「死役所」第4巻あらすじ紹介【ネタバレ多数あり】


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吊るす者 吊るされる者

前巻最終話で登場した、急性アルコール中毒で亡くなった、、、

いや、本人曰く「殺された」死んでも元気な女子大生、ミチルちゃんが引き続き登場です。

本人は「殺人として扱ってくれるまで手続きしない」と宣言してますからね。

49日が来たら、半強制的に手続きしなければならないのですが。。。

さて、ミチルちゃんがうろつく最中にも、死役所には「お客様」がいらっしゃいます。

シ村さんが案内しようと近づき、目が合った瞬間、胃癌で亡くなったという男性は

表情を曇らせます。

男性は過去、拘置所の刑務官でした。

シ村さんが収監されていた拘置所の。

拘置所で「杉」と呼ばれる刑務官の男性は、死刑囚を人間的に扱ってやろう、

と言う優しい男性で、1人の死刑囚「沼尻」が気落ちしているのが気にかかり、

行き物を飼わせてはどうかと上司に進言したり、野花を摘んで沼尻に渡したりしました。

ただ、沼尻の方はその花を「弔いの花」と捉え、死にたくないと錯乱状態になり、

杉は沼尻に首を絞められ危うく殺されかけます。

それでも沼尻は悪くないと、庇う杉。

やがて沼尻は杉に心を開き、杉の勧めで書籍の点訳を行うようになります。

そんな折、沼尻に刑の執行命令が下ります。

書籍の点訳が終わるまで待ってくださいと上司に頼む杉ですが、

死刑執行は法務大臣が決めること。

一介の刑務官の意見など通るはずもありません。

明くる処刑の日、杉は死刑執行の担当者を命ぜられます。

要は刑執行時のボタンを押すのですが、これは刑務官の精神的負担を軽減するため、

複数のボタン(通常3つのようです)をそれぞれ別の者が同時に押し、

誰が刑を執行したか分からなくするようです。

しかし杉にはそんなものは気休めにもならず、沼尻の刑執行の翌日、

まったく寝られない状態でシ村さんを運動場に連れて行った杉は、

シ村さんから「刑務官に向いていない」と断言されます。

その言葉通り、一年後に刑務官を辞めた杉。

死役所での再会は、それ以来になります。

死役所で働く沼尻を見かけた杉。

職員は全員元死刑囚なのか?とシ村さんに問います。

もう一つ杉には疑問がありました。

シ村さんは杉の巡回の時、必ず独房の中で立っていました。

それは何故だったのかと問われると、

「首が--よく見えたでしょう?」

「吊るす方の身にもなってくれよ…」

堕ちる

千裕(ちひろ)は2人の子を持つ、ごく普通の専業主婦。

大学時代の友達「蘭子」にパーティーに誘われます。

家の中でこじんまりしたパーティーを想像していた千裕。

普段着にショートケーキを手土産に、蘭子の家に向かう千裕。

出がけに旦那に「専業主婦のくせにいいご身分」と嫌味を言われたことを思い出し、

「こんなつまらない自分の人生ってなんだろう」と考え始めます。

そんなうちに蘭子の家に到着。着いた家は執事が出迎える豪邸。

シャンデリアが吊るされた大広間で、立食パーティーが催される中、

千裕は完全に場違いを感じます。

蘭子の「ペット」である若いイケメンの「瀬斗」が

千裕の隣で危険ドラッグを吸い始めます。

蘭子にも勧めますが、最初は断ります。

しかし、

なぜあなたをパーティーに誘ったか、退屈そうだったから、

 刺激が欲しいと顔に書いてあったから

と蘭子に見透かされ、危険ドラッグに手を出す千裕。

そのまま瀬斗に抱かれます。

後日再び蘭子から誘われ、「もう一回だけ」と危険ドラッグ&瀬斗とのセックスに

興じる千裕。

「はまらなければ」「これが最後」「もうしない」「絶対やめる」

自分に言い聞かせながら、回数を重ねます。

次第に家事をしなくなり、子供の食事もつくらず、旦那にも文句を言われる千裕。

ある日、子供2人を乗せ、車を運転中の千裕は、

蘭子が覚せい剤取締法違反で逮捕されたことを知ります。

警官が自分に迫ってくる幻覚を見た千裕は、逃げようとアクセルを全開にします。

後部座席の子供たちが泣き叫ぶのも聞こえず、電柱に突っ込み、千裕は死亡。

ミチルちゃんは「やめたくても止められず、可哀想」と同情しますが、

ニシ川さんは「浮気もドラッグもばれる前に死ねて、良かったですね」と。

「止めたくても止められない苦しみが、あなたに分かるわけ…」と言う千裕に、

「苦しかったのは子供達でしょう?生きていれば、の話ですが」と。

やっと自分の罪に気付き、子供たちの無事を祈り、自分の罪を懺悔する千裕。

ニュースは、千裕の子供二人が無事であったことを伝えていました。

人を殺す理由

眞澄は妻とともに定食屋を営む男性。

口は悪いが優しい眞澄。

親父さんの代からの定食屋は、常連たちで繁盛していました。

妻は妊娠中でもうすぐ眞澄は父親に。

人生の絶頂期です。

帽子をかぶり、ビニール袋を提げ、定食屋に入ってきた男。

真っすぐ眞澄に歩み寄り、ビニール袋から取り出した包丁で、眞澄の腹を刺します

死役所にたどり着き、ミチルちゃんに「他殺課」に案内される眞澄。

「他殺課」のイシ間さんに聞かれても、何で殺されたか、心当たりがない眞澄。

シ村さんがパソコンで眞澄のことを調べるのを、後ろからのぞき込むミチルちゃん。

「原島憲治って人のこと知らない?」と眞澄に聞くミチルちゃん。

原島は、眞澄の父親の定食屋の従業員で、店の売り上げを盗んでいるところを

眞澄の父親に見つかり、その父親を刺殺した犯人でした。

裁判で証言に立った眞澄を、逆恨みで殺したのでした。

死役所職員が元死刑囚だと知らないミチルちゃん。

何故刑務所に入ったのに殺人を繰り返すのか、何故眞澄は殺されたのか、

当たり前の質問をシ村さん、イシ間さんにぶつけます。

自身の裁判のことを思い出すシ村さん。

殺人者の考えることは分かりません

とだけ、答えます。

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シ村さんの過去

49日まであと3日と迫ったミチルちゃん。

早く手続きしないと、とハヤシくんに説得されます。

しかしミチルちゃんは、シ村さんの笑顔、作られた顔の裏にある真実が知りたいようです。

「ここの職員になろっかな~」と言い出すミチルちゃん。

「何言ってんの、死刑にもなってないのに」

また余計なことを言ってしまうハヤシくん。

職員が皆、元死刑囚だとミチルちゃんにばれてしまいます。

親子そろって同じ犯人に殺されてしまった眞澄に会った直後と言うこともあり、

ハヤシくんを罵倒するミチルちゃん。

職員に、なぜ死刑になったのか、人を殺したのか聞きますが、誰も答えてくれません。

ニシ川さんが「自分で調べたら?」とヒントをくれます。

職員のいない「死刑課」。

死刑になった職員のデータは、すべてそこにありました。

ハヤシくんの過去、イシ間さんの過去を見て、同情しながらも

「殺人犯は殺人犯か…」

最後にシ村さんの過去。

九州に生まれ、幼いころから近眼だったこと、結婚したこと…

読み進めるミチルちゃんは、泣いていました。

態度を一変させ、素直に手続きを済ませるミチルちゃん。

成仏前に、シ村さんに挨拶します。

シ村さんの過去の資料を読んだことを話し、

「冤罪 なんですね」「なぜ、成仏しないんですか?」

「真実を確かめ…妻を…わたしの手で…」

その後の言葉に詰まるシ村さん。

そのネクタイをグイッと引っ張り、キスするミチルちゃん。

呆気にとられるシ村さん。

「それ、素の顔?」と茶化すミチルちゃんですが、

シ村さんに惚れていたのかもしれませんね。

騒がしく、うるさくも、元気で憎めない、愛すべきキャラでしたね、ミチルちゃん。


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