信や政が山の民と共に王都・咸陽を目指すころ、王宮では王弟「成蟜(せいきょう)」がペット(?)の怪物「ランカイ」で、国王の腹心・昌文君配下の捕虜を嬲り殺しにしています。
殺し過ぎて捕虜がいなくなると、昌文君の領土の住人を連れてこいと命じます。
ここに登場するのが、国王を王宮から脱出させる際に、その邪魔をした「王騎」将軍。
王騎は昌文君を討った見返りに、昌文君の領土を手にしていました。
彼の領土はすでに私の領土、その民ももちろん自分のもの、と拒みます。
王騎将軍は若い頃、昌文君と戦場を駆けた仲。
昌文君の家族達が王弟の手にかからぬよう、そこまで考えての邪魔だったのかもしれません。
と言うか、恐らくそう。個人的に「キングダム」の登場人物で一番好きなのが「王騎」なので。彼は絶対いい人のはず。
昌文君の配下が咸陽で収集した情報では、王弟は8万の大軍を興していました。
山の民の協力を得たとはいえ、信たち国王軍は3千。
8万 vs 3千の、圧倒的な戦力差に対し、政と昌文君は「策を施すには悪くない数字だ」と口を揃えます。
王弟と竭氏は、魏に遠征中の呂軍20万に対抗するため、もっと人数が欲しいところ。
そこに山の民3千人が味方として現れれば、王宮に入れるはず。そこを討つ、という「策」です。
信・政・昌文君他国王軍が山の民に扮し、本物の山の民と合わせて約3千の軍として、咸陽に到着します。
山の王が盟を復活させるべく下山してきた、として。
竭氏の側近たちからは賛否両論ありましたが、呂軍に対応する貴重な戦力として、「山の民」を咸陽に招き入れます。
王宮に向かって進む一行ですが、王宮に入れるのは50人としたうえで、尚且つ途中で武装を解かせると。
武装を解かれる瞬間、山の民に扮した政の一刃で、開戦します。
漂の弔い合戦とばかりに発奮する信。
竭氏の片腕、「肆氏(しし)」の配下「左慈(さじ)」に苦戦の上勝利。
山の民の犠牲を払いながらも、王弟の待つ本殿へ辿り着きます…。
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35巻表紙の王弟「成蟜」(中央)です。
反乱の頃は、もっと意地の悪い顔(?)をしています。
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