから、気を遣ったんでしょうが…。

あまりにもわざとらしすぎて、アンコからダメ出しされるカンジ。

そんなこんなのうち、敵のロボットの登場です。

球根を逆向きにした先端、足に当たる部分は尖っており、

手が2本生えている…そんな形状です。

たとえが下手でごめんなさい。

早速ジアースを動かすコダマ。

前回までは自然学校のある、海上にジアースと敵ロボットが現れ、

そこで戦闘していましたが、今回はコダマの地元。

街中で、普通に建物が立ち並んでいます。

ジアースが一歩歩くだけで、倒壊する建物、吹っ飛ぶ車、下敷きになる人たち…。

すかさずダイチが「うかつに動くな、家を踏みつぶしている」

と制止しますが、コダマは「別に、構わないよ」と。

使い捨てられる生命が、選ばれた人間の糧になる。

彼にとっては当たり前のことなのでしょう。

自分が人の死に関わっている。

自身の望んだ状況に、興奮気味のコダマ。

すると、相手ロボットが先制攻撃。

ひも状の触手のようなものを出し、ジアースの足に巻き付け、引っ張ります。

バランスを崩して倒れるジアース。

500メートル級のロボットが倒れるわけですから、

下敷きになった人はもちろん助からないでしょう。

その様に、動揺を見せるダイチとナカマ。

戦いに巻き込まれる人の心配を本気でしているのは、この2人だけかも知れません。

ジアースの足に触手を巻き付けたまま引っ張り、

その勢いのまま触手を離す相手ロボット。

勢いよく吹っ飛ぶジアース。

地面に叩きつけられる瞬間、ジアースのコックピットに、

ジアースの真下の映像が映し出されます。

そこに映っていた、車を運転する人物…。

「何があってみ生き残りそうな」

「生命力に満ち溢れ」

「選ばれていたはずの」

コダマの父親でした。

ジアースの下敷きとなり、運転していた車はぺしゃんこ。

コエムシが追い打ちをかけるように「ありゃあ即死だぜ」

クククッと笑いながらつぶやきます。

明らかに動揺を見せるコダマ。

ジアースを立ち上がらせるも、再び触手で足を取られ、吹っ飛ばされます。

またも下敷きになる人々。

街の被害のひどさに、焦るダイチとナカマ。

一方、冷静さを取り戻せないコダマ。

冷静かつ頭脳明晰なモジ、「接近させてもらえないなら、相手と同じ手を使えばいい」。

コダマにはモジの意図が分かったようです。

再びジアースの足に絡みつく触手。

「大丈夫」とコダマ。

ジアースの足を地面に突き刺し、引っ張りに堪えます。

「パイル打ちなら負けない!!

ウチは土建屋だっ!!」

触手を引っ張り返し、逆に相手ロボットを吹っ飛ばします。

接近戦に持ち込み、相手ロボットの装甲をはがし、急所を見つけ出し、潰す。

ココペリに習ったままを実践し、勝利したコダマ。

結果とは裏腹に、その表情は、父親の死のショックを引きずったまま…。

そして、街は2体のロボットによる戦いで、甚大な被害が発生しています。

「こんなのヒーローのやることじゃない

こんなゲームはもう続けるべきじゃない

やめるべきだ」

というダイチの言葉を遮るように、コエムシが

そいつぁできねーな。

 いったん契約したら

 誰にも止められねー。

次の瞬間、コダマが椅子から崩れ落ちます。

コダマに駆け寄る子供たち。

モジが様子を見るも……どうやら死んでいる模様。

ココペリの野郎から聞いてねーのか?

 ひでーやつだなあいつは。

 このぬいぐるみは、人の生命力で動くんだ

事も無げに言いのけるコエムシ。

要は、パイロットの命をエネルギーにジアースは動く。

一回の戦闘で、操縦者の命を奪う。

つまり、ワクもコダマも、ジアースで一回戦闘したために、死んだのです。

そして次は…。

「自分だ…

次は自分だ。

声を、受けた。」

ダイチでした。

高橋一生さんの「お疲れシーモア、する?」でおなじみの「コミックシーモア」です。


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