【この記事には「髑髏は闇夜に動き出す」のネタバレを含みます】
主人公は↑の表紙の老人・藤村さん。
「藤村さん」でこういう容姿だと、「おひょいさん」を思い出すのは
おじさんでしょうか。
この藤村さん、89歳で胃ガンが見つかり、「治療をしなければもって5ヶ月」
と宣告されます。
89歳で…手術は難しいだろうし、抗がん剤治療も体力いりますからね。
正直緩和ケアぐらいしか…と素人ながらに思ってしまいます。
独り身で家族もおらず、近所づきあいもない藤村さんは、
その宣告に驚きはあれど、慌てることはありませんでした。
周りに迷惑をかけずに死ねれば…。
思うのはそれくらいでした。
そんな折、藤村さんの家の隣に家族が引っ越してきます。
若い両親と幼稚園の娘、奥さんのお腹には第二子が…。
「幸せ」を絵に描いたような一家。
当初、自分とは何の関係もないと思っていた藤村さんですが、
家族に誘われ夕食を共にしたのをきっかけに、
家族との付き合いが深くなっていきます。
89歳、死を目前にして知った「家族の温かさ」
しかし、それは長く続きません。
「おすそ分け」を貰った際の食器を返しに、隣家を訪れる藤村さん。
電機は消えているものの、鍵は閉まっておらず。
家の中からは人の声が。
胸騒ぎがして家の中に入る藤村さん。
家の中から走り去る2人の若者。
ダイニングで藤村さんが見たものは……。
変わり果てた家族の姿でした……。
隣家を襲った強盗殺人。
絶望の淵に追いやられる藤村さん。
「あいつらを この手で 殺してやる」
犯人の若者の一人が落としたスマホを警察に渡せば、
恐らく犯人は捕まるはず。
しかし藤村さんが選んだのは、自らの手による復讐でした。
スマホを頼りに、犯人の一人を監禁することに成功。
しかし、いざとなると手を下せず、躊躇する藤村さん。
そんな折、聞き込みに来た刑事から、娘さんだけは
まだ生きていることを聞いた藤村さん。
急いで病院に向かいます。
が、その娘さんも藤村さんの目の前で亡くなり…。
一縷の望みも絶たれた藤村さんは、躊躇も容赦もない、
復讐の鬼へと変貌します…。
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