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鬱マンガって何?

「鬼頭莫宏(きとうもひろ)」先生によるSFマンガです。

2004年~2009年まで「月刊IKKI」で連載され、単行本は全11巻発売されています。

 

夏休み、自然学校に集まった中学生14人(+宇白順の妹の可奈・小学4年)は、海岸に近い洞窟で「ココペリ」と名乗る人物に出会います。

「ゲームをしてみないか?」

というココペリの誘いに乗った15人は、ココペリと「契約」を結びます。

 

契約と言っても、石板のようなものに手を当て、名前を言うだけ。

子供たちはコンピューターゲームのようなものだと思っていたのですが、ココペリと契約した夜、巨大な黒いロボットと、敵と思われるロボットが出現します。

契約した子供たちは黒いロボットの中に転送され、そこにはココペリと、サポート役の「コエムシ」がいました。

ココペリは「自分が操縦するから、よく見ていろ」と、「念じるだけで操縦できる」という黒いロボットを操縦し、敵のロボットを倒す様を見ます。

 

ココペリが「きみたち、す、、、」と言いかけたところで、子供たちはロボットの外に転送されます。

 

数日後、自然学校での夜、みんなで宿題をしていると、和久隆(わくたかし・愛称:ワク)は誰かに呼ばれた気がします。

少しして、再び子供たちはロボットの中に転送されます。

ただ、ロボットの中にココペリはおらず、コエムシだけです。

 

椅子が人数分輪に並んでおり、各々自分の椅子に座ると、ワクの椅子が中央に移動します。

操縦者はワク、ということです。

 

子供たちはロボットに名前がないのは呼びづらい、名前を付けよう、となり阿野 万記(あの まき・愛称:マキ)の案、「ジアース(Zearth)」に決まります。

 

しばらくして、ココペリが戦った時のように、敵と思しきロボットが現れます。

 

ワクは苦戦しながらも、得意のサッカーの動きで相手を倒します。

操縦席から外に出た子供たち。

相手を倒したワクは、

「うおおおおおおおおおおおおおおおおお」

と雄叫びをあげます。

 

それを見た宇白順に

「恥ずかしいんだよ」

と肩を小突かれると、ワクはジアースの足元の海に転落します。

 

ワクは遺体となって見つかりますが、不可解なことに溺死体にみられる特徴が、ワクの体には見られませんでした。

 

自然学校はそのまま解散となり、少しした後、今度は小高勝(こだかまさる・愛称:コダマ)が操縦士となり、再び敵ロボットとの戦いに挑みます。

戦いの最中、自動車を運転中のコダマの父親が、ジアースの下敷きになり死亡します。

激しく動揺するコダマですが、何とか敵ロボットを倒します。

敵ロボットを倒してしばらくした後、コダマが倒れます。

脈がなく、死んでいます。

 

コエムシ曰く、

「操縦者は一回の戦闘で死ぬ」

「操縦者の生命エネルギーでジアースを動かす」

「敵ロボットに負けたら、その時点でこの宇宙はポン(消失)だ」

「この戦いは、宇宙の剪定のためにために行われている」

とのこと。

 

つまり、契約した子供たちは必ず戦わなければならず、負けたら宇宙ごと消えてしまう。

勝っても操縦した子供は死んでしまう。

契約した子供たちは勝とうが負けようが死が約束されていて、後は何のために戦うのか。。。

 

今回はこの辺にしておいて、後々ネタバレになりますが、もっと細かくこの作品について語りたいと思います。

「嫁よ、『鬱マンガ』『鬱アニメ』というものを知っているか?」

旦那のこの言葉で読んだ作品でしたが。。。なかなかの鬱っぷりでした。

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