飛信隊は↓の図のように、趙右軍の本陣に、横から奇襲をかけます。
本陣を守る親衛隊に突破を阻まれますが、100人の部隊を更に小分けにし、30人程度で馮忌の元に辿り着く飛信隊。
王騎軍の干央軍長や壁ら秦左軍も、元々の一万の数を大きく減らしながら、馮忌の元に辿り着きます。

それでも馮忌を守る手練兵の壁は強く、馮忌まで「あと少し」が非常に遠い……。
策には自信を持っていた馮忌ですが、ここまで敵の接近を許したことに疑問を持ちます。
秦軍が一万の兵で正面から来たので、左右の陣を上げ、囲い込んだ。
そのため、100人の小隊が自分の近くまで来た。
100人の小隊で自分を討つため、左右の陣を上げさせた…?
だとしたら、自分は初手から王騎の策に嵌っていた………!?
慌てた馮忌は、本陣を残し、精鋭を引き連れて後ろの茂みに駆け出します。
自分を討てねば、王騎の策も秦左軍を壊滅させただけの愚策、と。
しかし、向かう茂みから……無数の「秦」の旗が出現します。
いつの間にか、本陣の後ろに秦軍が回り込んでいた……!?
これも王騎の策でした。
50程度の小隊に、全員に旗を持たせて立たせただけ。
馮忌が迫れば逃げるだけの小隊ですが、一時馮忌の足を止めるには充分でした。
「殿の飛矢が届く」
干央の言葉と共に、「どさくさに紛れて」信が馮忌を討ちます。
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