キングダムあらすじ紹介、第602話「李牧の陣形」です。
予定通り、日の出とともに幕を開けた朱海平原十五日目の戦い。
飛信隊、いきなり全開ダッシュです。
早く趙の左軍を破り、趙中央の李牧軍の横手に回り、王翦軍と挟撃する必要があるからです。
しかしここで、予想外の出来事が……王翦軍が、飛信隊の突破を待たずに進軍を開始します。
飛信隊含む秦の右軍が趙の左軍を突破し、相手が横撃に気を取られた隙に、王翦軍が正面から激突!という作戦だったはずですが…。
下の図の通りですね。
王翦軍が進軍を始めたので、下の図のようになってしまいました。
つまり、秦右軍の方が李牧軍に到達するのが遅くなる。
李牧軍は正面の王翦軍に注意が向いており、横撃に気付きにくい。
その隙に李牧の首を取れ。
当初立てた策では、李牧を討つのは正面の王翦軍だったのですが、策が変わり、その役が右軍、もしかしたら信に回ってくるかもしれません…。
中央では、王翦軍と李牧軍が早くも開戦。
攻める王翦軍に対し、守る李牧軍。
戦況は李牧軍優位です。
李牧曰く、ただ守るだけならいくらでも守れる。たとえ秦の右軍が自分たちの、趙の左軍を突破してきても。
「兵糧が尽きた彼らが 骨と皮になるまで 何回もただ守って 勝てばいいだけです」
確実に勝てる手を使って勝つ。
当たり前のことではありますが、中々それに徹しきれるものではありません。
圧倒的な数、力の差があるわけではありませんからね。
時間さえかければ勝てる。相手は食料が尽きているわけですから。
そこへ、「鄴」からの火急の知らせが……。
しばらくして、李牧軍の陣形が変わります。
「攻撃の陣」に。
不敵な笑みを浮かべる王翦……。
王翦の策で、鄴の周りの城を落とし、その民をすべて鄴に囲わせ、そこに間者を放ち、食糧庫に火をつけてましたからね。
元々鄴の食料より、秦軍の兵糧が先に無くなることが分かっているからの、今の戦い方だったわけで、「火急の知らせ」とは、その前提が崩れた、ということなんでしょうね。
「守れば勝てる」わけではなくなった李牧軍。
王翦 vs 李牧 の直接対決突入ですね。
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