キングダムあらすじ紹介、第600話「十四日目の夜」です。
蒙恬が「じぃ」と呼び、絶対の信頼を置いた楽華隊副長・胡漸(こぜん)。
じぃは、龐煖に斬られ、薄れゆく意識の中、龐煖が楽華隊を次々と斬っていく様子を見ていました。
一体 何が 起きているのだ……
蒙恬が生まれる前から蒙家に仕え、蒙恬が生まれてからは教育係に。
赤子の頃から面倒を見てきて、恬様の子供を抱くまでは死ねない、と言っていたじぃ。
蒙恬も、「いつもありがとうね じィ 俺に子供ができたら 一番最初に抱っこさせてあげるから 大好きだよ じィ」と慕っていたじぃ。
軍議のため、楽華隊副将・陸仙の陣に行っている蒙恬が、騒ぎに気付き戻ってこぬよう、最後の力を振り絞り、立ち上がります。
龐煖を遠ざけるために。
音もなく気配もなく、事切れる寸前の、じぃの剣。
龐煖もその瞬間まで気づくことのなかったその剣は、龐煖の足を貫きます。
「失せろ 武神とやら」
龐煖がじぃを真っ二つに斬ったのと、じぃの往生は、ほぼ同時でした……。
龐煖出現の報は、趙軍本陣にも伝わります。
李牧はここ数年、龐煖の居場所が分からなかった、と。
龐煖は自ら、朱海平原に現れたのです。
趙左軍、秦の右軍、飛信隊や玉鳳と相対する軍では、尭雲が趙峩龍の死に際し、最後に何か言っていたかと、聞きます。
一人、かすかに聞こえたという兵が言うには、「後は…尭雲に…」。
その言葉を聞き、王賁に潰された腕が全く癒えぬまま、翌日の戦に出ることを決める尭雲。
秦の右軍、飛信隊には、大将の王翦から伝令が来ます。
日の出とともに出陣し、趙左軍を抜き、李牧の中央軍へ横撃せよ。
そして玉鳳の本陣では、王賁が目を醒まします。
部隊と役者が揃った、朱海平原十五日目。
秦軍は兵糧もなく、後がないですから。
この十五日目が決戦の日になるんでしょうね。
それにしても、楽華隊のじぃ、無念ですね……。
王賁を「若」と呼ぶ玉鳳の番陽(ばんよう)も、じぃ同様王賁の教育係。
2人とも王賁、蒙恬を本当に心配し、その成長を誰よりも喜んでいますから…。
老兵が無くなるのは、哀しいものがありますね。
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