ひぐらしのなく頃に 綿流し編 其の参「嘘」Bパート
鍵を開け、梨花ちゃんと沙都子の家に入る圭一君、魅音ちゃん、レナちゃんの3人。
やはり2人の姿はありません。
「どこ行っちまったんだ!?」
「『行った』っていうか、、、考えたくないけど、、村長さんが消えたのが昨日の今日。無関係とは言い切れないね。」
随分冷たい言い方ですね。
仲間思いで、みんなのリーダー魅音ちゃんの発言とは。。。
逆に他の誰かがそんなことを言おうものなら、窘(たしな)めそうなものですが。
大人たちも集まって、2人を探します。
古手神社の高台で、
「俺のせいなのかっ、、、」
と自分を責める圭一君。
「俺が、、、全部悪いんだ、、、俺のせいで、、、」
レナちゃんが心配して歩み寄り、そっと背中をさすって落ち着かせようとします。
いいわ、やっぱりこの娘。嫁に欲しいわ。わたしの嫁に。
「圭一君、、、もう、子供は家へ帰れだって、、」
泣きながら、梨花ちゃんに話してしまったことを悔やむ圭一君。
「俺のせいで、、、消えてしまったんだ、、、」
「どうしてそう思うのかな、、、かな?圭一君がとても仲間思いだって知ってるから。だけど、、、レナは圭一君のせいじゃないって知ってるよ。圭一君は悪くないって、知ってる。」
『知ってるって、、、俺はレナに話してないのに!!』
今度は圭一君の頭を撫でながら
「圭一君、ひょっとしてレナも消えちゃうんじゃないか、って思ってるのかな?だったら安心して。レナは消えたりしないよ。絶対に、、」
「どうして、、、どうして消えないなんて、、、自信を持って言えるんだよ!?絶対なんて、、、」
やっぱいい娘。レナちゃん。わたしも頭撫でてほしい。
昔は旦那に頭撫でられたなぁ。
昔の話よね。
翌朝、登校時の待ち合わせ場所で魅音ちゃんを待つ圭一君とレナちゃん。
「魅ぃちゃん、さすがに今日は起きられないかもね」
「そ、そうか。一昨日の晩も村長さんを探して、徹夜してるんだよな」
「行こう」
登校途中、梨花ちゃんと沙都子ちゃんの話をする2人。
レナちゃん曰く、
- 作りかけの味噌汁がガス台に置かれていた
- 炊飯器には2人分のご飯が炊けていた
- 冷蔵庫には手つかずのおかずが何品か、ラップをして入れてあった
とのこと。

導き出される答えは?
⇒突然、作った夕飯を食べる必要がなくなった。
⇒いなくなったのは夕飯が出来た後、7時くらい。
そんな時間にどこへ?
⇒ちゃぶ台に置いてあった醤油差しが空だった。
⇒流し台の下を見たら、いつもそこにある醤油の大瓶ごと無くなっていた。
何が起きた?
⇒梨花ちゃんは醤油の大瓶を持って、近所に醤油を分けてもらいに出かけた。
⇒沙都子ちゃんはいつまで待っても梨花ちゃんが戻ってこないので、
醤油をもらいに行った家に電話をかけた。
⇒その家では、夕飯の用意があるから沙都子ちゃんもいらっしゃい。
⇒梨花ちゃんはもう食べてるよ、などと答えたのではないか。
素晴らしい観察眼と推理力ですね、レナちゃん。
鬼隠し編の時とは、ちょっと立ち回りが違いますね。
魅音ちゃんの恋をフォローし、事が起きれば冷静に判断、行動する切れ者。
鬼隠し編では
「かぁいいよ~~!お持ち帰りぃ~!!」
というイメージしかなかった。。。
「じゃあ、梨花ちゃんはどこに醤油をもらいに行ったんだ?」
首を横に振り、
「レナの推理はここまで。あくまで想像だから」
でも、多分真実に非常に近い、想像なんじゃないでしょうか。。。
登校中の圭一君を待っていた大石さん。
レナちゃんを先に学校に行かせ、2人で車の中で話をします。
「それで、捜査の方はどうなってるんですか?」
「捜査ぁ?何のです?最近はいっぱいあり過ぎて、どれのことやら、、」
子供相手に大人げない対応です。
「全部です!!」
若者らしく、感情前面に答える圭一君。
「あぁ、全部ねぇ、、、富竹さんと鷹野さんの件は、恥ずかしながらさっぱりです、、、」
「村長さんの方はどうなんですか?何か手掛かりはありました?」
「足取りは掴んだんですがねぇ、行方不明になった一昨日は、朝一で鹿骨市内の某大学病院の肛門科に、お忍びで行っています。」
「肛門科!?」
「えぇ、家族にも、誰にも内緒でねぇプライドが許さんのでしょう。肛門科だなんてで、帰り道電車の事故があったようで、家に帰ってすぐ神社の会合に駆け込んだそうです」
ハッと気づく圭一君。
わたしもさすがに気付きました。
詩音ちゃんが言ってた、「公由のおじいちゃんに打ち明けた」。
「いつ、打ち明けたの?」
って話ですよね。
朝一で肛門科に通い、会合前ぎりぎりに帰宅、会合後には行方不明。
「いつ、打ち明けた?」
「前原さん、別に私は、あなたが犯人だなんて思ってません。綿流しの晩、あなたたち4人が祭具殿に忍び込んだのは知っています。次の日には、もう噂になっていましたからねぇ。それ自体は、不法侵入として問われるべきですが、、」
やっぱり、みんな知っていたんですね。
「噂になっていた」くらいですから。
多分、昨晩のレナちゃんも、そのことを知ったうえでの
「私は消えないよ」なんでしょうね。
それよりも、大石さんがその次に話したことが驚きでした。
「私が知りたいのは祭具殿に何があったのか、口封じをされなければならない、とんでもない物を見たのか、何故、あなただけが無事で、他の3人が被害に遭ったのか、そこにどんな違いがあったのか、なんです」
????
「ですから、富竹さんと鷹野さんが死に、園崎詩音さんが失踪しました」
じゃあ、詩音と名乗って電話してきた、公由のおじいちゃんに打ち明けた、と言っていた、その人は誰なんですかね?
前回の最後に書いた、魅音ちゃんと詩音ちゃんが「一緒に登場しない」理由が、双子ゆえの「なりすまし」なら、納得がいきますね。
その夜も、圭一君に「詩音ちゃん」から電話がかかってきます。
「聞いたか?梨花ちゃんと沙都子の件」
「ええ、、、結局あの後、どうなったんですか?見つかったんですか?」
「見つからなかった、、、」
「圭ちゃん、、、どうか気を落とさないでください、、、」
『受話器の向こうのこいつが、完璧に「詩音」であればあるほど、恐ろしさ募っていく、、、こいつは「詩音」じゃない、、、こいつは一体、何者なんだ!?』
「いつ、、、いつ、、打ち明けたんだよ」
「えっ、、、」
「村長さんは痔を患っていて、病院に掛かっていたのを知っているか」
「痔だったのは知っています。座るときとか、辛そうでしたから」
「じゃあ、どこの病院に通ってたかは」
「ごめんなさい、それはちょっと知りませんけどでも圭ちゃん、それが一体何の、、、」
やっぱり詩音ちゃんは村長さんの通っていた病院までは知りませんでした。
打ち明ける機会なんて無かった、、、
「詩音は、いつ村長さんに打ち明けたんだ」
「圭ちゃん、、、なんでそんなことを、、、」
まだ自分は疑われていない、と思っているのでしょう。
電話の向こう側の詩音ちゃんは涙声。
周りの人たちが次々消えていき、次はわたしたちかも、という不安の演技なのでしょう。
「朝に村長さんを捕まえるのは無理だ、詩音も一緒に会合に出たのか?」
念には念を、なのか、しつこいくらいの圭一君の質問。
あるいは、まだ少し、詩音ちゃんを信じたい気持ちがあり、
自分が見落とした可能性を考えているのか。。。
「いや、それはあり得ないっ、だってっ、、、園崎詩音は、、、綿流しの翌日、失踪したんだ!!!」
「うっ、、、ぐすっ、、、ぐすっ、、、」
詩音が村長さんに打ち明けるには、村長さんが失踪した後しかあり得ない、即ち、、、電話の向こうで「詩音」を語る人間が、少なくとも村長さんの失踪に、そして恐らくは、詩音ちゃん、梨花ちゃん、沙都子ちゃんの失踪に、そして、、、もしかすると富竹さんと鷹野さんの死に、関わっている可能性が、、、

「うっ、、、ぐすっ、、、ぐすっ、、、ぐすっ、、くすっ、、、くすっ、、、あはっ、、、あははっ、、、あははははっ、あははははははははははははっ、あはははははははっ、あはははははははっ、あはははははははっ、あはははははははっ、」
ばれたら仕方ない、みたいな、吹っ切れた、狂気じみた笑い。
「ブツッ、、、ツーッ、 ツーッ 、 ツーッ 。。。。」
そうなると、、、少なくとも「詩音」を語るのは、「魅音 or 詩音」になると思うのですが。。。
魅音ちゃん、詩音ちゃんの一方は、殺されたか、或いは監禁のような状態にあり、もう一方が魅音・詩音の両方を代わる代わる演じる。。。
性格的には、魅音ちゃんはゲームとかでは騙し合いとかできるけど、ここまで器用に魅音・詩音を演じ分けたりは難しいのかな。。。
詩音ちゃんは役者が一枚上手で、できそうな気が。。。
あくまで予想、想像。
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